[1560] すごいなあ 投稿者:ためいき 投稿日:2004/01/28(Wed) 18:06 [返信]

 最近のwebログ、何だかすごいですね。

 やはり現実に投稿サイトを運営している人ならではの意見ですね。内容もそうですがちゃんとわかるように論を立てているところに一番異化作用を感じました。

 潜在するルサンチマン(ここでは満たされない上昇志向の意味で)を組織している面と、それを作り出している面がレベル的に錯綜しているんですが、それが隠蔽してしまうのは組織する側の問題のような気がします。売れてもいないし、狭いサークルのなかでしか認められていないし、一般の人にも知られていないのは組織する側、先導者の意識を持つ側なんですね。

 それは一種の階級闘争で、昔の左翼運動などと共通の問題があるんですね。「細胞」と称して地下にもぐるんですけれど、社会的には単にドロップアウトで現実にはヒモ同然の生活のひとがいっぱいいました。彼らの権力志向が階級闘争をどんどん観念的にしていった要因だと思います。しかしそこにはまだ、現実の劣悪な労働環境や貧困、そして体制の抑圧があったわけです。

 しかし詩には趣味のサークル活動以上の根拠も現実もないわけです。後進国のように、詩人が実際に国民の代表者として権力を握るような現実はない。しかし「文学って何かすごいぞ」という意識は今も根強いわけです。実際に人が動くのは「文学的レトリック」のなかであることが非常に多いと思う。詩が売れないのは他の媒体がその役割を担っているからで、文学が馬鹿にされているのに実際は文学が繁栄しているという二重構造があるような気がします。

 そのなかで詩などの文学の復権や流通を図るのは実は反動的なのではないか。文学を志すなら「文学批判」こそ必要なのではないか。柄谷行人という批評家の影響もありますが、しょぼしょぼ一人で書いてきたおじさんにとっては非常にリアルな問題ですね。

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TITLE:Life is a Flower. Free-BBS
DATE:2004/02/16 06:18
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