水宮(ミズミヤ)神社の「カエル伝説」に因む蛙
正式名称は、摩訶山般若院水宮神社。
神社だが不動明王・水子観音も祀る。
「カエル伝説」に因んで、阿吽の蛙像が建立された。
神社が創建された室町末期から、この地区には蛙伝説が伝わる。

蛙が人間のように立って歩きたいと願をかけると、願が叶って歩けるようになった。
 ところが、目は後ろ向きのままだったので歩くのもままならない。
 
元に戻して欲しいと再度願をかけたが許されず、困っていたところ、大日如来が元に戻してくれた。
* 幼い子供を失い、
水子観音に願をかけたところ、亡くなった子とそっくりな子供が生まれた。
 そこで、
「生まれかえる」と、カエル を奉納したと伝わる。

水宮神社の宮司は「地区の蛙伝説を守っていきたい」と阿吽の蛙像(白御影石)を建立して、神社のお使いとした。

平成19年(2007)4月建立
奉納:志村光昭他3人

埼玉県富士見市水子1762番地3
東武東上線みずほ台駅、徒歩18分

 
大洗・磯前(イソサキ)神社の蛙
延喜式神名帳に載る式内社。祭神:大己貴命(=大国主命)・少彦名命。
茨城県は筑波山塊に分布する花崗岩、特に
稲田石の産地として知られ、また、「ガマの油」売りの香具師(やし)の口上で「筑波山麓の四六のガマ」も有名である。
これに因んで、
稲田みかげのガマ(蛙)が奉納されたという。
神社は、特に蛙に縁があるわけではないが、この地に拘わりのあるもので、「無事かえる」の語呂も良いということから、拝殿前にこの蛙像を置くことになったとのこと。
なお、当初、蛙像は二体の奉納だったので、拝殿前の左右の石台に一体ずつ載せてに置いたが、現在は三体になったので、右の石台にまとめて三体載せてあるとのこと。

奉納年不明

茨城県大洗町礒浜町6890
大洗鹿島線「大洗駅」下車、バス大洗礒前神社下