株式会社の目的


(1)会社目的=利益・利潤(極大化)

    会社の目的は利益・利潤を追求すること、
   さらに言えば利益・利潤を極大化することだとするのは
   現実を単純化したモデルである。

    株主の富の極大化(stockholders' wealth maximization)は
   株式会社の目的の1つのモデルではある。


(2)多様な利害関係者の存在

    現実には株主だけでなく多様な利害関係者が企業を取り巻いている。


(3)多元的目的=現実的モデル

    企業の目的は利益の追求だけではない。
   利害関係者には利益を求める人ばかりではない。
   多元的目的が現実的目的である。
   株主の中にも利益が上がらなくても株価が上がればそれでよいという人もいる。
   株主にとっても必ずしも利益が重要ではない。


(4)「会社(企業)=社会的公器」という発想

    企業は社会的公器であるという発想が世の中に浸透している。
   それゆえ企業が成長すればするほど利益追求だけを目的として
   存立することは困難になる。
   そうであるからこそ工場見学を実施する企業が多数存在する。



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