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屋 根 の 塗 装
2011年 1月 16日 更新 http://www9.plala.or.jp/penkiya/  太陽塗装

塗り替え塗装工事受付中
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太陽塗装では、塗装品質の向上に努めています。どうぞ宜しくお願い致します。
戸建て住宅、屋根の塗り替えについて
屋根は、金属・窯業系・セメント瓦・コンクリート瓦・日本瓦等色々な素材で作られています。屋根の塗り替えには、どのような点に注意し施工する必要があるのか、素材に適した塗料の選択、日頃現場に於いてすべき事柄等を書いてみたいと思います。

金属屋根 カラートタン・カラー鋼板
窯業系・他屋根 カラーベスト・コロニアル・スレート・アスファルトシングル・セメント瓦等
コンクリート瓦(乾式洋瓦) モニエル瓦 ・クボタ洋瓦(パラマウント瓦) ・スカンジア瓦
日本瓦 日本瓦・いぶし瓦(淡路瓦、三州瓦)陶器瓦
※屋根の洗浄には、トルネード高圧研削洗浄をお勧めします。
屋根塗料については、「屋根の塗料」「遮熱塗料」のページをご覧ください。

屋根は、外壁より厳しい環境にあり塗膜の劣化も早く進みます。
一般に屋根の場合、アクリル樹脂系塗料3年前後、ウレタン樹脂系塗料5年前後、シリコン樹脂系塗料7年前後の耐久性が有るといわれています。
しかし、塗料のマニュアル通りに施工しても上記の耐候性能を保持していない塗料もあります。正直のところシリコン塗料を塗装し5年位で退色・チョーキング現象の発現が見られるようでは施主様に満足して頂けるとは思いません。
「これ以上綺麗に出来ない」というほどの素地面を確保をしても、耐候性に優れた塗料でなければ期待通りの結果を得るには難しくなります。
おすすめ塗料
水性    「水系シリコン」          サンシャインウェーザーメーター、3000時間クリア
弱溶剤   「パワーシリコンマイルドU」   サンシャインウェーザーメーター、3500時間クリア
水系シリコン、パワーシリコンマイルドU共に「水谷ペイント」の製品です。
ウレタン塗料に比べ塗装価格は高くなりますが、耐久性は2倍の10年ほどあります。

   窯業系屋根(カラーベスト・コロニアル・スレート・アスファルトシングル)の塗装
 3年前より、遮熱塗料が屋根塗料として発売されるようになり、塗料の選択幅も一段と広くなりました。窯業系屋根は、特に洗浄が大切で高圧洗浄を入念に行う必要があります。サービス洗浄やあまりにも安い洗浄価格では綺麗な素地面の確保は難しいと考えます。
高圧洗浄機のない場合や何らかの理由で高圧洗浄機を使用できない場合に於いて、素地面の状態が良い状態であればデッキブラシ等でこすり、ホースで水を掛け洗浄します。また、素地面の痛みが進み汚れが酷く藻・苔などが付着している状態では、ワイヤブラシ・皮スキなどでケレン後、ホースで水を掛けながらタワシ・デッキブラシを用いて洗浄します。
6年過ぎたら…、要注意
下からでは確認できない屋根、経年とともに痛みだします。
 画像をクリックしますと、大きく見る事ができます。
築7年 屋根の状態 築9年 屋根の状態 築11年 屋根の状態 築12年の状態
築7年 洗浄前・後 築9年 洗浄中 築11年 洗浄後 築12年 洗浄前・後

  築7年未満の住宅屋根塗装
築7年以内の場合は、素地面の痛みは少なく塗膜が退色・変色・チョーキングを起こしている程度です。高圧洗浄する事により、若干塗料の剥がれが確認できます。 
屋根の塗装には、今や高圧洗浄は欠かせない工事の一つとなっております。洗浄の仕方により、塗料の仕上がりや耐久性にも影響します。洗浄機の圧力・吐出量等の違いにより、洗浄に要する時間も違います。
築7年未満の屋根は、汚れ・藻・苔などもさほど付着しておらず比較的短時間で洗浄できます。
建坪30坪程度の屋根であれば、4時間程度で綺麗になります。(たかが洗浄ですが、塗装を上手に出来ない人であれば、洗浄工事も怪しいものとなります。)
良く乾燥させてから、笠木の釘締め・シーリングの必要箇所にシーリング材を充填、シリコーンシーリング部にはペインター20を塗り下地を整えます。
下塗り塗料の選択
基材に適した、塗料の下塗り材を必要量十分に塗装します。もし、浸透性シーラー等をタップリ塗布しない場合基材を強化することが困難になり塗料の付着性も低下します。
アスファルトシングルには、各メーカーより専用下塗り材が用意されていますのでご使用下さい。
上塗り塗料の選択
塗装サイクルや予算に応じ、アクリル樹脂塗料・ウレタン樹脂塗料・シリコン樹脂塗料の中から選択します。素地面の痛みも少ないため、水性タイプの塗料でも大丈夫です。
出来れば、少しでも耐候性の優れた弱溶剤系塗料がおすすめです。
「100uの屋根を15万円で塗装します」と言うようなお話では、たとえ見た目が綺麗に仕上がっても耐久性の無い塗装になってしまいます。
メンテナンスサイクル10年とした場合のおすすめ塗料は「パワーシリコンマイルドU」です。
ちなみに塗料購入価格ですが、カラーベストの屋根の場合。
パワーシリコンマイルドU 上塗り材 2セット 缶/22.000円 ウールローラー7インチ 4本
マイルド浸透シーラー 2セット 缶/11.000円 本/600円  2.400円
RMシンナー 1缶/4.900円
塗料・ローラー代だけでも73.300円(消費税別)の費用が必要です。
他に、洗浄工事をキチンとやりますと半日は十分かかります。
高圧洗浄工事 100u u/300円  30.000円となります。
塗料・高圧洗浄工事だけでも、10万円を超えてしまいます。
あまり安い価格では、上塗り塗料のマニュアルを遵守した施工が困難になります。

  築7年以上、12年未満の住宅屋根塗装
築7年以上、12年未満の場合、基材素地面の痛みも進み高圧洗浄工事をしますとかなりの塗料がはげ落ち、基材に塗膜ではなく塗料が付いているという状態で、その4割〜7割ぐらいの基材素地がむき出しとなります。
良く乾燥させてから、笠木の釘締め・シーリングの必要箇所にシーリング、シリコーンシーリング部にはペインター20を塗り下地を整えます。金属部にサビの発生が見られる場合は、錆止め塗料の塗布も検討します。
下塗り塗料の選択
基材に適した、塗料の下塗り材を必要量十分に塗装します。もし、浸透性シーラー等をタップリ塗布しない場合基材を強化することが困難になり塗料の耐久性が悪くなります。アスファルトシングルには、各メーカーより専用下塗り材が用意されています。
上塗り塗料の選択
塗装サイクルや予算に応じ、アクリル樹脂塗料・ウレタン樹脂塗料・シリコン樹脂塗料の中から選択します。
素地面の痛みも少なく、塗料が半分以上残っている場合は水性タイプの塗料で塗装します。塗料が剥げ落ち、基材素地面が半分以上剥き出しになっている場合は溶剤タイプがお勧めです。

  築12年以上経過した住宅屋根塗装
築12年以上経過した場合、基材素地面の痛みもかなり進み高圧洗浄工事をしますと塗料は完全に取れ、素地面も凸凹になっています(日の当たらない部分は除く)。高圧洗浄に要する時間も、汚れがひどく藻・苔などが生えている状態ですと、建坪30坪の建物で6時間ほど必要です。
良く乾燥させてから、笠木の釘締め・シーリングの必要箇所にシーリング、シリコーンシーリング部にはペインター20を塗り下地を整えます。金属部にサビの発生がひどい場合、錆止め塗料の塗布を考慮した方が無難です。
  下塗り塗料の選択
基材に適した、塗料の下塗り材を必要量十分に塗装します(吸い込みの激しい場合は、2回塗りします)。もし、浸透性シーラー等をタップリ塗布しない場合には基材を強化することが困難になり塗料の耐久性が悪くなります。アスファルトシングルには、各メーカーより専用下塗り材が用意されています。
  上塗り塗料の選択
塗装サイクルや予算に応じ、アクリル樹脂塗料・ウレタン樹脂塗料・シリコン樹脂塗料の中から選択します。
素地面の傷みが進んでいますので、溶剤系塗料がお勧めです。

  再・再々塗り替えの場合。
前回に水性塗料を塗装し、5年程しか経たない塗り替えの場合は水性タイプの塗料を塗装します。もし、溶剤塗料を塗布したならば縮み・膨れが発生し、後に塗膜が剥がれる原因となります。前回に水性塗料の塗装を施してあっても、10年ほど経っていれば溶剤塗料を塗っても心配ありません。



    セメント瓦の塗装
セメント瓦は、カラーベストやコロニアルなどとは違い複雑な形状であるため、高圧洗浄に十分な時間を割かなくてはいけません。必要十分な洗浄を行うには、カラーベストなどに要する時間より1.5倍ほど多く時間が掛かります。
セメント瓦の塗装で気をつけなくてはいけない事は、下塗り材の選定です。
経年が進みますと、セメント瓦素地表面に無数の小さな穴が出来ます。また更に経年が進みますと劣化によるひび割れなどのも出てきます。
素地状況による下塗り材の選定
素材面に見られる劣化が、退色、変色、チョーキング、多少の穴が確認できる場合。
プライマーなど、素地表面を平滑に処理できる塗材を使います。
素地表面の劣化が進み、無数の穴やひび割れが確認できる場合。
フィラーなど、ひび割れなどを平滑に処理できる塗材を使用します。




    コンクリート瓦の塗装
コンクリート瓦(乾式洋瓦)には、瓦表面に着色された層がありこの層を「着色スラリー層」といいます。スラリー層とは、セメント・砂・骨材・顔料懸濁液の水和硬化層(着色されたセメント材料)により構成されている層のことで、このスラリー層があるため以前はコンクリート瓦には塗装できないものとされてきました。スラリー層の痛んだ素地面に塗装しても、スラリー層に3o程度の厚みがあるため、表面部分の塗装となりスラリー層全体の強化まで至らないため、塗装後1年程の早い段階で塗料が剥がれるという原因となっていました。
今では、この脆弱なスラリー層を補強し強い付着性を付与するプライマーが製品化されております。
コンクリート瓦の塗装に大切な事は、脆弱なスラリー層を出来るだけ除去することです。(脆弱なスラリー層をワイヤブラシ等を用い除去し、さらに高圧洗浄で綺麗な清浄な面にします。)
コンクリート瓦とセメント瓦の違い
セメント瓦 …水垂れ(木口)部分がつるっとしている。
コンクリート瓦 ……水垂れ(木口)部分がに凹凸やギザギザになっています。
全ての下塗り塗装に有効ですが、下塗り材が素地に強く付着したかどうかを確かめるため、下塗り乾燥後ガムテープを張り付け、剥がし、テープに塗料が付いてきたり、基材もろとも取れたりしないか確かめます。もし、ガムテープに塗料・基材の付着が見られたら、もう一度下塗り材塗布の必要があります。脆弱層の強化プライマー塗布の場合は、確認作業として特に必要かと思います。
塗り替え時に全てのコンクリート瓦にスラリー層補強のため、プライマーを塗布しなければいけないと言うことではありません。築後6年未満の屋根でしたらスラリー層の痛みも進まないため、カラーベスト・コロニアル・セメント瓦の塗り替えと同仕様で塗装できます。
私の家もモニエル瓦を葺いてあり、築後9年経ちますが3年前に一度塗装したため瓦の素地面がシッカリしております。しかし、シリコン入りの低価格塗料を下塗り一回・上塗り一回塗りで済ませたため、艶引け・退色が早めに起こる事態となってしまいました(忙しくなってしまい途中で放り投げてしまいました)。
  下塗り塗料の選択
スラリー層強化プライマーを塗装します、屋根塗材メーカー各社より販売されております。
  上塗り塗料の選択
塗装サイクルや予算に応じ、アクリル樹脂塗料・ウレタン樹脂塗料・シリコン樹脂塗料から選択します。


   金属屋根の塗装
金属屋根の塗装は、旧塗膜の状態や錆の発生・劣化塗膜のある場合により仕様が変わります。
  旧塗膜の状態が良いもの。
サビの発生が無く、艶引けやチョーキング程度の痛み具合である場合は、釘締め、清掃、高圧洗浄を入念に行い、良く乾燥させてから塗装します。旧塗膜の状態が良いわけですので、上塗りは一回塗りでかまいません。もちろん二回塗りの方が耐久性がアップします。
もし、サビの発生が見られる屋根に一回塗りをした場合は、早ければ1年ほどで錆が出てしまいます。
  旧塗膜にサビの発生や劣化塗膜(割れ・膨れ・剥がれ)がある場合。
サビの発生・割れ・膨れ・剥がれ等が見られる場合は、3種ケレンによりサビや劣化塗膜を除去し、釘締め、清掃、高圧洗浄を入念に行い、良く乾燥させてから塗装します。
まず、錆止めを下塗りするのですが、どんなにケレン・清掃を十分に行ってもサビを完全に取りきることは難しいので、多少高価であっても錆止め効果の優れた塗料を選びます。そして、希釈には十分注意し薄めすぎないようにします、一定以上の塗膜厚が確保されなければせっかくの錆止め効果も期待できなくなります。(波板トタンのケレンは、3種ケレンではなくワイヤブラシ等((4種ケレン)で済ませることが多いのが実状です、サビがあってもシッカリと、サビを押さえ込むことができる優れた塗料が必要です。
錆止め塗装後、上塗り一回塗りでもかまいませんが、やはり二回塗りした方が耐久性がアップします。
  上塗り塗料の選択
塗装サイクルや予算に応じて選択します。下地処理・下塗りなどキチンと処理施工された屋根は、アクリル系塗料でも7年ほどの耐久性があります。遮熱塗料の使用は、かなりの効果(厚膜タイプの遮熱塗料を塗装した場合は、夏場の暑い時期に室内温度を5℃下げることが出来ます)が得られます。また、金属屋根用遮熱塗料は、厚膜タイプですので、防音効果で、風雨の音を和らげることが出来ます。
  その他
屋根に穴があいていたり、シリコーンシーリングなどがあった場合。大きな穴はトタンの張り替えが必要となります、十円玉ぐらいな小さな穴でしたら、アルミテープなどで塞ぎます。シリコーンシーリング部にはペインター20を塗り、乾燥後下塗り・上塗りをします。
トタン屋根(茅葺きにトタンをかぶせた屋根)
屋根、高圧洗浄 屋根、中塗り
トタン屋根も綺麗に洗浄した方が良く、
不十分ですと素地面にヌルヌルしたものが残ってしまいます。
釘締め・ケレン後、速乾シアナミドヘルゴン下塗り塗装。
養生期間2日取り、スーパーシリコンルーフ2回塗り仕上げ。

  ご参考に
 シリコン塗料は、アクリル樹脂にブレンドして作られています。アクリル樹脂中にシリコン樹脂を1%〜15%ブレンドされますが、シリコン樹脂含有量1%の塗料と15%の塗料は全くの別物です。シリコン樹脂15%含有された塗料は、塗料価格で約2倍高価、耐候性は2倍長持ちします。シリコン塗料の全てが12年〜15年(某メーカーのカタログより)の耐候性を有しているわけではありません。
上塗り材を一回塗りで済ませた場合は、二回塗りした場合より、塗膜の耐久性は4割ほど落ちます。
 屋根に使用する洗浄水には、薬品・洗剤類は一切使用しないようにしましょう。
また、高圧洗浄水は台風時の数倍の強さがあると言われておりますので、屋根棟部から軒先に向かって洗浄を行ってください。逆方向から行いますと水漏れが発生するおそれがあります。



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