KorKers(コーカーズ)
メタルヘッド ウェーディングシューズ


クイックジップを散々扱下ろしておいてから、満を持して登場の新・ウェーディングシューズのご紹介です。C&Fから賄賂貰ってるわけではありませんので悪しからず(←以前も同じような事書いた気が・・)

 先に断わっておくと、管理人がウェーディングシューズに求める事は、優先順に @脱ぎ履きがしやすい A軽い B歩きやすい C丈夫 Dグリップ力が高い の順です。

 一番大切な事がサックリと軽視されてる感がありますが、そもそも藻でズルズルになった岩なんて、何履いてても滑ります。腰まで激流に浸かり、もう少しで流されそうになったところを・・・!この高性能シューズのグリップ力のおかげで・・・!助かった・・・! という流れには、ワタクシそもそも入りません。遠回りするか岩をよじ登って次の渡れる場所まで行きます。

この優先順になる理由はいくつかあるのですが、「とにかく釣りでストレスを感じたくない」という、私の道具選びの基本原則によるものです。フライフィッシングって、色々と面倒なことが多いですからね。

ウェーディングシューズなんて、「水の中で滑りにくい靴」であって、「滑らない靴」ではありません。一定レベルのグリップ力さえあれば、重視すべきはそれ以外の部分だと考えています。

コーカーズ メタルヘッド

さて、管理人が購入したのは、2011年モデルでは上から2番目のグレードとなるメタルヘッドです(最上位はクローム)。
サイズは#10。普段26.5cmの靴を履いている管理人が、ネオプレーンソックスを着用した状態で心もち大き目かな、という感じ。

ぶっちゃけ、特に拘りはなくどちらでも良かったのですが、クロームはワイヤーが通る部分の内部にある、チューブ状のパーツが外れて出てきた、という記事があったので、その部分がシンプルな作りになっているメタルヘッドを選択したわけです(このブーツ、広告は多いのに実際に使った人のレビューが少ない)
価格差は定価で5000円程あり、クロームは素地が上質(丈夫?)らしいですが、特にデザインにこだわりがないなら、メタルヘッドで十分でしょう。

ちなみに、メタルヘッド、クローム共に、フェルトソールとラバーソールが最初から付属しています。この点を考慮すると、一般的なシューズより数千円安いという見方は出来ますね(個人的に、ラバーソールはいらんけど・・)。

ボア シューレース

 コーカーズ最大の特徴は、足首の締め上げに靴ヒモではなく、ダイヤル式のBOAレーシングシステムを採用している点。ダイヤルを回すだけで、がっちり締まります。
ここで気になるのが、「切れないか」「緩まないか」という点。

「切れないか」という問題は、結論から言えば「切れるときもある」でしょう。
 ただし、ネット上で見る限りでは、それはスノーボードでのケースが大半で、モンベル等多くの登山靴に採用されている割に、切れたという報告は非常に少ない印象。余程の負荷が掛からない限り、釣り程度ではまず大丈夫かと思います。
 また、切れても補修パーツがあり、ボアを分解するためのマイクロドライバー(メンテナンス用)はシューズに付属しています(純正ワイヤーではなく、DIY店で売ってる通常のステンレスワイヤーで補修する強者もいる模様)

「緩まないか」という点については、5回ほど使った感想として「緩む気はするが実際には緩んでない」
ネット上で一部「緩んでくる」という記載が見られたため実験しました。ワイヤーにテープを巻いて確認した限り、ロックした状態でワイヤーが出ている形跡は見られません。シューズの生地が吸水し、柔らかくなった事をそう感じたのではないかと思われます。これについては、通常のヒモタイプも同じでしょうし、ボアの場合は半回転程度で再度締め直すことが可能ですので、心配無用かと思われます。

ワイヤー部分

ワイヤーが通っている部分のアップ。壊れるとしたら、この辺のプラパーツかな、と思っています。
グラベルガードの金具を引っ掛ける金具は標準装備で、ワイヤーに引っ掛ける必要はありません。靴ヒモがないので、フライラインが絡まる事もなく、くっつき虫(植物の種)の付着もないでしょう。

個人的には無くても別に良いのですが、セールスポイントであるオムニトラックス。要するに、工具なしでソールが張り替えられるシステムですが、日本にはダイワのベリピタシステムがあるので、特筆すべきものではありません。

しかし・・・アメリカだと「画期的なソール交換方式!オムニトラックスVer3.0!インターチェンジャブルソールシステム!」 「おぉ〜〜」ですが、日本だと「ベリッとはがして、ピタッとはりかえ!ベリピタシステム!!」 「へ〜」ですからね。

やってる事は大差ないのに、なんでこんなに印象が違うのか。お上品になれないのが日本メーカーの宿命かも(分かりやすくていいんですけどね・・)


ベリッとはがして・・・(←オイ)

ソールはプラの爪で固定されています。この爪が嵌る穴がうまく出来ていて、水抜き穴を兼ねています。
側面にも水抜き穴がありますが、大半の水はこの底面部分から排出され、おそらく数あるウェーディングシューズの中でも、トップクラスの水抜けの良さかと思います。長く林道を歩く事が多い人には、ラバーソールも付属していることもあり、お薦めできるポイントです。

ソールの交換方法は単純明快。差し込んで・はめて・引っ掛ける。動画で見ていただいた方が分かりやすいでしょうね。

ソールを交換するメリットとして、入渓点までの歩きはラバーソール、川からはフェルトという使い分けが考えられますが、荷物が増えるから実際はやらない気がします。
ただし、吸水性がないラバーソールはフェルトに比べて軽いので、岩がゴロゴロしていて藻が少ない、山岳渓流の源流部での釣りには、入渓点までの歩きを含め、ラバーソールが重宝するかもしれません。

ま、個人的には、現段階でラバーソールというのをあまり信用していないので、左右で違うソールを使い、グリップ力の差・性質を確認した上で、使い分けを検討したいと思います。

肝心の脱ぎ履きのしやすさは抜群。非常に楽です。これは、同じく脱ぎ履きの容易さをアピールするクイックジップシリーズを完全に上回ってます。加えて、林道を歩くとき、急流の中を歩く時で簡単にテンションを変えられるので、実用面でもレベル高し。

少なくともBOAシステムに関しては、釣り具メーカーはもっとウェーディングシューズへの採用を検討してほしいところです。スノーボードで既に実績が高いので、耐久性や耐水性、使い勝手は疑う余地がありません。


一点気になったのは、フェルトソールの薄さ。

一般的なソールに比べ、2〜3割薄い気がします。
ソールの交換が容易なので、減ったらすぐ買い替えてもらう事を前提に、薄く・軽く・柔らかく作ってるのかもしれません(機能面では良い事なのだが)。

という訳で、つま先とかかと部分に4本ずつ、ステンレス製のタッピングビス(8mm)を打ち込んでおくのをお薦めしたい。瞬間接着剤を2〜3滴落としてから、きつくねじ込もう。

管理人はこのモデルに限らず、スパイクが打ち込まれていないシューズ全てに使っているが、フェルトの摩耗が少なくなり、特に傾斜のある岩の上、真夏の藻でズルズルになった岩に足を掛ける際、その効果を実感している。

折しも今月号のフライフィッシャー誌で、散々酷評したメーカーの方が「ビス等をフェルトに使うのは、貫通して怪我する虞があるから止めた方が良い」旨の発言をしているが、8mmビスであればまず大丈夫です(20mmとか使えば危険だと思うが)。心配な方は、先端をニッパー等で切り落とすと良いでしょう。

何より、大御所も専用のビスを発売してます。



耐久性については未知数。
現在、5回ほど使用していますが、目立った不具合はありません。しばらく使って、追加でレビューしたいと思います。



見た限り、この店だけ結構値引きあり

トップメニューツール>KorKers(コーカーズ) メタルヘッド