ゲームボーイポケットモンスター 赤・緑
POCKET MONSTERS
(1996年2月27日発売 任天堂)

★ロールプレイングゲーム

■□終わらないブーム□■
 ゲームボーイを支えたといっても過言ではない本作。口コミ的にじわりじわりと広まり、驚異的に売上を伸ばした。今でもなおその人気は衰えず、世代交代がしっかりできているシリーズゲームだ。
 赤と緑は別々のパッケージで発売された。ゲーム内容は同一だがポケモンの出現確率が違っていたり、入手できないポケモンがあったりする。
 のちにゲーム内容が同一の青版とピカチュウ版も発売された。

 主人公は11歳の少年。ポケモンの研究をしているオーキド博士に呼ばれていってみると、隣の家に住むライバルの少年もいた。
 2人はオーキド博士のもっている捕獲された3種のポケモンの中から1匹選んで旅に出る。
 草むらには野性のポケモンがいるので、旅をするには戦わせるポケモンは不可欠なのだ。そうして少年らはポケモンを捕まえてポケモン図鑑をうめていき、時には悪党ロケット団と戦いつつ、ポケモンを育ててポケモンリーグ出場を目指す。

■□ポケモンを捕獲□■
 主人公は普段はポケモンをボールに詰め込んで腰に下げて持ち歩いている。全部で6個まで持ち歩ける。草むらで野性のポケモンが出現したら戦闘となり、メニュー画面の一番上にいるポケモンが自動的に出てきて応戦する。
 戦闘中にもポケモンを入れ替えることは可能だが、1ターン分を消費することになる。経験値は戦闘に参加したポケモンで山分けとなる。

 野性のポケモンを捕まえるにはモンスターボールが必要。体力を残り少なくしたり、特殊攻撃で状態変化させるなど弱らせないと捕獲できない。こちらがあんまり強いと一撃でやっつけてしまうので、あえてレベルの低いポケモンを戦わせたりもしなくてはならない。
 新しいポケモンを捕まえると図鑑に書き込まれていく。

■□ポケモントレーナー□■
 ポケモンを率いているのは主人公だけではない。道中、虫取り少年やミニスカートの少女、理系の男など様々な人物に出くわし、勝負を挑まれる。
 野性のポケモンは一度に一体だけしか出現しないが、彼らはたいてい複数のポケモンを持っている。勝負は連戦でどちらかのポケモンがすべて倒れるまで行われる。ポケモンのレベルも周辺のポケモンよりやや上で、その分経験値も多くはいるし、なんといっても勝てば賞金がもらえる。野性のポケモンに勝ってもお金はもらえないのだ。
 その代わりモンスターボールで捕まえられず、勝負からも逃げることはできない。避けたいときは彼らの視界に入らないように通りすがること。

 町にはポケモンジムがあって、ポケモントレーナー恰好の練習場となっている。そこにはリーダーがいて、彼らとの勝負に勝つとバッジがもらえる。レベルの高いポケモンが扱えるようになったりする。
 8つのジムを巡り、ポケモンリーグ出場のチャンスを目指す。

■□ポケモンの能力□■
 ポケモンはそれぞれ水、火、草、虫、岩などの性質を必ず持っており、それぞれどういう性質に強いとかどういう攻撃に弱いといった特徴を持っている。
 レベルアップすると特殊能力を覚えるが、覚えておけるのは4つまでで、それ以上になったとき、新たに覚えた特技を残したいときは1つ選んで消さねばならない。

 レベルアップ時にポケモンが変異して別の種類のモンスターになることがあるが、Bボタンを押すと変化を止められる。変化すると能力値があがるが、技を覚えるレベルが遅くなるのでどっちを取るかはプレイヤー次第。

 道具のわざマシンやひでんマシンを使っても特技を覚えられるが、ポケモンによって覚えられるものは限定される。
 また、「テレポート」など戦闘以外でも使える特殊能力もある。「いあいぎり」や「そらをとぶ」などはバッジ入手によって戦闘以外でも使えるようになり、木を切って行けなかった場所に行けるようになったりとRPG的な楽しさもふんだんにある。

■□通信ケーブル□■
 本体2つ、ソフト2本と通信ケーブルがあるとポケモンを戦わせたり、ポケモンを交換できたりする。
 バージョン違いのソフトでは登場するポケモンの種類も違うし、通信時に変化するモンスターもいるので、図鑑をすべて埋めようと思えば通信は必須になる。
 ポケモンの数は全部で151種類。通常は150種までしか集められないが、イベントで幻のポケモンミュウが配られた。

 ニンテンドウ64の『ポケモンスタジアム』では64GBパックにソフトを装着し、ポケモンを保存しておくことができる。ソフトを差し替えれば通信と同じようにポケモンの受け渡しができるが、通信時に変化するモンスターには影響がない様子。

 まぁ、とにかくやってみると確かに楽しい。出現率が低いポケモンを探したり、テレポートやねむりなどを仕掛けてきて捕まえにくいポケモンがいたり、捕獲していくのがおもしろく、夢中になるのだ。友達と協力し合って図鑑を補完しあえるのもいい。
 今ではWi-Fiでコードを使わなくてもポケモンを配信できるようになったし、ワイヤレスでやりとりできるので手軽になったものです。



リンク集
任天堂 発売元任天堂による公式サイト。


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