11/13 三重県 管理釣り場
大安トラウトレイク
釣り大会 〜大安トラウトフェスタ〜


チャイルドシート乗っけて大安へGO!

 去年は仕事の関係で参加できなかった大安トラウトフェスタ。今年は娘の誕生でまたもや不参加か、と思われたが、どっこいパパは強かった。

行くか?普通。



今シーズンは1回しか大安に来ていない。どんなフライが良いのか、どの場所が釣れるのか全く不明。

 前日も娘のお守りを午後9時で切り上げさせて頂き、フライを巻き貯める予定が、帰宅したらSAGE TXL用に新たに購入したクワイエット・テーパーラインが届いたので、嬉しさのあまり小躍りしつつ、同じく新調したラムソンライトスピード1に巻き替え作業開始。10分で終わるだろうと思っていた。

そしたらねー、バッキングラインとフライラインが知恵の輪並みに派手に絡まっちまって(LS1に#2のDTラインを巻くには、多少バッキングラインが必要)解くのに1時間半かかった(泣)切る訳にはいかんし。

いつもだったらここからタイイングスタート→寝不足→受付ギリギリが毎年のパターンだが、今回はあっさり寝た。パパ、子守でお疲れ気味だったんですね。

で、当日は5時ジャストに起床。栄養ドリンク飲み干し、大安へ。で、到着したのは大会開始1時間前の7時。

いまだかつて無い好スタート。

 えらく小奇麗になった受付でエントリーを済ませ、とりあえず様子見がてら釣ってみる事にした。
大安のサイトを見た限り、オオユスリカのハッチが増えているようなので#16のピューパでセオリーに従って底を探る。

 開始直前まで試したが、ギルが2匹釣れただけで全く状況は把握できなかった(汗)

「大会に参加する人は集まってください」とのオーナーの呼びかけで、当日の参加人数とルールの説明があった。
これが今回の波乱の発端になろうとは・・・。



ネットですくうか、フック又は魚体に触れたらカウント。

匂いの付いたルアー、フライは禁止。ワームもダメ。

バーブレスフックを使用すること。

ルアーはシングルフック。トリプルフックは禁止。

フライはドロッパー禁止。


ここまでは当然と言うか、いつもと同じで聞き流していた。

『ルアーは、トレーラーOKです』

ん??OKなんだ。流行ってるんだろうか。まぁ、自分には関係ないのでこれも聞き流した。

 クジで呼ばれた順に好きな場所に入る。自分は丁度中間辺りで番号を呼ばれたが、人数が少なかったのでいつも事務所裏、第3桟橋に陣取った。

そして、大会スタート。オオユスリカのハッチは特に増えていなかったので、速攻でフライをエッグに替える。

10分程して、隣でご夫婦一緒に釣っていた方がヒット。ややプレッシャーを感じたが、いつものスタイルでべた底をゆっくりリトリーブ。程なく、自分も1匹を釣り上げた。
計測係はオーナーだったので、雑談を交えて釣り続ける。

隣で釣っていた旦那さんはかなりの腕前で、奥さんに的確なアドバイスとサポートをしつつ、快調に釣果を伸ばしていた。娘と嫁さんを放ったらかして釣りしてるバカ亭主とはえらい違いだ(←お前の事だよ)

隣の旦那さんにやや遅れるペースで5匹程度釣り上げ、周囲を見た限り、どうやら自分とこの人がトップ争いをしているっぽい。
一方、多数参加しているルアーの方はあまり釣れていない。


座り込んじゃってるし。


小型ながらかなり引く。が、大会では元気すぎる魚は困りもの・・・

 魚は群れで回遊しているのか、パタパタッと釣れたかと思ったら、しばらく釣れない、という状況がしばしばあった。
チャートリュースのリーチ等をローテーションし、7匹ほど釣れた時点で、他の桟橋を見回っていたオーナーが戻ってきた。
しばし雑談の後、「う〜ん、ちょっと困ったことが・・・。」と、隣で釣ってた人と自分に話しかけてきた。

以下の会話は、色々諸事情があるので少し表現を曖昧にしてます。

話を聞くと、

@ ルアーの方でトレーラーで釣ってる人がいる。

A しかし、集魚板の先に結んで使ってるのは、どうもフライである、との話。

B で、通常集魚用に使うのはフックを外したスプーン等だが、単に重りを付けているだけのようだ、と。

C これはルアータックルを使ったフライフィッシングではないか、との意見が出ている、と。

D そのシステムで釣ってる人は、入賞間違いなしの匹数を釣り上げている。などなど・・。



 正直、聞いた瞬間「あーこりゃもめるな」と思った。
オーナーが想定していたトレーラーは、軽量で遠投しにくいルアーを、トレーラーシステムで使っても良いという意味だったらしい。

しかし、一般的に”トレーラー”という釣り方は、食わせ用の疑似餌にフライを結ぶ事も多々ある。
自分も、トレーラーはフックを外したスプーンにティペットを結び、食わせ用にフライを結ぶというシステムだと思っていた。
参考までに、サンクチュアリのレギュレーションではキッチリそう明記されている。

では、遠投・集魚用のトレーラーに、単に重りを使うのが問題かと言われれば、これも微妙。
地味なカラーのスプーンならOK?では、鉛で自作したスプーンもOK?なら、単なる細長い重りもOK??水掛け論になるだけだ。

それがルアーフィッシングかと言われれば、そうではないかもしれない。無論、フライフィッシングとも言えないと思う。しかし、トレーラーOKのレギュレーションで、違反かと聞かれれば、そうとは言えない。

自分の結論としては、「トレーラーOKの時点で、違反とは断言できない、としか言えない」というものである。


結局、終了までに10匹ジャストを釣り上げたが、隣の方はそれ以上釣っていたので優勝は夢と消えた。

 

 結果発表を待つ。既にあちこちから上記トレーラーの話題が聞かれる。

オーナーより、ルアー部門の入賞者発表の前に参加者に問い掛けがあった。問題は上記トレーラーの件。

説明が曖昧で申し訳なかった。
入賞(商品)に関わることなので、参加者皆さんで、この釣り方をルアーとするかフライと見るか評決を行いたい。
この釣り方がダメとは言わないが、ルール違反との意見が複数ある事は無視できないetc...
の説明があった。

 評決を行うこと自体に反対の声もあり(フライで参加の自分も同じく、正直、訳のわからん釣り方の参加者が突然フライと見なされ、入賞されるなんて御免だ、と思った。従って、フライの人は当然反対に回る)ひと悶着あったが、「ルアーと見なす」との意見多数でその釣り方を実践した人は入賞した。


かなり若い子だったので、さぞかし後味の悪い大会となった事だろう。見ているこちらも辛かった。



 今回の件で思った事は、誰も悪くはない、と言うことである。

 上記の釣り方をした人は、レギュレーションの範囲内で単純に釣れる方法を実践しただけである。
しかし、ごくノーマルなルアーのシステムで釣ってる人から見たら、一言ぐらい言いたくなる気持ちも分かる。
運営サイドも、禁止のオンパレードではなく、なるべく自由な方法で釣ってほしいという配慮をしただけだ。

ただ、あえて厳しい言い方をさせて頂くなら、この釣り方で入賞した人はグレーゾーンをついた方法ではなく、誰もが認める方法で釣って入賞したほうが、本人にとっても良かったのでないか、と言うことである。「勝った」という実感を味わえないだろうと思うし。
そして、クレームをつけた人達も、四の五の言わず実力でねじ伏せた上で「その釣り方はおかしい」と言って欲しかった。
最後に、運営サイドは高額な品が賞品になってる以上、大会に限っては厳格なレギュレーションを設定すべきだった、という事である。

 大安トラウトレイクは馬鹿でかいルアーをぶん投げて大型を狙うも良し、ダブルハンドロッドを振り回しても問題無しの非常にオープンな釣り場である。
普段は何でもありで十分楽しみ、大会だけは厳格なルールの下、皆で真向勝負ってのが面白いんじゃないだろうか?

次回の大会は、遺恨無く行われることを願っています。







あ、俺の結果?

1位が13匹。2位は11匹が二人でジャンケンで決定。結局4位でした。いや〜惜しかった!!あと1匹でジャンケンに参加できたのに!



フライの参加者は8人だったけどね

最後に、今回トレーラーでフライを使って入賞した君、フライの実力を垣間見たことでしょう。

それならば、



フライフィッシング入門


フライに転向しようぜ!(笑)


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