C 八日見山龍頭(リュウカミ)神社 |
両神山山頂から伸びる八丁尾根の東岳と西岳の間に奥社を祀り、
奥社へ登拝する山道(尾の内沢登拝路)の入口にあたる尾の内に里宮がある。 (この登山道は峻厳なこともあって利用者もなく今では廃道同様である) |
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この神社は、龍神を両神山頂に祀る「雨乞い信仰」の社とされ、両神山を修験の場とする修験者との深い拘わりも語られる。
両神山の山頂部分が龍の頭部(龍頭)で、胴体は八丁尾根を這い、尾は東岳と西岳間から下がって尾の内沢に沿い、尻尾は尾の内にあたる。 霊夢に現れた、八日見山(龍頭山・両神山)の天狗の宣託で、このように、龍を表わす地形の地に神社は鎮座することになったとの話も伝わるという。 |
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拝殿の前に一対のオオカミ像が奉納されている。 この社のオオカミは、龍頭大明神の眷属とされるが、両神(龍頭・龍神)山のお使いということでもある。 明治40年(1907)1月吉日 〜かなり破損している 社殿の中に木造のオオカミ像もあるとのこと。 また、この社では古くから、山犬(オオカミ)の姿の入ったお札を頒布していたという。 (左;お札〜諸難除け) 埼玉県秩父郡小鹿野町大字河原沢996ー1 |
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八日見山龍頭神社という社名は 「八日見」「龍頭」と、「両神山」の山名由来のうち二つを含んでいる。 両神山は別称八日見(ようかみ)山とも呼ばれるが、これは、日本武尊が東征の折、八日間この山を見ながら旅をしたとの伝説に基づく。 また、龍神が棲む山であるとか、起伏のある岩稜がそびえる山の形状から、龍頭(りゅうかみ)あるいは龍神(りゅうかみ)と呼ばれていたのが現在の「りょうかみ」の山名になった、との説もある。 |
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尾の内沢の入口(龍頭神社)から |
オカミ像の奉納額絵 |