子供を持つ母親が商品の購買意思決定をする際の
意思決定要因を明らかにし、
商品開発・店舗設計に役立てたいとある百貨店が考えた。
そこで、コンサルティング会社に調査を依頼した。
あなたはこの百貨店のマーケティング部長である。
コンサルティング会社による調査結果報告の一部を以下に詳述する。
調査の設計や分析手法について検討することが
あなたに課せられた任務だ。
子供と一緒に買い物をする頻度の高い母親は購買意思決定に際し、
子供の意見を重視する傾向にあるという仮説を検証するため、
子供と一緒に買い物をする頻度と
購買意思決定の際に子供の意見を重視する程度について
5ポイントで回答を求めた。
母親を回答者とし、
子供と一緒に買い物をする頻度の高いグループ、
中程度の頻度のグループ、
頻度の低いグループという3つのグループに標本を分け、
各々のグループにおいて購買意思決定の際、
子供の意見を重視する程度を調査した。
さて、子供と一緒に買い物をする頻度の高いグループをAグループ、
中程度の頻度のグループをBグループ、
頻度の低いグループをCグループとする。
そして、それぞれのグループにおいて購買意思決定の際に
子供の意見をどの程度重視するかを相互に比較した。
即ち、下記の手続きを踏む。
- Aグループにおいて子供の意見を重視する程度と
Bグループにおいて子供の意見を重視する程度を比較する。
- Bグループにおいて子供の意見を重視する程度と
Cグループにおいて子供の意見を重視する程度を比較する。
- Cグループにおいて子供の意見を重視する程度と
Aグループにおいて子供の意見を重視する程度を比較する。
さて、何か問題はあるのだろうか。
調査の設計や分析手法に問題がない場合は d を、
変更すべき点がある場合はそれ以外の選択肢から
最も適当なものを選んで欲しい。
a 子供と一緒に買い物をする頻度と
購買意思決定の際に子供の意見を重視する程度について相関をとる。
b 3つのグループにおける子供の意見を重視する程度の平均を
相互に比較する。
c 3つのグループにおける子供の意見を重視する程度の平均の差を
相互に比較する。
d 調査の設計や分析手法を変更する必要はない。
e a〜dに適当な選択肢はない。
a
b
c
d
e
|