■□外伝的な内容□■
1996年にシリーズ第一弾が発売されて以降、シリーズ本編の他、GUN SURVIVOR、CODE:Veronica、OUTBREAKなど関連ゲームが次々と発売されたガンアクション中心のアドベンチャーゲーム。
サバイバルホラーというジャンルを確立したというだけあって、生き残りを賭けた過酷な恐怖との戦いとなっている。アクションアドベンチャーの要素も強く、謎解きやテキストにも抜かりのない良質のゲームだ。
今作の舞台はラクーンシティの消滅から6年後のヨーロッパにあるさびれた村。パート2に登場したレオンが主役。誘拐された大統領の娘アシュリーを探すべく派遣されてやってきた。
どうやらアンブレラ社のt-ウィルスとは関係なく、ゾンビにもなっていない村人が襲ってくる。いったいどういう事なのか……。
■□新システム□■
従来の本編シリーズでは一枚絵のような疑似3Dを歩き回るという感覚で、画面の端っこまで歩いていくと画面が切り替わり、アングルが統一されていなかったので操作が混乱しやすく難しかった。
今作はフィールドが3Dになりカメラアングルがプレイヤーの後ろになったので、操作する人はプレイヤーの後頭部を見ていることになり、画面の中のプレイヤーと操作者の視点が同じになるのでより一体感が保てる。
以前は銃を構えたとき、自動で敵に照準が合ったが、今作は赤いレーザー光線を頼りに自分で照準を合わせて撃つ。慣れないとなかなか思ったところにあわなくて苦労したが、ゲームをやっている感じが出てくる。
そんなわけで今回は謎解き要素よりはガンアクションに力を入れてきたように思う。基本的に一本道でマップもあるので迷うこともなく、非常に取っつきやすいゲームになっていた。
一定の場所ではひとつのボタンで色んなアクションもやるのだが、かがんだり、ジャンプしたり、構えたまま歩けたり、やるんだったらワンボタンという操作方法ではなく、アクションをもっと強化してもよかったかもと思う。
■□護衛しながら□■
クリーチャーにも襲われるのだが、村ではある教団がはびこっており、組織だって銃で襲ってくることもある。大統領の娘を奪うことも目的としているので、レオンは自分の命のほかにアシュリーも守らねばならない。
アシュリーにも体力はあって、アシュリーが襲われれば体力も減り、ゼロになったらゲームオーバーになてしまうのだ。また、隙を見てアシュリーを連れ去る者もいるので、アシュリーを保護できず敵の手に渡ったときもアウトとなる。
■□武器商人□■
辺境の村ではあるが、武器商人が商売をしているので、武器などを買うことができる。敵を倒したときにお金を落とすことがあるのが今作の特徴。RPGみたいな買い物ができる。
レオンはアタッシュケースを持ち歩いているので、今までよりは多くの物を持って移動が可能である。
セーブするときにインクリボンがいらなくなったので、セーブ回数は制限されない。また、コンテニュー機能もあるので、死んでしまったときセーブしそびれても少し前からリスタートできる。
■□そのほか感想など□■
シナリオの出来は、前作と次作を繋ぐためのものといった印象を受けた。
セリフがいかにもハリウッドぽくて、映画化を意識してるのかなと思ったほど。レオンの口癖が「泣けるぜ」って(笑)
そして魅惑の女性エイダ。彼女も2で登場しているが、謎を秘めたままだ。どうやら複数の組織に雇われ、スパイをしている模様。
本編終了後の特典は、今持っているアイテムのまま初めからプレイできる。武器の改造もやっているので、2巡目を始めればいかに自分が強く、そしてうまくなった事を実感。
また、2の時のコスチュームにチェンジできる。
おまけゲームで「ADA THE SPY」「THE MERCENARIES」が追加される。「ADA THE SPY」のオープニング画面はキャッツアイみたいだ。
おお、ここでエイダの秘密が証されるのか?と思いきや、サンプルを5つ集めるというテキストなしのミニゲームだった。ミニゲームといってもラストステージ孤島を使った結構長いものだけど。
結局エイダの任務について詳しいことはわからず、バイオハザードはまだまだ続きそうだ。まったく、気をもたせるなぁ。
■□リメイクで遊ぼう□■
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『バイオハザード 4』 2005.12.1 PS2 |
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『バイオハザード 4』 2007.5.31 Wii |
※ジャケット写真をクリックすると amazon.co.jp による作品紹介ページへ移動します。
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