皆さんはお信じになるでしょうか?

この世界は実はたくさんの次元世界でできている事を。例えばここにボールが一つあったとします。それをちょっと離れたゴミ箱に向けて投げたとしますよ。このボールはゴミ箱に入るでしょうか?

実は見事に入る世界もあるし、惜しいところで右にそれてしまう世界もあるし、縁に当たって左に落っこちる世界もあるし、力が強すぎてゴミ箱の向こうに落っこちてしまう世界も同時に存在しているのです。

その中のどれかがたまたま起きるのでは無く、全てが重ね合わさった状態で同時に起きているのです。

しかし、私がそれを見ていると、その中のどれかが一つだけ起きてる様に見えます。誰かが観察しているとそのたくさんの次元のうち、一つだけが観測されるのです。誰も見ていないと全て重ね合わせで起こります。どれもこれも同時に起きているのです。

でも、観察した瞬間そのどれか一つになってしまうのです。



例えば空に月があります。

誰かが観測するとそこに月がきちんとある様に見えます。でも誰も見ていないと、月は色々なところにあるのです。誰かが見た瞬間月はその位置にきちんと収まるのです。


どうします?今目の前にいる大好きなあの人。誰も見ていない時は人の形をしていないかも知れませんよ。あなたのお部屋は大丈夫ですか?安らぐその空間もあなたが見ていない時は、想像を絶するとんでもない時空間かも知れません。


例えばここに一つのボールがあります。これを箱の中に入れ、中が見えない様にフタをします。そしてその箱を2つに仕切りを入れてみましょう。ボールはどちらにあるでしょうか?答えは両方にあるのです。そして箱を開けたその瞬間にどちらにあるか決まります。



私の頭が狂っているですって?そんなはずは無いじゃないかって?ええ、アインシュタイン博士もそうおっしゃいました。

でも狂っているなんてとんでもない。これは紛れも無い事実です。本当です。だって観測されているんです。小さな2つの隙間を同時に通り抜けた小さな一つのボールが…。


よくあるSFですって?それも出来の悪い?
諦めなさい、だってこれは現実なんですもの。人類が150億年かかってようやく辿り着いた、これが宇宙の真の姿です。


絶対そんな事はないって?ふふふ、この世の中に絶対なものはたった一つしかありません。それは光の速さです。それ以外はみんな不確かなものなんですよ。時間ですら、流れる速さはまちまちです。


私の名前ですか?ネコです。チェシャネコですって?いいえ違います。シュレーディンガーのネコですよ。これは何故そんな事になったか、というお話しから始まります。
序章と言う名の終章
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