5/21 三重県
雲出川


今年はフライフィッシャーを含めた渓流釣りファンには、辛くて悲しい年になっている。

 解禁前から予想されていた事だが、大々的に報道された三重県宮川以外にも、東海・近畿地方の各地の渓流は、かなりのダメージを受けている事が分かってきた。

「元に戻るには50年かかる。いや、100年かかっても無理だ」と、色々な意見はあるが、壊滅的ダメージでなければ5〜10年程度である程度の回復は見込めるのではないか、と、管理人は結構楽観的に考えている。

と言うのも、地元の三重県・安濃川は1990年代末に台風の影響による山林の崩壊と合わせて、集中豪雨により悲惨な状況(@集中豪雨による大水 A山林の荒廃による土砂流出 B山林の復旧作業による伐採材の投棄)に陥ったのだが、最近の状況は10年前の7〜8割程度まで回復してきているように思う。
元々が最悪より少しマシ程度の小渓流なので、他県の方が見たら「はぁ?どこが?」と感じるだろうが、砂に埋まっていた区間が少しずつ減り始め、アマゴが好みそうな流れも形成されつつある。

自然の川の回復力は、我々が考えている程弱くはない。そう信じたい。
戦争や地震で倒壊したビル、事故を起こした自動車、山火事の現場、どのようなものでも壊れるのは一瞬、アッと言う間である。
しかし、自然の力、特に水の流れと植物の成長は、我々が仕事をしている間も、寝ている間も、○×△している間も(←オイ)絶え間なく続けられ、山や川を徐々に本来あるべき自然の姿にしていくはずだ。

ただ一つ、勘違いしてはいけないのは「元の姿に戻る」ことはないという事である。

川や山は本来、形を変え続けるものであり、昔と風景が変わったとしても悲しむ事なく、当然の事として受け止めるべき事だ。コンクリートで固められ、大地の侵食や土砂の堆積がストップした川こそ、不自然極まりないもののはずである。

自然環境の知識について造詣が深い方が多いフライフィッシャーの方達、ゆっくり見守っていこうじゃありませんか。あの素晴らしい川は、しばらくすればきっと、また素晴らしい釣りを楽しめる環境に戻っていくはずです。

そして、河川改修に携わる方達・・特に、その計画を立てるお偉い様方に一言。

 戦後、治水目的で実施された河川の直線化、三面護岸、砂防堰堤の乱立は効果があったのでしょうか?
効果が全く無かったとは言いませんが、自然の力を真正面から抑え込む事は、ハッキリ言って不可能です。自然の力は常に我々人間の想像を超えた力を見せつけてきます。
ビルや住宅の地震対策が「耐震」から「免震」に変化してきたように、河川改修も「受け流す」方法に改める必要があるのではないのでしょうか?
21世紀は自然との共生。当たり前の姿に戻る時代が、ようやくやってきたのかもしれません。

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で、雲出川へ釣り行ってまいりました。(話の内容が180度変わりました)

地元の川でアマゴ釣りが楽しめるというのは、本当に幸せな事だと最近つくづく感じています。
ちなみに嫁さん、岐阜でやってる花フェスタ2005へ行ってしまいました。当方、おいてけぼりです。起きたら昼の12時にでした(起こしてくれよ)
遊んでくれるのはアマゴちゃんだけです。うん、これはこれで結構幸せ。

雨が少なかったためか、少し渇水気味の雲出川。鮎が放流されたようで、至る所に稚鮎の群れが見られる。

写真右上、ライズする寸前のアマゴ。写真中央〜左下、ウネウネと群れる鮎の軍団。サイズが17〜8センチぐらいはあり、かなりの大型。
アマゴは悠然とライズを繰り返していたので狙ってみたが、フライをキャストする前に鮎に紛れて逃亡。


今回よりフライは定番のブラックアント

しばらく釣り上がるが、水も少なく反応も無し。早々に見切りをつけて、支流へ移動。

入ってすぐ、中型が飛び出した。

少し藻の多くなった底石に合わせて、ちょっと黄色がかったアマゴ。艶っつやのナイスプロポーション。
その後、小型の反応はあったが、既に先行者がかなり入ったようだったので再び場所移動。


朱点が薄いヤマメのよなアマゴ

次に向かうは前回・前々回と苦渋をなめさせられた因縁の堰堤下のポイント。今日こそは・・・!


高揚する気持ちを抑えながら、テンポ良く堰堤目指して釣り上がっていく---



!!!  Uターン!


ビックリした。

見た瞬間、マムシと思って大いに慌てたが、家に戻って調べた限りでは多分シマヘビの子供っぽい。

ちょっとアクシデントがあったが、堰堤に到着。
前回は慎重になりすぎて失敗したので、それまでの釣り上がりの延長のように、まずは手前のポイントへフライをキャストした。
結論から先に言うと、リベンジは成功しました。

静かに水中へ消えたフライ、#3ロッドが一気に曲がる。

しばらくのやり取りのあと、ようやく寄ってきたと思ったら2段ロケットのようにさらにダッシュ!8Xのティペットが水を切るビーーという感触が、手元に伝わる。

デカイ。グッドサイズだ。

ようやく観念したアマゴは、浅瀬に横たわった。デジカメを取り出して撮影・・・


逃 亡
こやつは3段ロケットだったらしい



・・・。



・・・・・・。



まぁ、いいさ。写真撮るために釣りしてるんじゃないし。別に悔しくもない。

使ったフライはご覧の#16アント。TMC2487ではなく、通常のストレートシャンクに巻いた試作バージョン。前々回はフライの真上堰堤ギリギリで出たが、今回は右の岩スレスレのポイント。

正直に申告して、残念ながら尺はありませんでした。25〜28センチクラス。雲出川では超大型に分類できます。



正直に申告して、写 真 撮 り た か っ た(←未練タラタラ)

その後、やや下流の別の支流へ入り、成魚放流の居残りとチビが数匹釣れた。

一ヶ月たった今でも放流魚が釣れるという事は、今年はあまり人が来ていないのだろうか?

今回釣った区間で、某大学演習林方面支流の一部で、小規模な土石流が発生したらしく多少土砂の流入がありました。普段は清涼な水質を誇る支流ですが、全体的にやや水質が悪化しています。

シルトの堆積もやや見られるので、そろそろまとまった雨が欲しいところですな。


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