ジャケット
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ウィーフィット Wii
Wii Fit

Wii
任天堂
2007年12月1日発売


★フィットネス

■□フットコントローラ□■
 Wiiの新しい周辺機、バランスWiiボードを同梱。長方形型のずっしりとした体重計のような形。 単三電池4本(同梱)で駆動。Wiiリモコンに繋げずにWii本体と無線通信する。
 4P扱いになるので、Wiiリモコンのホームボタンを押すと、4Pのところで残りの電池の量がわかるようになっている。

 体重もきちんと計量。
 しかし、特筆すべきは前後左右にどの程度の圧力がかかっているかが測定できる点である。足にかかっている体重のバランスや、体のふらつきもわかる。
 体のゆがみや、運動の測定だけでなく、ボードの上で故意に体重移動させることで、いろんなバランスゲームでも遊べるようになっている。

■□からだ測定□■
 まずは個人情報を入力する。自分が作ったMiiを選び、年齢や身長を入力。バランスWiiボードに載ると、自分の体のバランスや体重を測定。BMIという指数で表示されるが、体重ももちろん見ることができる。
 そしてランダムで選ばれた2つの運動測定を実践し、バランス能力を測定。ボードの真ん中に片足で立ってバランスを取るとか、左右にかかる体重をコントロールするとかいった簡単なもの。それらからバランス年齢が算出される。

 これらを測定するとカレンダーにスタンプが押される。ラジオ体操でハンコを押してもらえるようなものだ。ハンコがいくつか貯まれば画面のデザインが変えられたり、ハンコの種類が増えていくといった特典がある。
 Wiiメニューのチャンネルに登録しておくと、ソフトを挿入させなくてもこのからだ測定を行うことができる。また、これまでの体重の記録もすぐに閲覧できて便利だ。家族に見られたくなければ、パスワードをかけて個人情報を守ることも可能。

 ナビゲーターはバランスボードを擬人化したキャラクター、ウィーボだ。健康の豆知識などを聞かせてくれる。
 トレーニングメニュー画面ではウィーボがうろうろしているが、彼をクリックすると、バランスの限界にチャレンジできる。左右どちらも50%のバランスで3秒間立っているだけのことなのだが、これが難しい!

■□40種類以上のトレーニング□■
 トレーナーを男性か女性か選ぶことができ、トレーニングのやり方について詳しく教えてくれたり、画面を見ながらトレーニングができる。
 トレーニングを続けると、一度に行う回数を増やせたり、上級ランクを選んで実践できるようになる。

 トレーニングを行うと、「運動貯金」としてトレーニング時間が蓄積される。1つの項目につき、だいたい1〜3分程度だが、有酸素運動は長いものもある。運動貯金が貯まれば新しいメニューが増えていくという仕組みだ。
 10分程度やったところで1つ増えたので、1日30分程度やっていけばすぐに全部の項目ができるようになるだろう。

■□ヨガ□■
 初期メニューは腹式呼吸、三日月のポーズ、英雄のポーズ、立ち木のポーズ。
 続いて、太陽礼拝、ひざを抱えるポーズ、やしの木のポーズ、腰掛けのポーズ、三角のポーズ、犬のポーズ、ダンスのポーズ、橋のポーズ、ワニのポーズ、肩立ちができるようになる。
 片足で立ってするポーズが多い。
 呼吸をしつつ、30秒ほどじっと動かずに耐える。体のふらつきは画面を見ればわかるようになっている。
 その結果は最後にも示され、点数化され、上位10位までがランキングされる。

■□筋トレ□■
 初期メニューは片足バランスウォーク、腕立て&横バランス、水平ひねり&横ひねり、ジャックナイフ、ランジ。
 のちにローリング・スクワット、フレンチプレス、アーム&レッグレイズ、ゲットアップ、筋肉チャレンジ、腹筋チャレンジ、体幹チャレンジが増える。
 こちらも体のぶれを測定する。
 ボードを使わず、リモコンをダンベルに見立てて腕の上げ下げ運動もある。

 腕立ては両手をボードについて行う。屈伸しているのもきちんと計測されているので、腕を伸ばしたままでは回数にカウントされないのがすごい。
「筋肉番付け」という番組で腕立て回数の計測があるが、それよりも進んだ計測の仕方といえよう。
 ジャックナイフは仰向けになり、かかとをボードにのせ、体をVの字に曲げる腹筋運動で、足が離れたりボードに載ったりすることで回数を計測。
 チャレンジというのは、トレーナーと腕立て伏せなどの記録を競うもの。

 上記2つののトレーニングは仰向けになったりするものもあるので、自分の身長以上のスペースが必要になる。
 あなどっていたが、筋トレは結構きついものもあって、これは充分な運動になりうる。

■□有酸素運動□■
 初期メニューはフープダンス、踏み台リズム、ジョギング、2人でジョギング。
 燃焼フープダンス、踏み台ダンス、リズムボクシング、ながら踏み台、ながらジョギングが増えるメニュー。
 フープは、左右に重心移動させるだけではだめで、きちんと腰を回さないと回転しないようになっている。
 踏み台は画面の表示に合わせて音にのり、昇降運動する。
 ボクシングはリモコンにヌンチャクを付け、画面に合わせて左右の足と左右の手をリズム良く踏み出す。叩く相手はサンドバッグだ。エクササイズらしいですね。

 ジョギングはボードから降り、Wiiリモコンをポケットに入れ、万歩計のような使い方でその場駆け足をする。上下の揺れによって自分のMiiが走っていくというわけだ。バーチャルな島の中を走る。
 説明書にファミコン版のマリオのキャラクターなどが隠されていると書いてあったので、それを見つけるゲームでもあるのかと思ったが、隠れキャラのように走りながら見つけて楽しむものだけのようだ。自分はまだマリオしか見つけられていない・・・。

 ながら運動は、かけ声をリモコンの音声から流し、ゲーム画面を見ていなくても運動できるというもの。
 Wiiのそばからは離れられないが、ビデオ入力を変えて、テレビ放送を見ながらでも続けられる便利さだ。
 時間を設定しておき、時間が来たらリモコンが知らせてくれる。これのためにWiiリモコンにはスピーカーが忍び込ませてあるんじゃないかと思ったほどだ。
 踏み台は何歩上り下りしたか、ジョギングは何メートル走ったか、結果を確認できる。
 ただ、画面を変えず、ずっと見ていたら、踏み台は歩数が半分以上カウントされてなかったのだが・・・なにが原因だろう?

■□バランスゲーム□■
 初期メニューはヘディング、バランススキー、スキージャンプ、コロコロ玉入れ。
 そして、綱渡り、バランスMii、ペンギンシーソー、バランススノボー、座禅が増える。
 ボードの上で前後左右に重心移動させるゲームが中心だ。
 このボードを使って思いつくゲームといったら、スノボーだ。
 やってみると意外に難しく、旗と旗の間を通り抜けるのも簡単ではない。また、前の方に重心を置くとスピードが出るようになっている。
 ボードの上ではジャンプできないが、屈伸運動も感知するので、屈んで立つとジャンプできるようになっている。
 後者2つはミニゲーム感覚で、「はじめてのWii」のように色んな使い方を示す役割も兼ねているといえるかもしれない。
 また、自分のWiiの似顔絵広場にあるMiiも脇役で登場する。ジョギングで周りを走っているMiiや、観客席にいるMii、サッカーボールを蹴るMiiなどなど親近感が湧きます。

■□まとめ□■
 ゲームというよりフィットネスなので、メタボリックを解消したいとか、ヨガで体のゆがみを直してリラックスしたいという目的で毎日やるのがいいのだろう。
 ビリーズブートキャンプを見ながらやるより、自分が正しくポージングできているか画面を見ながらできるのが良いところだと思う。
 あとはフレンドパークのような体感ゲームがやってみたかったという人には向いているかも。
 自分は有酸素運動に思った以上にはまってしまった。燃焼系ゲームがでればいいと思う。

 全体的な感想としては、リモコンを使って選択するので、1つ1つ始めるときにリモコンを使うのがわずらわしいと感じた。
 ヨガや筋トレをやると、これとこれを組み合わせると腹筋を鍛えられるなどとアドバイスしてくれるが、いちいちメニューに戻って探さないといけない。その画面から続けてできるとか、お薦めメニューをリモコンいらずで自動で続けてできるとか、自分が気に入ったメニューを組めるとかそういったプランがあればよかった。
 あと、腰のゆがみ解消とか、ヒップアップに効果とか、そういったカテゴリー分けがあってもよかったと思う。

■□バランスWiiボードを使ったソフト□■
ジャケット
「ファミリースキー」
 2008年1月31日発売 バンダイナムコ
 Wiiリモコンとヌンチャクをスキーのストックに見立て、左右に動かすことでコントロール。バランスWiiボードがなくてもゲームはできるが、併用したときは体の重心移動でコントロールする。
 コースは林間やスノーパークなど10種類以上。モーグル競技ではジャンプしてトリックを決めるエア採点もある。
 雪の質感の違いや、レベル設定もあり、記念撮影できるスポットが50箇所以上ある。Miiにも対応しており、最大4人でプレイできる。



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