ソボリンゴカミキリ
Oberea (Oberea) sobosana Ohbayashi,1956 


  体  長     17.5 〜 21.5mm

  出現時期      6 〜 8月


シャクナゲの新葉の葉裏に静止するソボリンゴカミキリ
塩尻市 2019.6.23(次の2枚も同じ)

 シャクナゲ類やツツジ類を寄主植物にし、幼虫はその生木に穿孔します。かつては比較的標高の高い山地でわずかに記録のあった種ですが、最近は里山周辺でも生息が確認されるようになってきました。
 塩尻市の発生地も山中にある公園や私有地で、おそらく本種の寄生を受けたシャクナゲ類やツツジ類が移植されたことに伴い、定着したものと思われます。
 いずれの発生地も個体数は少なく、後食の痕や幼虫による食害痕を発見しても成虫の姿を見ることはなかなか難しいカミキリです。
 因みに種名と学名sobosanaは、大分県と宮崎県の県境にある祖母山(そぼさん)に由来しています。


葉裏で葉脈を後食する


後食痕は時間の経過とともに黒褐色に変わる


幼虫の食害痕(シャクナゲ)
塩尻市 2012.5.13


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