6/4 三重県
雲出川釣行記&がまかつC14-BVフライフックテスト&プードルフライ実釣テスト


ちょっと欲張って、福袋のように何でも詰め込んだレポートをさせて頂きます。

まず始めに、プードルフライなるものを見た最初の印象は「へー・・(8ヘイ)」ぐらいだった。次に、がまかつのC14-BVフライフックのデザインとスペックを見た時は正直「オォーー!」だった。

まぁ、フックデザイナーの名前を見て軽くのけぞったりもしたが、ご承知のように年柄年中フローティングピューパ系のフライを愛用する管理人にとっては、細軸のカーブドシャンク(と言うより超ショートシャンク+カーブドシャンクの複合だが)・フライフックの登場は非常に嬉しかった。

以前愛用していた、がまかつC12系はシャンクのカーブがきつすぎてイヤーンな感じだったし、今現在メインに使ってるTMC2487系フックはカーブが緩やか過ぎてあはーんな感じだ。(←あはーんって何だよ)
ぶっちゃけ、半沈みのフライを巻くのには、両方とも気に入らんかったのです。

アンブレラフックまでいくとチョット二の足を踏んでしまうが、そんな欲求不満の日々の中、久々に面白そうなフックが登場したので早速ラストホープで2ケース購入してみた。4X〜1Xのファインワイヤーで造られたこのフックはスペック以上に細い感じで(ちなみに#16は2Xファインワイヤーらしい)強度的にはやや不安が残る。

「でも、このフックって何かTP▲※7・ω7wをp○8っt・・杉e5☆sl;パk・・・ッた・df・・」(←妨害電波が発生した模様です)

色々な疑問を抱えながら、最近フライロッダーズの紙面を賑わせているプードルフライを試してみたいというのもあったので、金曜の夜にフライを巻いて、土曜早朝から釣りに行く事にした。


・・・金曜の夜あっさり寝てしまい、翌日早朝からフライを巻く羽目になる(汗)


写真手前:C14-BVフックに巻いたプードル。写真奥はついでに巻いたTMC2487フックのアント

勢い余って2時間タイイングに没頭。早朝出発のはずが午前10時・・・。

今か今かと出番を待つプードル。
釣れそうな気はするけど、なんか胡散臭い事この上ないフライだ。手前3本はホットメルトグルーでボディを作ってあるアント。管理人が夏場最も良く使うフライです。

2時間のドライブの末、三重県雲出川に到着。週末の雨で少し水量が回復したらしく、シルトも流されて良い感じ。


出番です

今までのTMC2487に巻いたアントと全く同じマテリアル、フロータント、ティペットを使用して釣り開始。釣り始めてすぐ思った。

「めっちゃキャストしやすい!」

キャストしやすいというより、フライが思ってる所より50〜60cm奥で着水する。つまり、ティペットが綺麗にターンする。重さの違いか、空気抵抗の差かは定かではないがこれは意外。

とりあえず、カワムツが1匹。コレだけではフッキングしやすいとかバレにくいとかは分かりませんな。さらに釣り続ける・・・


ゴロゴロゴロ・・・

最悪。雷鳴ってきやがった!即効で撤収。

その昔、学生時代に雲出川で釣りしてた時、雨が降ってきたので車の中で雨宿りしていたら、かなり近くに落雷した事がある。
それ以来管理人は極度の雷恐怖症です。(ガードレールに落ちたのだが、雷鳴はゴロゴロなんて音ではなくバシバシバシバシ!!という乾いた感じの音だった。)

30分程で雷が収まったので、釣りを再開。少し上流から再度入渓。途中おいしそうな桑の実が沢山なっていたが、食べるにはまだ早い。
しばらく釣ってみたが反応が全く無い。ポイントに近づくと浅瀬に溜まってる稚鮎の軍団が逃げ惑うので、それを見てアマゴも逃げているようだ。
鮎の放流がない地点まで一気に遡行し、今シーズンしつこく通ってる堰堤の下へ。

端から丁寧に探ってみたが、ここでも反応が無い。諦めて移動しようと、フライをフックキーパーに引っ掛けてラインを巻いていると、堰堤下の隅っこ、巻き返しになって葉っぱや木屑のゴミが沢山浮いてる所で「ビシッ」と飛沫が上がった。・・・ような気がした。

「水のしずくか、ゴミが落ちたか、気のせいか・・・さてさて」

とりあえあず、ラインを再び引き出して浮いているゴミの真ん中にキャスト。浮いてる葉っぱ等に紛れて、全くフライは見えない。
同じ場所で「ビシッ」と飛沫が上がった。軽くあわせる。

グングンと元気な振動が伝わってきた。10秒程突っ走ったりローリングファイトをしたが、観念して上がってきたのは綺麗なアマゴ。

とりあえず、プードルもどきのアントで釣れる事は分かった。ここである事に気が付いた。それは、このアマゴを釣ったフライは最初に結んだもので、300m程釣り上がったにもかかわらず、ドレッシングは全くしていなかったのだ。

カワムツを2〜3匹掛けた時はさすがに沈んだが、軽くぬめりを洗ってフォルスキャスト一発で回復していたのでさして気にしなかった。
このフックの特筆すべきは、その軽さによる浮力の持続性かもしれない(C&Fパワーフロートの性能が抜群に良いってのもあるが)


フライをスタンダード・プードル(ピーコックのボールが付いたやつね)に変更して、支流へ移動。釣れるんかいな?コレ。


ビシビシビシビシビシビシ・・・・。フライが2m流れるまでに、軽く5〜6回は小魚の猛攻にあう(汗)

小さいカワムツかタカハヤかと思っていたら、足下からワラワラ泳ぎ出すのは全て極小サイズのアマゴ!放流されたのか卵から孵ったのかは分からないが、全く人に慣れていない事から後者であると思いたい。

今年の雲出川は一体何が起こっているのだろう?
凄まじい量のハッチに始まり、いつもの年なら毎年6月頃には放流魚が釣り切られ、ガクッと釣果が落ちるのはずが、まだ綺麗な年越しアマゴが釣れる。

ウジャウジャ泳いでるチビアマゴ(写真左)。石の下に隠れるので、踏み潰しそうな気がしてウェーディングするのが怖い。
昨年の大雨で出現した広い浅瀬(写真右)。チビアマゴの楽園となっていた。

今から来年がスゲー楽しみだ。

このチビも釣れてしまうのだが、どう見ても幼児虐待だったので流れの早いポイントだけを探っていく。

ついでに、C14−BVフック、パラシュートパターンと相当相性が良いようです。重心が嫌でもポストの下側辺りにくるので、横倒しになる事が少なく、着水後の姿勢がかなり安定する。

小さな落ち込みで、すごく綺麗な魚体のアマゴを追加。フッキングさえすれば、強引に寄せてきてもバレる気はしない。
その理由は写真を撮る時気付いたのだが、バシャバシャ暴れられてもフックが外れなかったため。正直、バーブレスである事を忘れてしまうぐらいだ。

ただし、広告で謳われてる「フッキングしやすい」かどうかは微妙。悪いとは言わないが、抜群に良いとも感じない(少なくともTMC2487と比べて)
この日のアマゴは前回までと違い、渇水時期の夏アマゴ特有の、電光石火のアタックが多かったのも原因かもしれないが、もう少し使ってみないと何とも言えない。

さらにもう1匹追加。


ピーコックボールのプードルでも釣れる事が分かったのでフライをチェンジすることにした。最後に残った黄色のダビング材をボールに使ったパターン(写真中央に並んだフライね)を結んでみた。


フライロッダーズでは長めのハックルをパラッと巻いて、ガガンボのパターンとして紹介されてるけど、自分にはどう見てもガガンボには見えん。「抱卵したメイフライ」とかならまだ無理矢理納得できるのだが・・・。

釣れるんかいな?この黄色い玉フライ。

釣れるところが恐ろしい。
一体何だと思って食ってるんでしょうか?ロイヤルコーチマン、モンタナマラブー、CDCダン、MSC・・理由は分からないが何故か釣れたり、初めて登場した時は「何だコレ?」と言われながらも定番フライにランクインされるフライは数あれど、このプードルというフライもその一つかもしれない。

そのままでも釣れるが、スレた魚の目先を変える役割としてももってこいのフライだと思う。


さらに釣り上がる。浅い流れを横切りながら、石に足をかけた瞬間、グラッ!直径50cmぐらいの岩が動いた。


いかん!浮石だ!!
崩れる体勢、眼前に迫りくる岩!とっさに持ってたロッドを目の前のプールにポーーイッ!・・トプン。

左手で胸のデジカメをかばいつつ、地球にショルダーチャーーーージ!


ドガスン!!地球はダメージを受けていない!俊は左肩、右膝に痛恨のダメージ!

半身がずぶ濡れになったが、そんな事よりデジカメだ!急いで水気をきり、バッテリーカバーを開ける・・・水は入ってない。電源を入れると問題なく起動。良かったー。




痛みが引くまでしばらく休憩してタバコを一服。少し日が傾いてきた。今何時かな?










携帯電話がえらいことに。

衛生兵ーー!なんてこった。オイ、大丈夫か俺の携帯!




・・・まぁいいや。機種変したかったし(←冷酷)
このクサレN505is、センターキーの左右を押す(発着信歴)と、3割の確率で上を押した(グループ検索)と認識するので、ほとほと嫌気がさしていたところだ。

とりあえず壊れてはなさそうだったので(アンテナ部分がもげそうだったケド)釣りを再開。フライをブラックアント風のプードルに変更する。

うーむ、やはり釣れますな。無理矢理にでも難癖つけたがる管理人ですが、認める他ありません。フッキングさえすれば、外れそうな気配があまりしない。

さらに1匹追加して、暗くなってきたので本日の釣りは終了。


プードルフライはともかく、ガマカツC14-BVフック、たいしたものでございます。素直に賞賛を贈るのが大人ってもんでしょう。

このフックをデザインしたマ・・ま・・まつ・・・・・・マツケンサンバ!

ま・・まつ・・・松・・・松井秀喜!



あれ?おかしいな。うまく入力できない。



松・・・松井・・・・松井お★jkl※ち□:さん最高!これからも頑張ってください!



あれ?おかしいな。やっぱり何か変な妨害電波が出てる。


もう一回試して、他のフックも含めた詳細レポートを近日中に公開します。
余談だが、プードルって女の子の受けも良さそうなデザイン・ネーミングだと思うが、うまく利用できないだろうか?(←何にだよ)


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