リンゴカミキリ
Oberea (Oberea) japonica (Thunberg,1787)
体 長 13 〜 21mm
出現時期 5 〜 8月
ソメイヨシノの葉裏に静止するリンゴカミキリ
諏訪郡富士見町 2011.6.10
長野県産Oberea属のなかではソボリンゴカミキリとともに数の少ないカミキリです。寄主植物はサクラ類が主ですが、山地に自生するものより人間の生活圏にあるソメイヨシノなどの植栽種を好む傾向があるようです。
本種の終齢幼虫は穿孔している細枝を斜めに切断し、木屑を詰めて越冬する習性があります。これを手掛かりに松本・安曇野地方の桜の名所などを毎年秋季に探してみるのですが、今のところ全く確認できていません。
出会ったのは山梨県に近い富士見町。斜めカットされた枝があることを発見し、以降毎年6月に訪れていました。
ヒメリンゴカミキリのように、早朝に探した方が発見のチャンスが大きいのではと考え、7時頃から探索を開始し、3年越しでこのカミキリに出会うことができました。類似種とは、上翅側縁の黒色条がはっきり肩まで達しないことで区別できます。
上翅側縁の黒帯は肩まで届かない
諏訪郡富士見町 2011.6.10
終齢幼虫が潜む斜めに切断された枝
諏訪郡富士見町 2007.10.31
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