8/22 長野県
千曲川(支流 金峰山川)
ー後半ー


 さて、後半です。

前半は岩井渓一郎氏にバッタリ出会ったところまでお話しましたが(←会ってない)金峰山荘から下流に少し移動し、入渓。

水がとにかく綺麗。そして冷たい。増水で歩きにくい川を進んでいく。#16のパラシュート・アントで釣るが、流速が早く、魚もフライを発見できないと思ったので、#12のフォームビートル・パラシュートに変更。


 流れの緩やかになっている巻き返しにフライを落とすと、ゆっくりと黒い影が浮上し、フライをパクリ。


やっと釣れた

 とりあえず釣れた。しかし、僕は頑張ればもっとできる子のはずだ。(←自分で言ったらお終いだ)
冷めかけた闘争心に再点火し、キッと見据える川の上流。行くぜ!いつもの高速遡行だ!!

やあああぁあぁぁぁあっ!  ザバザバ・バシャバシャバシャッ!

む!薮沢発見! 突撃〜っ!! ガサガサガサ・・バキッバキバキバキ!!
















チョットマテ。



わざわざ長野県まで走ってきて、何故こんな場所で釣らなけりゃならんのだ。
出発前に自分がイメージしていた千曲川って、広い河原で、ゆったりとした流れにロングティペットリーダーを駆使して、『ウーン。やっぱりティペットを30ft.にすると、ナチュラルドリフトするね』とか言いたかったんじゃないのか?(←言いたかったのか?)

おかしい。350kmの道を乗り越えてきたのに、やってる事は三重県の源流での釣りと大差ない。


しかし、魚の反応はポツポツ出てきたので、場所をもう少し上流へ移動。

川に入った場所から3mほど下流に、良い感じの小さな巻き返しがあったので、ポイッとフライを落とすと黒い影がゆっくり浮上。

下流とは打って変わって、好反応。小さなポイントも絨毯爆撃のように探っていく釣り方に変更。

小さな支流(沢?)の流れ込み付近も入念にチェック。不用意にプレゼンテーションの回数を増やすと、魚に気付かれる。こんな場所は一投目から、核心部分にフライを叩き込む。

ゆっくりと、がっちりフライをくわえる岩魚達。サイズは小さいが綺麗な魚体をしている。


使っていたフライ。ごく普通のビートル・パラ


落差がきつくなってきたので、休憩も兼ねて山荘へ移動。畳の部屋でゴロゴロ1時間休憩。林間学校で泊まるような部屋だった。


山荘からの風景

この辺りは、上のような感じの岩肌がむき出しの絶壁があちこちに見られた。で、その石の壁をよく見ると・・・


危なっかしくて見てられない((+_+))

登ってる・・・と思って見ていたが、下りているようだった。と言うより、なんか、スゲー困っているように見えた。しばらく眺めていたら、彼女がこう言った。

問 『なーなー。アレってどうやって下りるの?』

答 『そんなもん、がんばって自分で下りるか自然に落ちるかのどっちかに決まってるやん』

解決 『へー。そうなんや!』





彼女に見送られながら、山荘真下のポイントへ薮を掻き分けて入渓。

かなり増水していてナチュラルドリフトが難しかったが、うまく流れれば魚がゆっくりフライをくわえた。

素晴らしいプロポーション。見てくださいよ奥さん!この尾びれ! もしかしたら天然?

プール状になっているポイントには、高確率で魚が付いていた。しかし、水の流れが早くて、メンディングに手間取っているうちに魚が隠れてしまう事が多かった。うーむ。まだまだ未熟だ。


早い流れを2つはさんだ向岸(と言っても7〜8m先)に、良い感じのポイントがあった。
一か八かで大きくメンディングしてフライを送り込むと、幸運にもフライは思ったところに落ちて綺麗に流れ始めた。

パシャッと水しぶきが上がり、フライが消える。合わせるとグングングンと心地よい引き。一旦下流のプールへ誘導し、無事ランディングしたのはオレンジの斑点が綺麗なイワナだった。

ラストを締めくくる、良い魚。素晴らしい思い出ができた。高い山に囲まれているためか、6時前だと言うのに既に辺りは暗くなり始めている。

気持ちよく納竿となった。








てのは嘘で、重いショットを付けて流れ込み付近などをアウトリガーで探りながら入渓点へ戻ったのだった。(←世間一般では悪あがきと言う)








全く反応が無かったので(泣)フライをドライに戻して釣り下る。その結果





やらなけりゃ良かった・・・。



初めての千曲川水系。水の綺麗な良い川でした。


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