ビャクシンカミキリ
Semanotus bifasciatus (Motschulsky,1857)
体 長 7 〜 18mm
出現時期 3 〜 4月
ヒノキの伐採木上を歩くビャクシンカミキリ
松本市 2013.4.03(以下同じ)
松本地方では最高気温が10度を超える日がつづく3月下旬頃から見られるカミキリです。上翅の斑紋にはさまざまな変異があります。
知人のMTさんから「ビャクシンがたくさん発生しているよ」という連絡をいただき、早速日が暮れるのを待って現地を訪れてみました。
製材所の一角に積み上げられたヒノキの伐採木には夥しい数のビャクシンカミキリが所狭しと歩き回っています。樹皮には多数の脱出孔が見られ、交尾中のもの、産卵場所を探しているメス、1頭のメスを複数のオスが追いかけているなど様々な行動が見られました。
伐採後2年ほど経過したヒノキに多く、古い材には全く姿がありません。松本・安曇野地方ではヒノキやスギの造林地、社寺林などで少数を見るだけですが、条件が整うとこれほど多くの個体が発生するのかと驚かされたものです。
1頭のメス(右端)を追尾する2頭のオス
上翅の斑紋には様々な変異がある(上半部が黒化したメス)
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