ひげコンサルティング塾
   グループ学習
2.参 考 資 料−企 業 概 要(業 務)
 問 題:戦 略 と 情 報 化 企 画

◇現行業務の基本的流れと参考資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  顧客より電話やFAXで見積の依頼や受注が入る。一般に図面付きの見積依頼か受注であ
 る。事務所は2Fにあり、受付けた女性はFAXを見て受注台帳に記録し、同じく1Fのホ
 ワイト・ボードに貼り付けられた製品別受注一覧表(A3用紙が製品別に10枚ほど貼り付
 けられている)に追記する。
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  見積依頼の半数は受注になっている。見積依頼の中で、製品・サイズが特定され、納期、
 金額が決まる。見積依頼で見積システムに入力後、見積書を出力して、FAXで返信する。
 急ぐ場合はすぐに、遅くとも1〜2週間で受注となる。その間は顧客別に返信した見積書を
 ファイルに整理し、受注を得た時点で確認している。見積システムで検索・照会することも
 できる。受注後、生産依頼・指示・出来高表に受注内容を記入し、工場長に回付する。
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  工場長は顧客の希望納期で請負えるか、納期調整し、確定納期を決定する。在庫製品で充
 当できるかのチェックを行い、製造本数を確定し、特記事項欄に製造工程を記入、 図面と
 セットにして透明なファイルに挟んで製造担当グループへ回付する。製造グループでは、加
 工工程を経過するごとに同書の工程、日付、作業内容、機械、出来高、作業者欄に作業を実
 施した担当者が記入する。
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  各工程の検査は加工担当者が行い、最終工程完了後、完成品とファイルを最終検査工程に
 回付する。検査担当者は検査後の出荷対象品の品名、寸法、本数などをラベルに記入し、検
 査者印を検印欄に押印する。検査表が必要な顧客には検査結果表を記入し梱包を担当する出
 荷事務担当へ引渡す。
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 余剰製品は在庫として入庫する(特に伝票はなく、棚札に記入する)。
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  出荷事務担当は出荷品の伝票を起票(指定伝票の顧客の場合は指定伝票を起票、緊急で単
 価等が未定の場合や指定伝票切れの時などは送り状を起票)し、分納の場合は残数処理、残
 数の納期を明らかにして、伝票・製品・検査表等をセットにして梱包する。出荷品は全てク
 ロネコヤマトの宅急便へ引渡す。毎日のことであり、夕方にはヤマト運輸が回収し納品先に
 届けている。
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  顧客の〆日までに、出荷事務担当は送り状による出荷分の正式伝票処理、顧客からの検収
 明細書のチェックを行い、請求書の発行を行う。また顧客〆日ごとの請求額を明らかにし、
 経理担当に請求の控を回付し、請求書を発行する。また、五当日ごとに顧客別の売上表を作
 成する。
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◇ビジネス関連データ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  1.製品の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    大 分 類 :約20種
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    中 分 類 :大分類の中で2から8種類
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    小 分 類 :寸法・公差単位になる
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  2.顧客数
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    約200社
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  3.仕入先数
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    約20社
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  4.伝票枚数
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    起 票 枚 数 :70〜100枚/日
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    自社伝票枚数:約半数(他は指定伝票)
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    送り状枚数 :1〜5枚(指定伝票切れ、単価未決定など)
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  5.当社の〆日
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    月末〆、翌月支払
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  6.顧客の〆日
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    五当日(5,10,15,20,25,末)25日4割、末日4割
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  7.見積件数  :100〜120件/日
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  8.受注件数  :60〜100件/日
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<受注〜出荷の流れ>
顧客
 @FAX(注文書、図面)
 A受注・生産依頼・実績表記入(上部1/3)
 B1F
 C材料確認して工程、ロット番号、寸法記入
 D作業指示
(指示した工程にそって)
 E現場製造工程で
  担当者が工程完了ごとに自工程の出来高等記入
 F次工程へ
 G最終検査
  検査工程記入、検査表作成、添付
  ラベル作成
 H納品書、または送り状作成
 I梱包
 J出荷
 K受注・生産依頼・実績表記入保管


参考資料
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