ITの浸透は車の浸透に似ている。 自動車社会では交通事故や公害の発生を免れない。 自動車は大変便利な道具であるが、 モータリゼーションの進行に伴い大気汚染や交通事故などの社会的不利益をもたらす。 自動車社会のデメリットを理解した上で我々は自動車の普及の恩恵にあずかっている。 ITの普及により世の中は変わりつつある。 確かにIT化の進展は不幸な結果を生むこともあるだろう。 しかしながらITを前向きに利用することで 魅力あふれる未来の仕組みを創造できるのであれば、 ITの闇の部分を甘んじて受け入れなければならないだろう。 パーフェクトな技術や制度はない。 完璧を要求していたらITの普及は遅々として進まないだろう。 ITの導入を進めながら問題点を解決していくような、 問題が出てきたらその都度対応していくような方法でITの導入を図ることが望ましい。 ITを導入することによるプラスの側面を進展させつつ、 マイナスの部分を補修・修理していくことが肝要である。 |