最 古 の 狛 猫
うちに謎の封筒が届いた。
差出人が書いてない。
しかも中には『峰山町の狛犬を訪ねて』宮本昭治氏による手作りの小冊子!
宮本?だれなんだ?峰山町?どこなんだ?もう全てが謎の狛犬小冊子。
しかしこの小冊子を読んだらこの町の金刀比羅神社内の木島神社に狛猫がいる!!

それがこれ。
一対あってキチンと年号が確認できる最古の狛猫だ!
(左)阿の猫 天保三(1832)載 壬辰九月
   奉納 江州外村氏 世話人上河金七 吉田八良助
      小室利七 石工 鱒留村 長谷川松助
(右)吽の猫 弘化参(1845)午青 当所 絲屋中
      (注:午青??でもそう書いてある)

でもこの狛猫、阿吽が逆!
しかし狛猫はなにかの理由で元々逆なのかも知れない。
大体、狛猫の建立は、布を食い荒らすネズミをやっつけるために狛猫にしてるようだが、この木島神社も
機織養蚕の守護神でそこの狛猫なんだ。

住所は峰山町字泉の金刀比羅神社!でどこなんだよ?
この小冊子、全部読んでも県名が一切書いてない。ホント、間抜けだね。
他の狛犬タイプからして西日本のようだが、さらにもう一度読み返すと「丹後」の文字!
そうか京都府か?そこで地図を見るとあった。
場所は
京都府峰山町字泉【金刀比羅神社】

天橋立の近く、宮津の籠神社には古い狛犬がいるので、もし近くに行くようなことがあれば一緒にこの金刀比羅神社の猫も見ると良いだろう。
ここには10対近くの狛犬がいるのでそれほど無駄にはならないはずだ。
鉄道は北近畿タンゴ鉄道宮福線、峰山駅下車2キロ。
でこの電車はどこから乗るのか?もう各自調べなさい。とにかく辺鄙なとこだね。

                             三遊亭円丈 2001年 23号より

神使像めぐり 神使になった動物たち
猫の項、木島
(コノシマ)神社(金刀毘羅神社内)を参照下さい。