取扱説明書は心で書く


時間」「金」「人」をかければ、よい取扱説明書ができるか。答えは、 NO です。

取扱説明書を作るのも仕事の一部。ほかの仕事と同じで、成果を上げるのに一番必要なのは、「心」です。「誠」です。「誠」とは、一生懸命に、正直に、自分の力を出しきって、お客さんの身になって仕事をすることです。よくない取扱説明書があるとしたら、この部分が足りていません。

「仕事の成果」を得るためには、「時間」「金」「人」だけでは不足するものがあります。「仕事の成果」を下の式で表しました。

「仕事の成果」=「時間」x「金」x「人」x「仕事の心」x「倍率」


こで 「時間」>0、「金」>0、「人」>0ですが 「仕事の心」は、−∽ から ∽ の値を取ります。この値がマイナスに近いほど、マイナスが大きいほど「仕事の成果」は、悪くなっていきます。「倍率」は、間のよさ、わるさ係数です。同じような状況でも、場合により悲劇になり、また何も咎めのないときもあります。問題は「仕事の心」をいかに大きくするかです。

「仕事の心」不十分では、取扱説明書にやたらに抽象的な言葉が出る、難しい言葉が出る、同じでいいことが同じにやれない、などいろいろな問題につながります。

「誠」をつくすのは、口では簡単ですが、実際場面になると、なかなか実践が伴いません。それが仕事の質を落とします。お客さんに向かって「顧客第一主義」「カストマー サティスファクション」など自分の口から出せば、「誠」もそれと一緒にどこかに飛んでいってしまいます。

ある時、ある製品でお客さんから、取扱説明書の中に数字一字、間違いがあるのを指摘されました。その一字を直すと3.000円の版代です。しかし、1字直しただけでは、「誠」をつくしたとはいえません。その取扱説明書を頭から見直しました。版代は100.000円以上になりました。しかし、それで「誠」をつくしたことになるでしょうか。ほかにたくさん取扱説明書があります。全部見直す必要があります。全部見直せば終わりでしょうか。そのような間違いが出るのは、仕掛けの問題でもあります。誤字一字の指摘を直さないで済ますか、仕掛けまで直すか、それは「誠」の問題です。

ぜひ、「誠」をもって分かりやすい取扱説明書を作るようお願いします。

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