提案型SEを自負する鎌田君は営業と協力して、急成長しているビッグ・ボーイ社の生産
管理システム開発を受注する段階までこぎつけた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同社の大田社長が最近の受注動向とその見通しから、生産能力を拡大させるべく、新たに
静岡県に約4000坪の敷地を購入したことに着目し、生産性の高い最新の工場建設プラン
を情報システムで支援する提案が受け入れられたことによる。・・・・・・・・・・・・・
生産管理は、給与計算や経理処理(財務会計)と異なり、製品や工程の特徴が企業により
著しく異なり、画一的にはやりにくい。そこで鎌田君はプロトタイプ型の開発の提案が望ま
しいと考え、システム開発の責任者に持ちかけた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかしシステム開発責任者は、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「プロトタイプ型開発はカッコイイが、実は仕様がなかなか決まらない。別の案件で、・
とんでもない赤字に なり懲りた。もうプロトタイプ開発はやりたくない」
との回答が帰ってきた。話し合うゆとりもない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これまでの経験では、ウォーター・フォール型で仕様を決めても、紙の仕様書では真剣に
内容を検討してくれない。仕様通り実現しても必ず手直しになる。・・・・・・・・・・・
承認を貰おうとすると、ユーザは容易にハンコを押してくれない難しさがある。仮に承認を
貰っても、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「業界常識からこんなの当たり前じゃないか」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、後で常識の違いを理由に覆された苦い経験もあった。・・・・・・・・・・・・・・・
さて、あなたは鎌田君です。これからどのように進めますか?・・・・・・・・・・・・
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