6/26 岐阜県
美濃フィッシングエリア
嫁さん共々月曜に休みが取れましたので、高山まで旅行に行ってきました。
で、ついでと言ってはなんですが以前から気になっていた美濃フッシングエリアに嫁さんを拝み倒して半日だけ立ち寄る事になりました。
急な事で事前に全く情報収集してませんでしたので、とりあえずウェーダーとベスト、パックロッド(SAGE XP5番)を車に放り込み、朝の5時に三重県を出発・・・のはずが、嫁さんのお化粧と用意が長引いて出発は6時に(汗)。
この時間を見逃さずに、試作フライ4本を巻き上げた俺は偉い。
長良川沿いの国道156から板取川方面へ進み、看板を見つけてからさらに片知渓谷へ(目印は変な自由の女神)車を走らせる。
どんどん走る・・・無い。さらにどんどん上流へ・・・無い。
あれ? 行き過ぎた?? 見落としたか?
不安になってきた頃、ようやく釣り場へのゲートが見えてきた。時刻は午前9時。
到着。
ゲストハウスは想像してたより広く、釣りの小物類も販売。ジュースやアイスクリームも売ってるし、餌釣りエリアやバーベキュー設備もあるのでファミリーでも楽しめそうな感じ。
本当は3時間券とかが欲しかったのだが、1日券と午後券しかなかったので¥3000の1日券を購入。
「ん?・・初めて来た人かな?」
いかにも釣り好きそうな管理人に話し掛けられたので、「ええ」と答えておいた。
簡単な料金の説明(イブニングだけの時間設定もあるらしい)から始まり、「ここからここまでの区間が・・・・」とエリア説明、レギュレーションの説明を受けた。
至極一般的な注意事項と説明だったが、丁寧に話してくれるのでフムフムとおとなしく聞いておいた。
車に残した嫁さんに「2時頃までやる」と告げ、「おいていかないで」[一人にしないで」と泣きすがる妻を残して戦場へ出撃。振り返ると、嫁さんはさっさ靴ぬいで昼寝開始(アレ?)。
手始めに向かったのはポンドエリア。
以前は自然渓流を利用した管理釣り場だけだったようだが、ニジマスの放流にクレームが来て、渓流にはアマゴしか放さなくなったとかチラッと聞いた気がする。で、ニジマス用に池掘ったとか。違ったかな?
橋の上から渓流エリアを見下ろすと、そこはもう完璧に自然渓流で、かなり透明度の高い水が流れていた。ここ最近の空梅雨の状況を考えると、いつもはもっと水があるんでしょうな。
ポンドは結構広く、朽木より少し小さいぐらい。サンクチュアリと同じぐらいかもしれない。
今回、高山まで行くのに自然渓流ではなく、わざわざ管理釣り場に来たのは理由がある。一つは最初にも書いたように、単純に美濃フィッシングエリアなる所へ来てみたかったてのが第一。フロンティアスピリッツ。
もう一つは、C14−BVフックで30cmオーバーの魚が取り込めるか、試してみたかったのだ。
そう、朝方慌てて巻いたのは、C14-BVフックバージョンのエッグとミッジピューパ各2本。早速6Xのティペットにエッグ(ピンク・イエロー)を結んでキャスト。
魚影は朽木ほどではないが、そこそこと言った感じ。流れがほとんど無いようなので、魚が中層〜上層にボケーッと定位している。
エッグを投げ入れるとすぐに2〜3匹が寄ってきてフライの周りを旋回。たまりかねた1匹がフライをくわえてヒット!
まずは30cmぐらいのニジマス。同じように40cmぐらいのニジマスと、パタパタっと4匹ほどを釣り上げた。
結構綺麗な魚体
三重県のフィッシング・サンクチュアリの魚と同じく、上から落ちてくる物にかなり弱い。
しかし、水の透明度が高いためか、フライが着水後、数匹が寄ってきて、じーっとフライを観察して結局Uターンしていく事が多かった。
明るめのカラーのフライなら、魚がくわえるのを目で確認できるので、インジケーターが無くてもサイトフィシングのような釣り方もできる。
ミッジピューパ
しばらくはエッグで反応が良かったのだが、気温が高くなるにつれて反応が落ちてきた。同じフライで10匹ほど釣ったが、C14-BVフックは折れたり曲がる事は無かった。
高水温のためか、引きが少し弱かったのもあるが、自然渓流で使う分には強度的な心配はしなくて良さそう。
ミッジピューパに変更してさらに2匹ほど追加し、一旦車に戻る。
犬、バテ気味。
気温はおそらく30度を超えている。
この状況でウェーダーをはくのは躊躇されたが、折角来たので自然渓流エリアもやってみる事にした。
下流から入渓するには、このような藪道を抜けていく。そのまんま自然渓流の様相。
川まで降りてくると、典型的な小渓流の風景が広がっていた。水量は少なかったものの、小さなプールにはアマゴが数匹〜十数匹泳いでいて、ここが管理釣り場である事を思い出させてくれる。
直感的に相当手強い気がしたので、ティペットは8X、フライには#16のブラックアントを結んだ。少し釣り上がると、入り組んだ流れの中から”ピチッ”とチビの反応があった。
蛇足だが、SAGEのXP5番、分かってたことだがこんな場所で使うべきロッドではないようだ(汗)。メンディングやカーブキャストがほとんど出来ないのでかなり苦労させられた。車に気軽に積んでおける3〜4ピースの3番ロッドが心底欲しい。
プールで定位しているアマゴはやはり相当手強く、フライをキャストしても見向きもしない。
どうしようかと悩んでいると、上流からルアーマンが釣り下ってきた。先行者も当然、相当多い模様。
雲出川にも似てる
「さて、本当にどうしようか・・・。」
もう少し釣り上がると、先行していたフライフィッシャーに追いついてしまった。一通り狙い終わった後のようで、タバコを一服している。
「スイマセン。上に行かせてもらっていいですか?」と聞くと、「どうぞどうぞ。あ!上行く前に、ここもやってみたらどうですか?」と、親切に勧めてくれた。
「この時期は3時過ぎにならないと・・・」「イブニングまで待てば、このあたりでも・・・」と、色々話を聞かせてもらった。感じからして、相当通い慣れたベテランっぽい。
人に見られながらの釣りはちょっと緊張するが、フライを手前から落としていく。
「狙うなら岸ギリギリ!・・・あーー!今、一番いい所をフライが流れたんですけどねー」
「ティペットは8Xぐらいが良いですよー」 「・・今、8Xです」
「フライは何?半沈みのアントとかが良いですよー」 「・・・・今使ってるの、アントなんですよ(汗)」
「・・・。」 「・・・。」
なんか気まずい!
4〜5回流してみたが、難しそうだったのでお礼を言って上流へ。次のプールでは、アマゴが4〜5匹群れていて、時々ライズもしている。
アントを流すが完全に無視。ソラックスダン、CDCダン・・・アレコレ試すが、完全に見切られる。
フライが流れていく、チラッと見る、やる気のある奴は反転してフライを追う、3cmまで近づく、じーっと見る、じーっと見る、じーっと見る、・・プイッ
食わんのかい!
何度ツッコミをいれた事か。
渓流のスレ具合レベルは管理人は下記のように分類している。
@入れ食い
Aスレてない
B教科書どおり
C少しスレ気味
D手強い
Eかなりスレ気味
F激渋
Gスレまくり
・・・
えー、はい、レベル9に認定されました。初夏の美濃フィッシングエリア。
H ”ありえない”
レベル”ありえない”です。星、9個です!
普通にスレた魚は、フライを少し観察してすぐ反転しますが、ここのアマゴ、フライに鼻先3cmまで近づいて、フライと一緒に流れていきます。で、5秒ぐらい観察したあと「ヤレヤレ・・・」って感じで元いた位置に帰っていく。
完全に見切られています。ティペットの影か、僅かなドラグかは不明ですが、人の多さと透明度の高い水が原因でしょう。
「やろう、このままで終わると思うなよ」
管理人、ついに管理釣り場で奥の手を使う。
#20ミッジ&10Xティペット。
まさか管理釣り場でミッジボックスを引っ張り出す事になるとは。
俺を本気にさせた事、後悔するがよいわ!!!
++数分後++
完全に見切られとる・・・(泣)
仕方ない、ニンフでも沈めよう。MSCを結び、インジケータをつけてキャスト。
カボッ!
出た!
インジケーターに!(汗)
アレだけ渋かったくせに、ドウイウコト?
もう一度キャスト。
ザバッ!(インジケーターに)
なんでやねん! ( ̄□ ̄ ;)
そんなにデカイのがお好きなら、コレならどうだとばかりに結んだのは、#10のインチワーム・パラシュート。
ウケケケケ。食ってみろ!キャスト!
バスッ!
マジで?( ̄▽ ̄;)
”プチッ”
終わった ○| ̄|_
もうね、この釣り場訳が分からん。
前々回に使った、ブラックアント風プードルがパッチに刺さっていたので、何気なく使ったら、偶然のようになんとか1匹釣れました。
本当に難しい。しかし、面白い釣り場だ。
渓流デビュー前の初心者には、絶好の練習場のように感じた。
先程ポイントを譲ってくれたフライフィッシャーが追いついてきたので、何とか1匹釣れた事を報告。少し雑談して色々とアドバイスをしてもらった。
気さくで紳士的なSAGE TXL(多分。SLTかも)使いの人でした。
良い釣り場は、良い釣り人を育むって言うのは、本当かもしれない。
岩に腰掛けて、タバコに火をつける。カチカチカチカチカチカチカチ・・・
「す・すいません。火貸してもらっていいですか?(汗)」
うーん、いい人だ。(←いっぷくしながら)
色々と、この場を借りてお礼申し上げます。
もう少し釣っていたかったが、高山へ移動しなければならなかったので、3時前に釣り終了。
もっと水量のある時に、春頃に来たい管理釣り場でした。