リトルプレゼンツ
ATOP-WD ウェーディングシューズ


買うんじゃなかった・・・・



 はい、久々にやらかしてくれました。
 正直、速乾パンツやネオプレーンソックス、ゲーターなどで、管理人はリトルプレゼンツの商品が結構好きだったりする。

が、それを差し置いても、”駄作”と言わざるを得ない(問答無用)シューズだったので一応レビューしてみます。
以前書いた気もするが、ダメな商品のレビューって本当に気が進まないよね。



 ウェーディングシューズの本質は、最低でも1年使わなきゃ分からないというのが管理人の考え。今回は1年半ほど使ってみての評価です。
 ちなみに、「お前、言うほど釣り行ってねーじゃねーか!」とか言われそうですが、実は地元の安濃川釣行などは、週2ペースで通ってたりします。
釣りに行ってないんじゃなくて、釣行記を書くのをサボってる(汗)のが実情。もう、釣行記はツイッターだけにしようかしら。

で、このシューズですが、買った当初は結構期待していました。

コーカーズのシューズ同様、ダイヤル式のシューレース方式は好きだし、なにより軽そう。しかも安めの価格設定。スペック的に、何の疑いもなく購入しました。

楽天から届いた箱を、意気揚々と開封する。足を入れてみる・・・・






で け ぇ ・ ・ ・ ・(汗)


もうね、届いたシューズを穿いてみて唖然。完全にオーバーサイズ。
普段、26.5cmのシューズを使ってる管理人、窮屈すぎるのは嫌だったので、US10(27〜28cm)を購入したところ、もうね、ネオプレーンのソックスはいていてもぶっかぶか。ウェーダーを穿いた状態で、多分、3cm以上はデカかった。即効でヤフオクにて売却。

で、US9(26〜27cm)に買い直し。しかし、これも2cm位はデカかった。夏場のネオプレーンソックス+シューズという使い方では、シューズの中で足がかなり動いてしまい、相当使い勝手がよろしくなく悪戦苦闘。つーか、ブカブカすぎて砂利の侵入が多く、釣りになりません。

思うに、リトルプレゼンツのウェーダーは、つま先とかかとが分厚いネオプレーンで2重になっている。これを前提に設計し、かつ、さらに大き目に設計してしまったのではないかと想像する。

その後、私が買った時は間違いなくそんなことは書かれていなかったはずだが、メーカーのホームページでは「SH-06 は、SH-04, SH-02に比べて大きめのラストを使用しています。是非ご試着の上、お買い上げいただけますことをおすすめいたします。」といった注意書きが加わった。








アホか。




なんで、リーズナブルで名作とされた、SH-04と同じ大きさで設計しない?SH-02で小さいという苦情があったようだが、過剰反応したか?前モデルのユーザーをなめてるんですか?

あと、通販全盛のこの時代、試着してから買えとは凄い自信だな。三重県の片田舎の場合、どの店に置いてあるのかまず教えてほしいのですが(泣)。試着せずとも、ある程度のサイズ感が分かるように情報提供する工夫が先じゃないの?

”このメーカーのシューズは、US●のサイズで、大体●cm位だから自分はこのサイズが合う”なんてのは、運動靴でもなんでもそうだが、これはメーカーの個性みたいなもんで、シューズの世界において多少バラつきがあるのは織り込み済み。

同じメーカーなのに、モデル毎に大きさ変えてどないすんねん!!??

”あえて”大き目のラスト(木型)を使ったのではなく、デカすぎるってクレームが殺到したんちゃうの?

で、さらに大きな致命傷がこちら。A-TOPなる台湾メーカーのシューレースシステム。







あえて言おう、カスであると。






ネチネチ細かい事は言わん。いや、言うけど。

釣りが終わって、シューズを脱ぐとき、ツルツル滑って緩みませーん(泣) シューズが脱げませーーん(汗)

なぜ、ダイヤルを真ん丸の形にした?なぜこれを水に濡れると分かっているウェーディングシューズに採用した?

せめて、指の力を加える部分は、★とか▲とか■とか、引っ掛かりのある形にせい!
ウェーディングシューズに実績のないパーツ採用するなら、せめて1年はフィールドで試験しろよ!使い勝手の良さを追求して、本当にこの形、このパーツに行き着いたんか!?

百歩譲って、ウェーディングシューズ専用のパーツでないからだとしても、雨の日とかは全く想定していないのか。
BOAの特許の関係かもしれんが、この真ん丸の形状で、ロック解除方法がダイヤルを回すしかないってのはアウトでしょう。ボタン押す方式とかスライドさせる方式とか、手が滑る状態でも作動させるギミックなんて、素人が考えてもいくらでもあると思う。

A-TOPが、乾いた環境、手袋をした状態での使用を前提としているなら、的外れで大変申し訳ないところではあるが、アウトドア、しかも水に濡れるシチュエーションで使う場合に限っては、及第点どころか赤点以下。
これを採用してしまったメーカーは、猛省すべきでしょう。金返せばかやろー。


しかし、優しい管理人は、A-TOPが緩まなくて困っている方々に、超絶有益な情報を提供しようと思う。








A-TOPが硬くて緩まないときは、Tシャツの裾や、ハンカチとかでダイヤル包んで回すと、多少は楽に緩むよ!(^^)/






ジャムの蓋か!!?





さらにもう一つ言っておくと、ワイヤーの締まる位置が絶妙に微妙(←どんな日本語や)

ダイヤルを力いっぱい回して締め上げても、ダイヤル付近のワイヤーはガッチガチに締まるものの、足の甲部分はスッカスカのまま。
これは、ワイヤーの通るガイドの角度の設計に難があるか、ワイヤーが樹脂でコーティングされていることから、変な部分で摩擦が生じてつま先までテンションが掛からないためかと思う。

結局、上記の通り、シューレースがキッチリ固定されない、デカくてシューズの中で足がずれる、おまけに脱ぐときはA-TOPが緩まなくてイライラすると、超絶M仕様のシューズと断言できる。


 多分、数年内に販売終了になる気もするが、これを世に出したメーカー、OKを出した責任者、これでいいと判断したフィールドテスターは、もう一回、水中で使う道具である事、ウェーダーを穿いて使うという特殊性を考えるべき。

 思うに、このウェーディングシューズ、せいぜい数回程度しか実際の川ではテストせず、適当に世に出してませんかね?私の個人的な印象では、屋内で、しかもあまり渓流釣りの経験のない方が、サンプル見ただけでOK出しちゃった感じがします。

ティムコのクイックジップUウェーディングシューズの時も似たようなことを書いたが、1シーズンでいいので、色々な状況下で数名の釣り師が実際の川でテストすれば、「これでOK」という結論は絶対に出ないレベルかと。NGと言える環境がないなら、それこそがメーカーの怠慢であり致命的な弱点だと思う。

リトルプレゼンツは、安価で良質な製品を数多く提供しているというイメージがあっただけに、このシューズのポンコツ具合は非常に残念だった。
あぁ・・、頑張って自分の持ち物を扱下ろすインプレッション記事を書くのって虚しい。

ダイヤル式シューレースシステムは、やはりBOAに一日の長がある。

A-TOPWDシューズは、軽さ、柔らかさにおいては、特に山岳渓流用としては申し分ないスペックを秘めていると思う。

もう少し小さくして、BOAに換装した上で、SH-07「BOA-WD」とかで出し直してくれませんかね?1000円位なら、高くなっても喜んで買うのだが。


ダイヤル式シューレースは、やはりBOAの方が一日の長がある。

こちらは安くて高性能、使い勝手が良いとされる、先輩のSH-04。これにBOA付けるだけで良かったのに。

私は止めた方がいいとキチンと説明しました!(笑)それでも欲しいという方は、表記より1つ下のサイズにした方が無難と思います。


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