あなたは居酒屋チェーンのマーケティング部長として 新メニューの開発に取り組んでいる。 試行錯誤の末、小エビをエビのすり身によって固め、 これに衣を着けたエビフライを完成させた。 この新メニューのこだわりはエビ100％であることだ。 それゆえ、複数の小エビをある一定の形にまとめるために エビのすり身をのりとして使うことにした。 消費者調査を実施したところ、 新メニューはおいしいと評価され、大変高いスコアを得た。 ところが予定販売価格が高いと判断され、購入意向は低かった。 しかしながら原材料費が高いため、 エビ100％にこだわっているこのメニューは 高価格に設定せざるを得ない。 値段を安くするには、のりの部分をエビのすり身から スケトウダラのすり身に換えるという方法がある。 エビに掛かるコストとスケトウダラのそれを比べると、 後者の方がかなり安いのだ。 エビの代わりにスケトウダラのすり身で小エビを固めたエビフライを 消費者に試食してもらったところ、 エビのつなぎのフライと同様においしいと評価されたが、 これを上市した場合、新メニューのこだわりである エビ100％というキャッチコピーが使えなくなる。 さて、あなたはエビのすり身とスケトウダラのすり身のどちらを つなぎとして選ぶべきだろうか。 エビのすり身 スケトウダラのすり身