B 両神御嶽(おんたけ)神社の本社と里宮 

両神御嶽神社(両神権現社)の本社は両神山の山頂山稜部に両神神社本社(両神明神社)と並んで鎮座する。
両神御嶽神社の里宮は麓の浦島地区にある御嶽神社・別当寺金剛院である。
神仏習合時代、金剛院は古くから真言密教の修験道場として知られ、両神山の主稜に両神権現を祀っていた。
15代目の薄平順明は、師の普寛を援けて木曾御嶽山の王滝口を開くのに貢献し、
本庄の普寛堂などをベースに(木曾)御嶽信仰の普及に努め、
両神山にも(木曾)御嶽信仰をもたらした。
明治の神仏分離令で、両神御嶽神社と金剛院(寺)になった。
  
両神御嶽神社・本社
本社拝殿の前に両神山(両神権現)の眷属とされる山犬(オオカミ)の像がある。
祭神:両神権現→ 大己貴命・少彦名命・国常立尊

埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄(両神山山中)
西武秩父駅よりバスで小鹿野町役場下車、乗換え、日向大谷行きバス終点、登山3時間

両神御嶽神社・里宮(金剛院)

昭和37年(1962)5月 「金剛院五百年」 

世話人:薄平多け、二十二代薄平壽徳 石工:黒沢恒松
里宮の両神御嶽神社・金剛院の拝殿(本堂)の前に、両神山の眷属とされる山犬(オオカミ)像がある。
銘に「金剛院五百年」とあるが、薄平家の先祖は平家の流れで、500年前に、真言密教の金剛院修験道場を開いたとされ、これを記念して昭和37年に子孫が奉納したもの。

写真右上:「両神大権現別当御嶽坐王大権現・金剛院入口」の標石(小鹿野町浦島入口)

埼玉県秩父郡小鹿野町(旧両神村)薄浦島
西武秩父駅よりバス小鹿野町役場下車、乗換え、日向大谷行で「浦島入口」下車、歩35分