アマゴ発眼卵放流記&釣行記
2006年4月29日・5月4日・5月14日 三重県 安濃川


密かに4月末から数回にわたり、安濃川へ発眼卵放流したアマゴの生息状況の調査に行っておりました。

稚魚の姿を最後に確認したのは3ヶ月前。

この時点で既に全長3cm程度だったので、順調に育っていれば5〜6cmにはなっているはず。何度かやや強い雨は降ったものの、稚魚が全て流されるような大水は出ていないはずだ。


4月29日
 まずは最も下流の放流ポイントを調査した。上流2箇所の放流ポイントから稚魚が流されていた場合、その姿を発見できる可能性が高いと考えたためだ。

最初に、「いる訳が無い」と思いつつも、バイバードボックスを沈めた辺りをチェック。

・・・・・底の方に・・小さな魚が・・・いるようないないような・・・。
表層の流れが強すぎてアマゴかどうか全く分からない。少し下流の水の流れが緩やかなポイントをチェック。


ここにもいない。20m程岩の周りなどを丹念にチェックしたが、それらしい魚影は確認できず。
さらに下流へ移動すると、「お!いたいた」


アマゴ・・・なんでしょうか?(汗)

正直分からん。しかも体長が3cm程度とかなり小さい。アマゴのパーマークって、何センチぐらいからハッキリ表れるんだろうか。

小魚が数匹見られたポイントの、すぐそばの石を何気なく見ると・・・。

いる!何か大量にゴニョゴニョいる!・・・でも小さい。パーマークも見えるような見えないような・・。

管理人、群れ泳ぐ小魚をを凝視。石の上で固まること30分!





わ か ら ん。


よく考えたらこの大きさのアマゴなんて、まじまじ見たことが無い。結局、この日は「何か小さな魚が泳いでた」という調査結果しか得る事は出来なかった。


5月4日
 先週の小魚の正体を確かめるべく、再度安濃川へ向かう。
世間はゴールデンウィーク真っ只中。ダム湖周辺の公園や川原には、多数の行楽客・親子連れが休暇を楽しんでいる。

しかし、管理人には地元の川にアマゴを残すという重大な使命がある。のん気に浮かれている時間など私には無い!
上流へ向けて車を走らせる。
放流ポイントまであと100mぐらいか・・・と思った次の瞬間!恐るべき光景が目に飛び込んできた!!!











※イメージ図
タモですくっとる










NOおおオオオオぉぉぉぉォォォォ!!!!!

ちょ・・ちょっと待ってパパとちびっ子達! いや、それどころじゃない

「オラーーー何やっとんじゃいオンドリャーー!!」近くにあった石を片手に親子に詰め寄る。



なんて出来るる訳がなく、「ま・・ま・・・・まぁ、なんてほのぼのとした光景なんでしょう(←声が震えてる)。家に篭もってゲームしてる子供達が多い今の世の中、こういった遊びをさせてあげるお父さん、あなたは立派ですぞ」と、心の中で賞賛を贈っておいた。



バケツの中身は見ないようにしたけどね(泣)


少々トラブルがあったが、前回の放流ポイント近くの川原に到着。私にはやらなければならない重大な使命があるのだ。
テキパキと準備を進め、いざ。


















娘、生まれて初めてのバーベキュー♪

いや〜、本格的なバーベキューなんてとてもじゃないけど出来ないんですけどね、嫁さんがおにぎり作って、スーパーで買ったウィンナーとビールだけ持って家族3人で楽しんできました。

木切れを少し燃やして炭にし、その熱で竹串に刺したウィンナーを焼いただけでしたが、これがバカうま。ビールがウマい。殆どお金を使わず、休日を満喫しました。


・・・で、重大な使命を背負った管理人ですが(←オイ)、小魚の正体を確かめるならやはりこれしかないと思うんですよ。


ざっぷ〜ん

久々登場水中撮影。
しかし、ハウジングはどうもでか過ぎる。操作性も最悪。画質も最悪。心底水中撮影可能な防水デジカメが欲しい。

さて、いくら稚魚とはいえ突然こんなモノが現れたら当然隠れてしまいます。再び戻ってくるまで、水中でカメラを固定したまま耐える耐える耐える。手が冷たいよー。

数分後、危害を加える物でないことが分かったのか小魚が戻ってきたので数十枚を一気に連写撮影。
うまい具合に写った数枚を確認する。


見覚えのある黒い線が(汗)

アマゴの稚魚って最初はパーマークが線なのか・・?割と本気で悩んで調べましたが、稚魚の時もやはりパーマークは
●●●●●らしい。(←どんな説明や)

残念ながら群れていた小魚はカワムツだった。


5月14日
 残された手段は只一つ。

「釣る」

仮に5cmまで成長しているなら、#18ぐらいのフライでならフッキングするはずと考え、三度安濃川へ。

幼児虐待っぽくて気が引けるが、次の発眼卵放流の計画と、再び三重県をあの大水害が襲わないとも限らないので、「生きている」事をとにかく早急に確認したい。半年間生き延び、フライに出るなら放流する意味はある。

しかし、稚魚が生き延びられない(定着できない)程の水量の変化が頻繁あったり、水質が悪いのであれば別の方法を検討する必要がある。とにかく生きている姿を見たい。

前日の雨で増水していたので、比較的緩やかな流れを探っていく。カワムツが2匹釣れたが、「ここにカワムツはいないだろう」という速い流れから5〜6cmの小魚が何回もアタックしてくる。
出方もかなりアマゴっぽい。

数箇所を釣り歩き、道路から提灯釣りもしてみたが、それらの小魚は中々フッキングしない。諦めかけていた時、フライ目掛けて黒い影が走った。


15センチまで成長していた!

・・・だったら良かったのになぁ。いくらなんでもそりゃ無いでしょう。ちなみに撮影する瞬間に暴れたので、摩訶不思議な写真になった。空中を泳いでいるみたい?ある意味、外道ですな。

結局、放流したアマゴの姿は確認できず。
梅雨が終わって、夏ぐらいには7〜8センチの稚魚を確認出来るだろうか。そうなる事を願いたい。

どこへ行っちゃったのかなぁ。


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