マイ・フレンド・メモリー

 原作と映画スタッフ

■原作■
『Freak the Mighty』 ロッドマン・フィルブリック
Youth Selection『フリーク・ザ・マイティ 勇士フリーク』 斉藤健一 訳 (講談社)

■映画スタッフ■
監督:ピーター・チェルソム
出演:エルデン・ヘンソン(マックス)/キーラン・カルキン(ケビン)
出演:シャロン・ストーン(グエン)
ミラマックス・フィルムズ | 1998年 | アメリカ

 ストーリーと解説

 父親が母親を殺すところを目撃して失語症となった、大きな体の少年マックス。骨が成長しないという難病を抱え、自分の殻に閉じこもりがちなケビン。ふたりは読書クラブで知り合って仲良くなっていく。
 原作はロッドマン・フィルブリック。ミステリーやサスペンスを中心に執筆していて、青少年向けの第1作であるらしい。
 ケビン演じるキーラン・カルキンは『ホームアローン』でお馴染みマコーレー・カルキンの弟。似ている。かなり似ている。コミカルな演技もうまい。

 ケビンは『アーサー王物語』がお気に入りで、時々騎士になったような妄想を抱く。が、それも現実からの逃避だった。ケビンはその容姿からクラスメイトにフリーク(化け物)と呼ばれ、病気のせいで体育の授業にも参加できずにいたのだ。
 マックスとケビンは花火を見に行くのだが、ケビンは花火が上がると、「銅!」「マグネシウム!」など花火の成分を叫ぶ。いかにケビンが読書の虫であるかがわかるだろう。
 そんなふたりはお互いの特徴をいかして様々な冒険に挑んでいく。だが、ケビンに病魔が襲いかかり……。

 ラスト、マックスはケビンからもらった真っ白な本に物語を書いていく。その物語が『フリーク・ザ・マイティ』というわけだ。
 映画の原題も『The Mighty(強者)』であるが、日本人は『フレンド』という言葉が好きなのか、この作品にも紛らわしくなるようなタイトルがつけられている。
『マイ・フレンド・フォーエバー』と設定が非常に似ているが、どっちが素晴らしいかは見る人によって違うだろうか。ケビンの母親、シャロン・ストーンの役どころが弱かったのが残念。

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