スギカミキリ
Semanotus japonicus (Lacordaire,1869)
体 長 14 〜 23mm
出現時期 4 〜 5月
1頭のメスを追尾する2頭のオス
安曇野市 2007.4.10
ネジロカミキリやビャクシンカミキリとともに早春に出現するカミキリムシ界のスプリングエフェメラルです。しかし、林業関係者からは害虫として目の敵にされています。
松本平ではスギやヒノキの造林地がいたるところにありますが、手入れの行き届いた造林地ではほとんど見ることができません。神社林や平地の衰弱木で発生しているケースが多く、特に林の縁や孤立して生えている木に食害が集中しています。
とある神社林に1本のほぼ枯死状態のヒノキがあり、ここから羽脱したスギカミキリはすべて全身が黒化した小型のものでした。幼虫時代の摂取栄養価の問題なのかもしれません。
オスに伴われ樹皮下に産卵するメス
安曇野市 2016.4.10
全身が黒化した小型個体
安曇野市 2007.4.10
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