2014年11月8日 三重県
安濃川発眼卵放流
「卵が渡せるのは、11月11日から17日の間かな〜」
今回の発眼卵放流、川の工事が続くため、何度か川の様子を見には行っていたものの、肝心の卵の仕入れ確認が後手に回っていた。事前に養魚場から出荷予定日を聞いた私は、11月16日を放流予定日としていた。
しかし、11月7日に、引き取り日の確認のため、電話を入れたところ・・・
「いやー、水温が予想以上に高くて、もう殆ど発眼してるわ。今日にでも取りに来て〜」
でたよ!2006年にもあった、「今から取りに来て」爆弾が今回も炸裂。今から来いって言ったって、オレ、昼休みに職場から電話してんだけど(汗)
とりあえず、凄い渋がれながらも1日延期してもらい、大学の先生に事情をメールで報告。そんな急に来れる学生がいる訳もなく、久々の一人での放流となった。
数は5000粒。
当日、美杉まで車を飛ばして卵を購入し、そのまま安濃川へ直行。
まだ所々で重機が入っているものの、水に濁りはなく、流された道路もほぼ復旧工事が終わっている。一番酷かった区間は、アスファルトではなく道全体がコンクリートで固められていた。確かに、これなら流される事は無さそう。
しかし、放流地点手前からは通行止めになっており、そこからは徒歩で移動する事に。卵の入った発泡スチロールの上に、道具を山積みにして歩く。重くはないが、斜面を下りるのに一苦労。
作成から、最長7年が経過した虫かご改造型バイバートボックス。今回、全てのボックスを、新たに作ったものと入れ替えた。しかしまぁ、百数十円の材料で作られてるのに、耐久性が半端ないな。
今回の発眼卵。死卵除去は養魚場でやってもらってるので、そのままボックスに入れられます。
毎回思うが、イクラ丼を作ってるようにしか見えない。
ボックスの構造などは変わりありませんが、前回ぐらいから気を付けているのは、カゴに入れる石の置き方。
アマゴの稚魚は、通説で言われているほど弱くなく、砂や泥が堆積するような状況でも、産卵床の中で生き続けることが出来る(そこから出てこれるかは別の問題だが)。
カゴで卵を入れたボックスを保護するやり方は、水の透過性が必要上に高すぎ、増水時等に卵を傷つける虞がある。そのため、まずはボックスの周囲に1〜3cmの小石を詰め込み、最後に大きな石を置いた方が良い。
完成。この後、稚魚の隠れ家用に、大量の石を周囲に沈めておく。
最後に、流失防止用にロープで固定して終了。無事に育つことを願うばかりだ。