こんばんは。
本日は、青少年科学館へ、ようこそいらっしゃいました。

今日も暑い一日でしたね。
これから、しばらくの間は、そんな暑さも忘れ、
ちょっとした音楽と、いにしえの物語と共に、
星の世界を散歩しましょう。
道先案内人は、本館解説員、木立槇がつとめさせていただきます。

さて、今年は、皆さんは七夕はいかがお過ごしでしたか?
私は、所用で、関東北部へ出掛けておりましたが、
あの夜は、珍しく星空が見えました。
旧暦の七夕と違い、梅雨の明けきらないこの時季、
織り姫と彦星が出会える確率は、毎年低いものですが、
今年は、彼らに出会えました。
こころもち、天の川周辺に薄い雲がかかりましたが、
彼らにとっては都合のよい、もやとなったのではないでしょうか。

この、七夕伝説の主役である、織り姫と彦星が、
それぞれ、こと座のヴェガ、わし座のアルタイルを指すことは、
皆さんご存じですね。
この二つの明るい星は、もうひとつ、白鳥座のデネブと共に、
かなり目立つ三角形をかたちどり、
「夏の大三角形」と呼ばれています。
お隣の中国で生まれた七夕伝説は、1年に1度しか逢えない二人を、
ヴェガとアルタイルに託していますが、
遠く離れたギリシャでは、こと座と白鳥座が、
これもまた、愛する二人の悲しい物語を伝えています。
それは、愛する人を、愛するが故、失ってしまうという物語。

それでは、これから、その、結ばれることのなかった二人、
オルフェウスとエウリディケの物語をお話しするとしましょう・・・。




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