月経異常


あなたの月経は、正常ですか?

月経周期の異常
 月経の周期は、通常28日ー35日ですが、それより短いとか長いとか、
或いは不規則であるという場合です。卵巣機能が下がってくると(更年期
など)短くなることが多く、排卵障害があると長くなることが多いようです。
多少周期が長くとも、きちんと排卵しているような場合は、直ちに治療の
必要が無い時もあります。基礎体温を測ってもらい、ホルモン検査(卵巣、
下垂体ホルモン)を行って治療の必要があるかどうか診断します。

月経期間の異常        
 月経は通常5日から7日間で終了します。ごく少量で、2〜3日で終了す
るとか、7日以上続く場合や、一旦終了したのに再び出血するとかする
場合、ホルモン異常や、子宮筋腫、子宮内膜症があるかもしれません。

月経時出血量の異常      
 一回の月経時の出血量は約200ml以内と言われています。これを超え
て出血する場合、一ヶ月で造られる赤血球の量を超えてしまう為、貧血に
なってしまいます。貧血になると心臓、肺を酷使し、知らず知らず体に負担
をかけています。子宮筋腫や内膜症(腺筋症)が見つかることが多く、早め
の治療を薦めます。

月経異常の治療      

ホルモン療法
 カウフマン療法と言われるもので、卵巣ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホ
ルモン)を使って規則的に月経が来るようにします。いわゆるピル(中用
量、低用量)を使う場合もあります。ただし低用量ピルは自費処方ですが、
月経痛の治療として保険適応のできる薬もあります

排卵誘発療法
 無排卵な場合、排卵誘発を行うことにより規則的に月経をおこさせます。
クロミッドまたはレトロゾールという排卵誘発剤を使います。

漢方療法
 いわゆる体質改善を行います。漢方薬により、体内の血流を良くし、自律
神経のバランスを整えることによって治療します。当帰芍薬散、桂枝茯苓
丸、加味逍遥散、温経湯などを使います。