男性因子すなわち精子側のトラブルの多くは、精子をつくる機能(造精機能)が障害されています。

  このホームページは産婦人科ですので、詳細な解説は他にゆずるとして、ここでは造成機能を改善する方法を列挙します。

 

薬物療法

1. ホルモン療法

 女性と同じようにhMGやhCGを用いる注射療法、内服ではクロミフェンなどを用います。

 高プロラクチン血症にはブロモクリプチンが用いられます。

2. 非ホルモン療法

  ・各種ビタミン(B12,Eなど)

  ・漢方療法

   補中益気湯、八味地黄丸、牛車腎気丸など

  ・その他  カリクレイン、アミノ酸  など

手術療法

 大きく2つに分類されます。1つは造精機能障害の約3割を占める精索静脈瘤に対する手術、もう一つは精子の輸送路(精路)の閉鎖に対する手術です。

 


 現在は造精機能が高度に障害されている場合でも、体外受精顕微授精(特に卵細胞質内精子注入法(ICSI))が開発され、かなりの妊娠率が期待できるようになってきました。