ヒメリンゴカミキリ
Oberea (Oberea) hebescens Bates,1873 


  体  長    12 〜 16.5mm

  出現時期     6 〜 7月


ダンコウバイの葉裏で静止するヒメリンゴカミキリ
松本市 2009.6.11(以下同じ)

 クスノキ科のダンコウバイ、アブラチャンなどを寄主植物にするカミキリです。成虫もホストの葉裏で葉脈を後食するため、このカミキリを発見するよい目印になります。
 松本地方の里山にはダンコウバイがたくさん自生しています。山歩きの際にはこのカミキリの食痕がないかいつも注意していましたが、なかなか簡単には見つかりません。
 ある農村公園に遊びに行ったときのことです。外周にあったダンコウバイを見ているとそれらしい食痕があります。
 日を改めてじっくり探してみると、数は少ないものの、このカミキリの飛ぶ姿を目撃することができました。しかし、警戒心が非常に強く撮影しようと近づくと、すぐに飛び去ってさらに高い枝へと上がってしまいます。気温の高い日中は無理と考え、早朝訪れてみることにしました。
 2日ほど通ったある日、ようやく下枝の葉裏に止まっている本種を撮影することができました。


同 上


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