〜イヌ(1)  弘法大師(空海)の和犬−2
B.高水山常福院龍学寺(波切不動系)
赤い紐の首輪をし、白(銀)と黒色の鈴をさげた和犬像がある。
この像は、一見、犬のようだが、よく見るとオオカミ像のアバラ骨や牙の表現もある。

建立に関するデータは不明(銘無し)


常福院は、別名「波切不動」と呼ばれていた。
鎌倉時代の武将畠山重忠の信心篤かったと伝えられる古刹で、
山中とは思えない豪壮な本殿は東京都の重要文化財に指定されている。

東京都青梅市成木7町目高水山
JR青梅線軍畑駅よりハイク2時間

◆波(浪)切不動尊像は、空海(弘法大師)が唐からの帰国途中の船上で猛烈な嵐に遭った時、師の恵果和尚から授かった霊木に自ら 一刀三礼して刻んだ「不動明王」で、尊像に祈願すると大火炎を発し、右手に持つ「利剣」で波を切り裂いて船を安全に導いたとされる。
全国の波(浪)切不動の本山は、高野山南院にある。