7/1 三重県
安濃川
一体何が起こっている・・・!?
この手で川に放ったアマゴの稚魚達は、どこへ行ってしまったというのだ。
#16のブラックアントを流れに乗せる。
刹那、数匹の魚影がフライの周囲でギラリと光る。
次々とフライに飛び出す魚。中には15センチ以上の良型も混じる。
「お前達に・・・用は無い・・・!」
初夏の匂いに包まれた川を、只ひたすら釣り上がる。
何事もなければ、10センチ程度には成長しているであろうアマゴ。
しかし、その姿はどこにも見えない。
代わりにロッドを曲げるのは、卑しい目つきをした魚ばかり。
この川でフライフィッシングを始めて、このサイズがこれほど群れていたことは無い。
聞こえる・・・。聞こえるぞ。
お前の腹の中から、アマゴ達の悲痛叫び声が・・・!!
食べちゃったの?(泣)
今年の安濃川、凄い事になってます。
2004年の豪雨災害以来、カワムツ・オイカワ・タカハヤ等、フライフィッシングで釣れる魚は殆ど姿を消していました。
昨年はカワムツの姿が徐々に戻っていて少しだけ安心していましたが、カワムツ限定のこの急成長っぷりは何ですか?(汗)
真面目に狙うと15cmクラスの良型がバカバカ釣れる。
ついでに鮎も多数。ダムの少し上流には友釣り師が結構入っていて、こちらも結構釣れているようです(漁協が無くて放流もされてないはずなのに、何故?)。
考えたくは無い。考えたくないけど、5000匹の稚魚はカワムツさんの御馳走になってしまったのでしょうか(汗)
かなり下流から放流ポイントまで釣り上がり、釣れたカワムツの総数は20匹以上。1匹でも小さなアマゴが釣れたら話も違ってくるのですが、さすがにへこむ。
+++
岩に腰掛けて一服し、釣り再開。
小さなアマゴは高水温にも弱いと思い、木の下で影になったポイントを重点的に狙う。
張り出した枝を避けるため、超低空飛行でフライを流れに乗せる。数秒間ナチュラルドリフトしたフライが、飛沫と共に消えた。
即座にラインを引くと(ロッドを立てるとラインが枝に絡む)、その魚は一気に上流へダッシュ。
えらく馬鹿でかいカワムツだな〜と、ラインを手繰る。
_| ̄|○<デカスギルッテ・・
前回もそうだったけど、俺がこの川で釣りたいのはチビアマゴなの! 君達大人は別の機会で釣れてくださいよ(泣)
その後、さらに粘ってみたが釣れるのはカワムツばかり。
秋こそは!と、自分を奮い立たせてみるものの、望みは薄そうだ。
今年の発眼卵放流は、カワムツがあまりいない地点を調査する必要がありそうだ。
ついでに、メマトイの撃退方法の一つ「フリスクユーカリミントを食う」も簡単に実験。
効果は一応あるのだが、夏に向けてメマトイそのものが少なくなってきているので、絶大な効果があるのかどうかは未確認。来年以降の課題としたい。