ナガサキアゲハ (Papilio memnon thunbergii) 100mm
2006.8.13 文京区小石川植物園
かなりの高所にいたため、写真の出来栄えは今ひとつだった。子供の頃、図鑑で見たナガサキアゲハは尾状突起が無いということと、名前が長崎という遙か西方の地名が付いていることで、なんとなく特別な蝶のように思っていた。また、私の持っていた子供用の図鑑がたまたまナガサキアゲハを大きく描いていたことも特別な思いを助長させたのかもしれない。大人になった今もやはり南方の蝶(西方ではなく)というイメージで、数年前に仕事で訪れた中国本土の最南端(海南島の向かい側)では、数十ものナガサキアゲハが乱舞していた。
2006.8.27 文京区小石川植物園  
2週前に続き、今回はメスだ。最初、遠くから飛んでいるところを見たのだが、すぐにナガサキアゲハのメスだと分かった。なんとなく色が白いのだ。生まれてこのかた、東京で白いアゲハは見たことが無いので、考えるよりも先に、この蝶目掛けて走っていった。
ツマグロヒョウモンの場合、同植物園で2003年に初めて見てから、2年後の2005年には完全に普通種になっていた。ナガサキアゲハも来年、あるいは、再来年には東京で普通種になっているかもしれない。
2013.7.21 文京区小石川植物園
5年間海外にいる間、東京でも完全に定着したようだ。小石川植物園でも、行けば必ず1匹や2匹は見ることができる。そういえば、マレーシアでもたまに見たっけ。
 
 
2016.5.14 文京区小石川植物園
近年、東京都でもナガサキアゲハは普通種となったが、メスとなると、オスに比べて出会う機会が少ない。私の場合、小石川植物園では、オス8〜9に対してメス 1〜2の割合の出会いだ。
 
 
2022.8.14 文京区小石川植物園
オスのナガサキアゲハの魅力はその大きさとこの漆黒の色合いだ。