壮瞥町の防災啓発Top 2000年事業 Top Page    


地元新聞掲載記事から

<防災啓発事業に関する新聞記事>

2000(平成12)年7月26日 室蘭民報

◎専門家らが火山噴火遺産を訪ね、マチづくりに生かす「エコミュージアムツアー」を実施した


2000(平成12)年8月27日 室蘭民報

◎地震火山こどもサマースクール開催

【壮瞥・虻田・洞爺】
 日本火山学会と日本地震学会主催の第2回地震火山こどもサマースクール「有珠山ウオッチング」が26日、壮瞥町公民館をメーン会場に開かれ、地元の小・中学生が実験や現地観察などを通して有珠山の噴火について学んだ。きょう27日は、虻田小学校をメーン会場に同様の催しが開かれる。

 火山や地震の専門家が、次代を担う子どもたちの疑問にこたえる企画。この日観察会には、伊達や壮瞥の地元勢ほか、兵庫県の児童生徒など40人余りが参加した。午前中の実験コーナーでは、道立理科教育センターの宮嶋衛次さんらの指導で、小麦粉を水と混ぜ、ビニール袋に詰め、発砲スチロー ル板の穴から押し出す実験に取り組んだ。

 この結果、地面に地割れが走ったり、溶岩ドームが形成される様子がミニチュアサイズで再現されたほか、粘性の低い火山を想定した水分の多い小麦粉では、 ドロドロと溶岩が広がった。子どもたちは、言葉による説明ではなかなかピンとこなかった噴火活動も実験に取り組む中、一段と理解を深めていた。

 さらに午後からは、洞爺村のサイロ展望台と虻田町洞爺湖温泉町の珍小島から、噴火の様子を観察。宇井忠英、岡田弘の両北大教授から洞爺湖や有珠山形成の歴史、噴火予知などについて説明を受けた。

 次いで子供たちは噴火口を眺めながら「次はどの場所から噴火するの」「いつまで噴煙が続くの」など、活発に質問。両教授も興味を一段と深めてもらおうと、笑顔で疑問にこたえていた。

 page top


 

2000(平成12)年9月15日 室蘭民報

◎壮瞥小児童ら有珠山噴火体験学習 

  • 【壮瞥】
     壮瞥町壮瞥小学校(仲島輝夫校長、125人)の全校児童による有珠山噴火体験学習が14日行われた。児童らは虻田町洞爺湖温泉町の洞爺湖文化センター周辺や遊覧船からの火口見学などを通して自然のエネルギーが持つ猛威をあらためて心に焼き付けていた。

     身近に起きた噴火災害を率直にとらえるとともに、火山に対する理解や災害への対処方法について考え、今後の生活に生かす狙いで実施した。この日は仲島校長ら10人の教員が引率し、全校児童が3台のバスに分乗し、隣マチを訪れた。

     洞爺湖温泉入りしたヘルメット姿の一行は、今も噴煙を上げる金比羅山の2つの火口と、噴出物がたい積して地形が一変したり、泥流被害が発生した地区に目を凝らしながら、仲島校長の「20、30年先にあるかもしれない次の噴火に備えて、この光景を忘れないでください」との言葉にじっと耳を傾けた。

     雨の後とあってひときわ激しく、連続噴煙や黒い石や泥を吹き飛ばす火口を前に児童らは「ドーンって聞こえる」「石が飛んだ」「すごいなあ」などと、口々に感想を述べ合うなど目の当たりに展開する自然の猛威に圧倒されていた。

     さらに遊覧船に乗り洞爺湖の湖上から、人家と火口の近さを実感。この後、避難所ともなったネイパル洞爺での昼食を経て学校に戻り、火山と共に生きる住民の1人としての自覚を胸にきっちり刻んでいた。