1/20 三重県 管理釣り場
フィッシング・サンクチュアリ
さ〜皆さん準備はいいですかーーっ!
今年も近付いてきました、長 良 川 解 禁 という、期待の大きさに反比例するかのように、毎年毎年、想定外のトラブルを準備してフライフィッシャーを奈落の底に突き落としてくれる一大イベント。
狙い澄ました大雪、川鵜による集中攻撃、フライング夜釣りのケミホタル軍団、漁期無視の投網軍団、橋の上からの爆撃軍団、前夜から川原で泊り込む釣りキチ軍団、そもそも放流してない漁協等々、とにかく、立ちはだかる敵が半端なレベルでないこの祭り、何度煮え湯を飲まされたことか。
去年なんて、ボウズの釣行記をリアルタイムで配信する大失態をやらかした管理人、懲りずに今年は2泊(車中一泊、民宿一泊、家族旅行兼ねる)の予定で挑戦します。
Wiiにはまってしまい、テレビ画面で釣りをしていた私ですが(ゼルダまだクリアしてません。娘がコントローラーを奪いに来るので、深夜しかゲームできない・・・)、ようやく始動です。遅くなりましたが、あけまして以下略(←略すなよ)。
パソコン一台しかないのに、ゲームのためだけに無線LAN買いましたよ。何か文句あるか。
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毎回、サンクチュアリでは数釣りの鬼と化す管理人。しかし、今日は少々目的が違います。今回の目的、それは・・・リハビリ。
ご承知のとおり、ワタクシ、コノ1ヶ月間フライロッドヲフッテマセン。モウ何モカモ、忘レマシタ。
ダブルホール・・・ナンデスカ、ソレハ?
メンディング・・・アタラシイ、パスタノタベカタデショウカ?
ミッジング・・・マイッチング?
マッチザハッチ・・・マイッチング???
ロング・ティペット・リーダー・・・・・。あ!、いたいた。そんな人(←オイ)。 今はバサーに転向した、釣って釣ってベストの背中がワッペンだらけの人でしたっけ?思い出した!
・・・・物を売るという意味では、読みが当たってる点がなんか悔しいけどな。
ご承知のとおり暖冬の2007年。この気温ならミッジも多数ハッチし、長良川ミッジングの練習が出来るのではないかと思い、10Xのティペットとミッジフライを携えて、12時ジャストにサンクチュアリ到着。
周囲の山は薄っすらと雪化粧をしていたが、風も無く、2月下旬といった感じ。
午後券を購入して釣り場を見渡すと、ルアーは20名ほどいたものの、フライエリアは5〜6名とガラガラ。昼食を食べているのか、朝一から釣るフライフィッシャーが少ないのか定かではないが、場所は好きな所に入れそう。
ロッドを繋ぎ、自販機で買ったコーヒーを飲みながらゆっくり用意していると、いつの間にやらフライも20名ほどに増加。慌てて場所を確保に向かった。
周囲をじっくり観察すると、#40ぐらいと思われる超極小のミッジ、#20ぐらいのミッジがポツポツと飛んでいる。残念ながら、ライズは殆ど見られない。
ミッジングの練習は後回しにし、とりあえず釣りを開始。エッグを結び、最近試しているリーダーの動きでアタリを取る方法でいきなりヒット連発。
計ったように25cmサイズの虹鱒が釣れてくる。また、水温が高めなのか魚が全体的に浮いており、フライ着水後、5〜10秒(水深0.5〜1m)でのヒットが多かった。
水色は前回と比べてやや低下し、透明度1mといったところ。
よくみると、浮いてる水草周囲や水面直下を5〜10匹の小さな魚の群れが回遊している。もしやと思い、フライを進行方向にキャストし、スパッと30センチほど高速リトリーブ。
一気に反転してフライを食った魚は、トルクのある虹鱒の引きとは異なり、プルプルと小刻みに振動する懐かしい手応え。
寄ってきた魚は20cmほどのシラメ。(なお、この日は最初から最後までシラメだと思っていたが、サンクチュアリのホームページによると「サクラマス」を放流していた模様。すると、これはシラメではなく銀毛ヤマメ? それとも小さいサクラマス?それ以前にサクラマスって養殖できるんだろうか。海で育ててから淡水に慣らすって事か?)
今日はミッジングの練習に来ているので、シラメが回遊してくるのは嬉しい誤算。ハッチが増えることを期待しつつ、水面近くを回遊している魚を集中的に狙ってみた。
シラメ(サクラマス)と一緒に水面付近をウロウロしていた、体色の濃い魚を狙う。かなりおおらかに、パックリとフライをくわえた魚は、大した抵抗もせずモタモタと寄ってきた。
ブラウン
その後、フライをジャパニーズバグやリーチに変更してみるが、どんなフライでも好反応。とにかく、沈んでいく途中のアタリさえ見逃さなければ、確実に釣れます。
2時間ほど粘ってみたが、ハッチもライズも増える気配は無かったので、辛抱たまらずミッジング開始。
まずは10Xのティペット・・・うおおぉぉ!?こんなに細かったか?
#24フローティングピューパ。指で摘まむだけで少々苦戦する。 俺、老化したんか?(大汗)
なんとか準備を済ませて、CDCに少量のパワーフロート+ドライシェイクをドレッシングし、回遊してくるシラメの進行方向1m上流(?)にキャスト。
これが、意外と好反応。10cmぐらいまで寄ってきてUターンの連発で、かなりシビアな釣りを要求される。
色々試した結果、フライが着水後、まずは
@一気に引く(フライを沈める)。
A浮き上がってきたフライを、シラメの進行方向に浮かべておく。
B反応しなかった場合は、ほんの少し(5cmほど)動かし、存在をアピール。
これでなんとかヒット。
やはりシラメにしか見えない。これで本当にサクラマスなんだろうか。
その後、浮かなくなったフライを水気を切るためにフォルスキャスト。勢い余って着水した瞬間、今度はニジマスが水面直下でヒットした。
これは・・・・と思い、ピューパのウィングを背中側に爪で曲げ、3〜4本のファイバーを残してCDCをカット。即席でウェット風ミッジフライに改造。
群れの近くにキャストし、50センチほど一気に引いて一瞬停止を繰り返すと、高確率でシラメが後ろを追ってくる。途中、食い意地の張ったニジマスが横から飛び出して来る事もあったが、これで数匹ヒット。おもしれ〜。
ちなみに、養殖場の違いだろうか、シラメは尾鰭が欠損している魚が多かった。ついでに、初心者の方でも分かるニジマスとの簡単な区別方法をご紹介。
ニジマス・・ヒレにも黒点がある。
シラメ・・・ヒレに黒点が無い。ウロコが取れ易い。
しかし、黒点が全く無いニジマスの亜種(ホウライマス)もいるので、一概には言えない。さらに、サンクチュアリはヒメマスも放流してるので、区別が難しいかも。
とりあえず、10Xのドライでもトラブル無く使えたので、本番でも大丈夫(なのか?)と自信回復。
少しの休憩の後、ジャパニーズバグでやや深いところを探る。今度は大きいインジケーターを付け、ポケ〜ッと待つ釣り方。Wiiの釣りと大差ないぞ、これ。
何匹かヒットした後、対岸の木の下を狙っているとインジケーターが真横に移動し始めた。ラインを強く引いてあわせると、「ゴワン」とした重たい手応え。
「しまった、根がかりした・・。」と思った瞬間、早いとはいえないスピードでラインが引き出されていった。
ファイトはかなり鈍重で、モタモタした手応え。
ロッドを立てて5mぐらいまで寄せてくると、グングンと深みに潜っていく。寄せて、潜られを何度か繰り返す。丸太とでも引っ張り合いしてる気になってくる。
ようやくネットに収まった魚は、40センチほどのニジマス。体高があり、通常のニジマスとは種類が違うように感じた。
また、ヒレがやや傷んでおり、俊敏な動きが出来なかったのだろう。この大きさでコンディションが万全なら、多分7Xでは上がらない。
ちなみに、サクラマスと同様に、現在大型ニジマスも放流中のようである(よく考えたら凄い放流量だ)。
ついでに偶然釣れた岩魚。今日はニジマス・サクラマス・ブラウン・岩魚と4種類達成。多分ここでは初めての経験です。
40cmクラスのニジマスも1匹追加。綺麗な35センチもヒット。
こいつらは底付近、又は岸辺にいる印象があった。数はそこそこいるようだが、小型のニジマスが先にヒットしてしまうのだろう。狙うなら、重めのショットでフライを一気に底まで送り込んだ方が良いかと思う。
4時を過ぎたあたりから、再びライズが見られるようになってきた。
フライをドライに換え、ライズ近くにキャストするとポツポツと水面でもヒットする。
#28ミッジシャック
手タレになれそうな綺麗な指先だことで・・・(汗)
当サイトでも紹介しているミッジだが、沈めて引っ張った方が断然反応が良かったのは多分気のせい。
なお、水面直下をリトリーブするなら、チョンチョン引くよりスパッと一気に50センチぐらい、かなり早めに引いた方が反応が良い。
群れでクルージングしてきたり、本当にシラメと習性が似てるな・・・と思ったが、長良のシラメもここのシラメも、どちらも少し前まで養殖場にいた魚達。似てるというか同じ習性で当たり前なのか。
気が付けばフライ・ルアーエリアとも満員状態。そしてペレットの時間。この間だけは、ルアーもヒットが連発する。
しかし、ペレット撒きが終わった後、ミッジへの反応が激減。
どうしてもドライで釣りたかったので、パッチに刺さってたエルクヘアカディス#16を使ってみる。
・・・爆釣(汗)
着水と同時にウヨウヨ寄って来る魚達。次々とフライに襲い掛かる。
エルクヘアカディスって、ペレットと浮き方が似てるとは思えないのだが、管理釣り場でこれほど釣れるとは思っていなかった。
再びブラウンと、少し大き目のサクラマスがヒット。いつもニジマスばかり釣れてたけど、狙う層を変えるだけでこれほど釣れる魚が変化するとは。
何はともあれ、解禁前の良い準備運動になった。
長良川中央か郡上かまだ決めていないが、今年は釣れますように。