地元新聞掲載記事から
<防災啓発事業に関する新聞記事>
◎専門家らが火山噴火遺産を訪ね、マチづくりに生かす「エコミュージアムツアー」を実施した
◎地震火山こどもサマースクール開催
【壮瞥・虻田・洞爺】
日本火山学会と日本地震学会主催の第2回地震火山こどもサマースクール「有珠山ウオッチング」が26日、壮瞥町公民館をメーン会場に開かれ、地元の小・中学生が実験や現地観察などを通して有珠山の噴火について学んだ。きょう27日は、虻田小学校をメーン会場に同様の催しが開かれる。
火山や地震の専門家が、次代を担う子どもたちの疑問にこたえる企画。この日観察会には、伊達や壮瞥の地元勢ほか、兵庫県の児童生徒など40人余りが参加した。午前中の実験コーナーでは、道立理科教育センターの宮嶋衛次さんらの指導で、小麦粉を水と混ぜ、ビニール袋に詰め、発砲スチロー ル板の穴から押し出す実験に取り組んだ。
この結果、地面に地割れが走ったり、溶岩ドームが形成される様子がミニチュアサイズで再現されたほか、粘性の低い火山を想定した水分の多い小麦粉では、 ドロドロと溶岩が広がった。子どもたちは、言葉による説明ではなかなかピンとこなかった噴火活動も実験に取り組む中、一段と理解を深めていた。
さらに午後からは、洞爺村のサイロ展望台と虻田町洞爺湖温泉町の珍小島から、噴火の様子を観察。宇井忠英、岡田弘の両北大教授から洞爺湖や有珠山形成の歴史、噴火予知などについて説明を受けた。次いで子供たちは噴火口を眺めながら「次はどの場所から噴火するの」「いつまで噴煙が続くの」など、活発に質問。両教授も興味を一段と深めてもらおうと、笑顔で疑問にこたえていた。
◎壮瞥小児童ら有珠山噴火体験学習