〜ウマ(4)  神が乗られる「神馬」
C .神馬舎や楼門などに格納されている、装飾した神馬像(飾り馬)

華やかに化粧をほどこされ色鮮やかな馬装具をつけて、その多くは「神馬舎」「楼門」などに格納されている。生育が大変な生馬に替えて、多くの神社に置かれるようになった。
木彫りの白馬が多い。
これらの神馬の中には神の御幸やお旅立ちなどの神事や祭事に際して、神のお召しになる乗物として神馬舎から引き出されて参列するものもある。

寒川神社

神馬舎


猿に引かれる神馬

昭和天皇ご在位50年記念  平野富山作

神奈川県高座郡寒川町宮山3,916

神田明神(神田神社)


昭和天皇即位50年の記念として昭和50年(1975)に建立された随神門裏面に納められた神馬

東京都千代田区外神田2-16-2

多武峯(とおのみね)内藤神社

ひと息で走り囲って内藤新宿一帯を家康から拝領させてくれ、息絶えた峻馬の塚がある。



神馬舎にその駿馬の面影を重ねる馬像がある

東京都新宿区内藤町1-8

穴八幡宮


平成10年(1998)建立の随神門に納められた神馬

東京都新宿区西早稲田2-1-11

笠間稲荷神社


古来から、災いなど困ったことがあると、神様に祈願する人のもとへ、除災招福のために天馬となって、
天を翔けてとんで行き、災いを鎮めたと伝えられる。
背に御幣(神を意味する)が載っている。

茨城県笠間市笠間1番地

金刀比羅宮


木馬舎


慶安3年(1650)に高松城主松平讃岐守?重から献納された木馬。
京師田中環中斎弘教宗圓の作。

香川県仲多度郡琴平町892番地1

盛岡八幡宮


神馬舎の黒馬・白馬
五穀豊穣、幸運招福、家内安全など大願成就を成すとされる神馬

岩手県盛岡市八幡町13-1