ツマグロヒョウモン (Argyreus hyperbius) 40mm
2003.5.11 文京区小石川植物園
そもそもヒョモンチョウを23区内で見るのは初めてだ。最初はキタテハかと思ったが、飛び方が何となく違う。幸運にもとまったので、良く見るとヒョウモンチョウだった。私の知識では家に帰って図鑑を見ないと種類は分からない。おそらく、23区内で見ることができるのはミドリヒョウモンくらいかとその時は思った。家に帰り、図鑑で調べると、ツマグロヒョウモンだ。この蝶は棲息域北上中で、横浜市には数年前からいるらしい。図鑑には’特に定まった越冬態はない’と書いてあったが、この翅のボロ加減からすると、成虫越冬したのだろうか。
2004.9.12 文京区小石川植物園 
上の写真のように2003年も同植物園で見かけているのだが、この日見たのはいかにも羽化したての新鮮な個体だった。それも2匹。この植物園で羽化した可能性はかなり高い。東京南部の町田市や神奈川県との境の多摩川河川敷では頻繁に観察できるが、いよいよ都心部でも定着か。
2005.11.3 文京区小石川植物園   
2005年、ツマグロヒョウモンは完全に東京に定着した。東京の至るところで報告もあったし、私自信、小石川植物園で数多くの個体を見た。多い日は10匹以上もいて、モンシロチョウよりも多いくらいだった。
2006.7.8 文京区小石川植物園   
当初はエキゾティックに感じたこのメスの色合いも2006年はうんざりするほど見た。生物が持ち込まれたり、分布を広げている時、爆発的に個体数が増え、その後、ある程度収束する場合があるのだが、今後のツマグロヒョウモンの動向に注目。