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塗装Q&A
も合わせてご覧ください。
更新日2015/ 9/ 17 http://www9.plala.or.jp/penkiya/   太陽塗装
当サイトに寄せられた、質問やご相談についてのやり取りを掲載しております。
『是非、今回の説明をHPに載せていただければいいと思います。』と言う声をいただき、編集に至りました。
ほんの少しでもお役に立てれば幸いです(メールや掲示板のやり取りを、できるだけ原文のまま掲載してあります)。

 このページの多くの内容は、2010年以前にアップされたものです。
 現状に当てはまらない点も含まれているやもしれません、もしありましたらお許しください。

洗浄の際に近所の洗濯物は、
雨が降ったら、又洗浄しなおさなければならないのではないですか?
ターペン可溶って
セラミック外壁材は半永久的?
セラミック外壁材は半永久的?U
高圧洗浄における適正作業時間、塗装後の養生時間、雨戸・鏡板の塗装
高圧洗浄の出来映え・洗浄後の降雨
塗装後、色の経年変化
追加工事見積の有無、コーキング処理
10 塗装面積の価格計算法、キシラデコールの塗替え
11 塗料のメーカーによる選択、同じ樹脂による塗料価格・材工価格差の理由
12 アスファルトシングル屋根の遮熱塗装について
13 屋内天井コンクリート面、水性塗料の塗装について
14 トタン屋根塗り替えに使用する塗料について
15 室内の塗り替え
16 スカンジア瓦の塗装後の剥離
17 木材保護塗料の塗布後のカビについて
18 垂木の木口塗装
19 サイディング外壁塗り替え、コロニアル屋根塗り変え
20 JISK5625 =シアナミド系の安全性
21 エフロレッセンスについて
22 セメント瓦、コンクリート瓦の見分け方。瓦の小口
23 破風板のお勧め塗料
24 不慮の事故による損害賠償
25 モニエル瓦塗装不具合
26 寒い冬に塗替えをやっても大丈夫なのですか?
27 日本瓦の塗り替え(陶器瓦)
28 屋根の再塗装
29 樹脂塗料の分類について


 1.洗浄の際に近所の洗濯物は、「外に干さない方がいいですか?」お隣から聞かれました。
万が一の為、出来れば干さないようにしていただければ助かります。



 2.雨が降ったら、又洗浄しなおさなければならないのではないですか?
雪や雨が降っても洗浄後3週間程度でしたら大丈夫です。新たな汚れの付着なども考えられますが、塗装に影響を及ぼす事はないと思います。雪をそのままにして置きますと、いつまでも溶けない事もありますので、雪がやみしだい雪下ろし作業を行います。



 3.「ターペン可溶」どういう意味かご存知でしたら教えてください。

私は、次のように解釈しています
ターペン = 弱溶剤 = 塗料シンナー(弱溶剤用塗料シンナー)
ターペン可溶とは、「塗料シンナーで溶けます」と解釈していただければよいと思います。

塗料希釈剤:ボイル油、プリマ油、塗料シンナー、アクリルシンナー ウレタンシンナー、ラッカシンナー、エポキシシンナーなどの他に塗料によっては、専用シンナーが用意されております。

従来より使われております合成樹脂塗料、屋根用トタンペイント塗料などは塗料用シンナーで希釈(薄める)しますので弱溶剤塗料です。
車の塗装や外壁のタイル吹きつけのトップコート(水性タイプもあります)に使用されているものは強溶剤塗料で、強い臭いがあり健康にも悪影響を与えます。
外壁の塗料は従来水性塗料か、強溶剤塗料で塗装されてきました。健康に害がある強溶剤ではなく、「少しでも環境に配慮した塗料を」との思いで製品化されたのが弱溶剤塗料です。
ですから、わざわざラッカー系の強溶剤より安全ですよと意味で、カタログ等にターペン可溶と謳っております。
ターペン可溶ですと、どんな下地(水性塗膜の上にも塗装可能)でも塗れ、どんな下塗り材を使用してもOKと言う利点もあります。




 
4.セラミック外壁材は半永久的?
最近家を建てようと思っているのですが、外壁をとても迷っています。内容はALC外壁材にするか、セラミック外壁材にするかなのですが、大手の住宅メ−カ−は説明のとき、”セラミック外壁材は劣化することはなく半永久的ですので、今後なにもする必要はない”と言っています。それでいて、外壁材の保障期間は10年くらいしかありませんが、この営業マンが言っていることは、ほんとうでしょうか?

新築なされるんですか、良いですね。
新築担当の営業マンにも困ってしまう方が多いようですね、塗装された塗膜に半永久的なものはありません。
高層ビルに使用されているサッシ枠や壁面の塗装にはフッソ塗装がなされておりますが、25年程でやはりメンテナンスが必要だと言われております。

さてセラミック外壁材ですが、私の知る限りではセラミックはアクリル樹脂やウレタン樹脂に添加して使用されます。アクリル樹脂にセラミックやシリコンを添加して超耐候性の塗料を作ってもやはり限度があります。築後10年もすれば、、付着物・汚れなどが生じ、塗膜の劣化が主因とみられ再塗装の必要がでます。

ALC外壁材は保温・遮音効果が高く、また重量感が出て落ち着いた建物になります。とても良い外壁材だと思います。セラミック外壁材には、どのような素材が使用されているのか解りません。よって、ALC、セラミック外壁材どちらの外壁材が良いかは解りません。いずれにせよ10年前後には再塗装の覚悟は必要です。

新築時には塗料の良し悪しにはこだわらずに、家の質感・重厚・高級感の出る素材を優先させた方が良いと思います。
吹き付けタイルの上塗り塗料には、耐久性を重視するのでしたらアクリルエナメルの塗装は止めましょう。理由は、耐久性がありません、チョーキング現象が5年程で生じます。特にブルー系は、2年もすると白っぽくなる事もあります。
吹き付けタイルなどの上塗り材には、シリコン系塗料がお勧めです。リシン・スタッコも捨てがたいですよ。




 
5.セラミック外壁材は半永久的?U
大手ハウスメーカーなどで半永久的ですからメンテナンスはいりませんという営業を受けました。私も詳しいことは専門家ではありませんので分かりませんが、工場でセラミックの焼付け塗装を行っているので、まず色落ちおよび劣化などはまずありませんということでした。このような営業コメントは信用できるでしょうか?(たしかにセラミック外壁ができたのはごく最近で、10年20年ぐらい経過しているような前例がないでしょうけど・・・)

やはり半永久的な物はありませんと申し上げておきます。車や高層ビルの外装材には最高塗料であるフッソが工場で焼き付け塗装されます。車の塗装には塗料を6回から7回ほど重ねて塗ります。そのように塗装しても、ワックス掛けなどしなければ10年もすれば塗膜の傷みが見られます。フッソは耐久性があり、20年持つと言われています。実際には、何もしないでいればそんなに持たないようです。
以上の観点から、「大手メーカー」セラミック外壁材であっても、10年もすれば塗膜の傷みの現象が現れます。
(セラミックは、補強剤と使用される体質顔料です、アクリル・ウレタン・シリコン等の樹脂に使用されております)
どんなに素晴らしい外壁材を使用しても、10年も過ぎればメンテナンスが必要です。ただし磁器タイルは例外です(高層ビルでは、タイルが剥がれた場合の危険性を考慮して使用されません)。




 
6.高圧洗浄における適正作業時間、塗装後の養生時間、雨戸・鏡板の塗装
今塗装工事中なのですが色々分からない事が原因で不安が日々増大しております。
まず高圧洗浄という物は屋根外壁合わせて一時間ほどで終わるものなのでしょうか?
そして下塗り・中塗り合わせて連続4時間ほどで終わるものなのでしょうか?(間に乾燥が必要では?)
我が家は敷地30坪で外壁の面積は137平方メートルです。(屋根の面積は見積書がないので分かりません)
ちなみに総二階(バルコニーのみ突出)です。
私は未就園児もちで日中は散歩にでているので作業工程をチェックできないのです。
それと雨戸・鏡板の塗装ってするものなのでしょうか?築10年でトステム製のホワイトアルミサッシです。
メーカーの標準色のはずで過去一度も塗装歴はありません。
最大の疑問が塗装程度では作業工程表は作らず施主の私達が職人に確認すべきものと言われました。
(営業さんが作るなり説明があって然りと思うのですが)
依頼した会社は千葉市のハウスメーカーさんです。
営業さんにこの話をしたらこういった不安は抱く方がおかしいと言わんばかりでした。とにかくまるごと信用して欲しいとのことです。とはいえ説明なしに信用は出来かねる訳で・・・
もし太陽塗装さんだったらの話を聞かせて下さいませんか?

築10年前後の屋根及び外壁の洗浄には、最低でも6時間程の時間が必要です。また乾燥には、最低でも8時間位必要です。
下塗り・中塗りのおいては、下塗りがシーラー塗装の場合一人で150平方メートル位塗ることが出来ます。中塗りですと私の場合、上塗りが楽になるように、また塗り残しの無いように塗装するので120平方メートル位です。
溶剤タイプのシーラーでしたら良く晴れて気温も10度以上あれば、1時間程度で中塗りも可能です。
大勢で作業をすると乾きの時間を取れないので、住宅塗装は二人か三人での工事が良いと思われます。
外壁の面積から判断して屋根の面積は、総二階風の建物とした場合およそ80平方メートル位でしょう。
雨戸・鏡板の塗装は、当社では標準塗装ではありませんが、ご要望に応じて行っております。
>作業工程
当社では、契約以前に口頭ではありますがご説明しており、ご理解して頂いた上で契約の運びとなっております。(サイトで確認していただいております)
当社では、営業から塗装まで全て私がこなしているので、大手のリフォーム屋さんとは多少違いがあると思います。

丁寧な説明どうもありがとうございました。おかげで不安点がすっきりしました。洗浄は手抜きかも?!と判明したのは予想していたとはいえちょっとショックでしたが・・・
実家の地元のハウスメーカーって事でまぁいいかって感じで任せてしまったのが運の尽きでした・・・
抱えてる職人とはいえ所詮丸投げは大差ないというのを勉強させていただいたと思って自分の中で解決したいと思います。




 
7.高圧洗浄の出来映え・洗浄後の降雨
現在外壁の塗り替え工事を依頼し、昨日高圧洗浄したのですが・・
床面積50坪の総二階の自宅と床面積30坪のこちらも総二階の車庫を水洗いしていましたが午前中にはじめて昼過ぎに終わりました時間にして3時間弱でした。
夕方水洗いの済んだ外壁の一部に触ってみたら、手に少し粉っぽいものがつきます、あと軒天にはくもの巣の跡が所々に見えます。
今朝職場から塗装業者に電話したら、壁については今日現場を見てみるということでしたが、洗浄にかかった時間の多い少ないについては判断できないものの、高圧洗浄の後でもチョーキング?現象があるとすれば作業そのものに問題があるのではないでしょうか?
軒天については「あれは高圧洗浄はいらないんですよ、くもの巣なんかが残ったところは下塗り時にウェスで拭けばとれる」といっていましたが本当にこれで良いんでしょか
こちらのページを見ると「高圧洗浄が大事だ」と書いてあるし、あげくに夕方から雨が降り始め、それも結構強く横殴りの雨が・・・・」プロの方のご意見を伺いたくて投稿しました、よろしくお願いします。


床面積50坪の家の外壁、破風板、軒天の洗浄には4・5時間程度の洗浄時間が必要です。(水の吐出量の大きな機械であれば洗浄時間も幾分短縮できます)
洗浄中に特に気を付けることは、チョーキングがムラになって残らないように(綺麗に取る)します。
軒天も破風板も綺麗に洗浄した方が良いに決まっております。壁から洗浄機のノズルを離しすぎての結果だと思います。
洗浄後の降雨は特に心配することはないと思います。泥が壁にたくさん付いていたら問題ですが?…
悔いを残すのも良くないので、あまり酷いようでしたらもう一度洗浄をお願いする事も良いと思います。

良い仕上がりは、良い下準備が大事だと思いました、
そこで今回のような質問をしたのですが・・・。
高圧洗浄後にも手でこすると若干手につくのはしょうがない(手につかないほどきれいに洗浄してあれば、それはそれで結構なことでしょうが。)ということで、要は均一に洗浄されていることも大事ということなんですね。
塗装業者から返事があり、洗浄後の手につく粉はペイントの下地が出てきたもので大丈夫とのこと、あと洗浄時間も他の家では一時間ちょっとで終わるところを3時間もかけたから大丈夫と言っていました。
塗装経過年数や汚れ方等で、多少違いはあることを考えに入れてもあまりの違いにびっくりしています。




 8.塗装後、色の経年変化

「光の反射が白く見せている」「外壁の色が反射して本来より白く見える」「見本色と色が大きく違うのは当たり前の話」「何年か経たないと本来の色は出てこない

営業さん、「何年か経たないと本来の色は出てこない」と申されたと書いてありますが、硬化乾燥後には色は濃くなりません。
経年変化により、早ければ3年過ぎ程から徐々に白っぽくなることが多いようです。




 9.追加工事見積の有無、コーキング処理

外壁塗装が終わり、塗装業者から請求書が来ましたが・・・
最初の見積もり金額の他に「追加工事」というのがあり中身は「コーキングハガシ」として10万円の請求が上乗せされていました。最初の話し合いでは・・「コーキングをとり詰め替える」といっていましたが、確かに「全部の」とまでは言ってはいませんでしたが、私は「全部のコーキングを入れ替える」と受け取っていましたのでコーキング工事をしている時に、全部取り替えるんじゃなかったですか?」というと「解りました」と窓周りやサイディングの合わせ目など全部はがして詰め替えていましたので、多分その分の手間賃だとは思うのですが。
塗装業者さんはその時に「追加工事になる」とは一言も言ってはいませんでしたので少し戸惑っています。

「そこで質問ですが、私の家は海から2〜3キロ新築後8年経過しています、この状態でコーキングはぜんぶはがし詰め替えたほうがいいのでしょうか?それとも傷んでいるところだけの詰め替えでいいのでしょうか?

コーキングの質にもよりますが、築10年ほど経過した住宅でも全入れ替えは致しません。ほとんどが補修程度で納まっております。塗料が剥げ落ちてから長い年月が経ちますと、コーキングも傷み役目を果たさなくなります。そうした場合撤去後打ち替えを致します。

普通でしたら…
「お客様より依頼をいただき見積書を提出する際には、塗装終了時に於いて、コーキングも含めたすべての工事がキチンと納まるように計算して提出いたします。そして追加塗装工事の必要が生じた場合は、お客様にご相談させていただき、了解が得られましたら施工します。」
      …と、なるのではないでしょうか?。




 10.塗装面積の価格計算法、キシラデコールの塗替え

塗装面積についてですが、建坪30坪の場合・・・と言う説明がありますが
実際は家ごとに違いがあると思うのですが?
使う塗料の平米単価に壁面積をかけてその家ごとに見積もりをすると思うのですがいかがでしょうか。
また壁面積の中には窓など実際には塗装しない部分も含まれていますが、それらも含めて計算するのでしょうか?もし入るとすれば窓の養生にかかる手間などを見て含めているのでしょうか?

あと、外壁の一部に杉を張っていますが、塗装はキシラデコールですが大分色あせていましたので今回上塗りをしてもらいました、塗装後に見ると所々光って見えるのですが、厚く塗りすぎたのでしょうかあるいは寒い時期に塗ったのがいけないのでしょうか?(こちらの2月は日中でも氷点下の日があります)

「建坪30坪の場合」と書いたりする場合は、私の所では普通の標準設計価格により計算された塗装価格より必ず安くなるように設定してあります。外壁をキチンと見積しますと結構手間暇が必要になります。住宅の新築を多く手がけていた時代に図面から外壁や破風・軒天などを拾い計算し見積書を提出しておりました。見積を必要としない新築でも塗装後に請求書を提出するため、足場に上がりスケールなどを使用し実測をしました。
そうした過去の経験をふまえ「30坪の建物では」洋風建物の外壁面は、120u、破風70m、軒天65m程の数字になるのではないかと判断しております。また、洋風・和風や建物の形状の違いにより、坪単価を変更する場合もあります。

図面上での見積より、実測の方が外壁ですと10uほど大きな数字になります。言われるように、使用塗料の標準u単価を実測した数字に掛けたものが間違いないものですが…、真の標準設計単価で計算されているかどうか、疑問の残るところではあります。実際のところ図面で拾い計算されたもの、建坪1坪当たりの値段で計算されたものであれ普通以上に儲けようと意思が働いた場合には、高い単価で計算されてしまいます。
また、外壁面に窓やドアをを含めて計算している業者も一部におりますが、掛ける単価が低ければこれも問題にならないと思います。

建坪30坪の適正価格はいったいどれほどになるのか?(塗装業者に直接に依頼した場合)、屋根(シリコン系塗料)・外壁(シリコン系塗料)・破風(ウレタン)・軒天(NAD塗料)・雨樋・戸袋の鏡板・雨戸の全塗装した場合では、70万〜100万円以内に納まっていれば、金額的には良い業者であると言えます。安ければ安いほど良いに決まっておりますが、70万を切って塗装されるときには注意が必要です。「安かろう・悪かろう」なんて言葉もあります。
「坪いくら」でやっておりますと上記の金額でも塗装面の素地の状態が悪いときなどは、結構きつい数字に感じる事もあります。

   ※設計価格には、下地調整費及び養生費は含まれておりません。
この為、痛みの激しい素地の場合には塗装費がかさむ原因となったり、業者間の塗装価格の差として現れます。

キシラデコールの塗装では、塗り替えに限らず素地の状態により吸い込みの良い所・吸わない所がありますので、吸わない部分に於いてはテカリ感出てきます。新築時には、一回塗り程度で納められており、ムラも無くほぼ艶消し状態で納まりますが、塗り替えではよほど入念に下地調整(塗料がムラになって残っているようでしたら均一になるよう剥がします)をするか、塗ってからいつまでも染み込まないような状態の場所の塗料は拭き取りをしなければ塗膜が形成された状態に仕上がります。
塗装後3ヶ月も過ぎれば、光っている部分も落ち着いてくるでしょう。厚く塗りすぎたと言えるかもしれませんが、キシラデコールはどのような人が塗装しても同様な仕上がり感になる製品です。決して寒さのせいではありません。




 
11.塗料のメーカーによる選択、同じ樹脂による塗料価格・材工価格差の理由
塗料のメーカーは多種多様にありますが、どういう風に使い分けているのですか?また、メーカー同士シリコンやウレタンの価格、材工価格に違いがあるのですか?一つのメーカーに偏らないのですか?

外壁の塗料は、「お客様のニーズに合わせることを優先しております」。と言いたいところですが、現在では暴露試験結果に基づいた耐候性の良い塗料をお薦めしております(2015年9月現在)。
一社の製品がすべて良い物とは限らないので、製品情報に気を配り試しに使用するなどしてより良い商品をお客様に提供するよう心がけています。
使用目的に合った一番良い製品を選りすぐる為、色々のメーカー塗料を使用することになります。

価格・材工価格の差は、大手メーカー、主力商品、顔料の質、樹脂の量などにより左右されているようです。




 
12.アスファルトシングル屋根の遮熱塗装について
長野県立科町にある別荘の屋根の遮熱塗装を考えております。屋根材は、アスファルトシングルです。
小屋裏を居室として使用していますが、屋根の内側にある程度の断熱材は使用しているものの夏場は室温がかなり高くなります。また、冬場は雪が多く、45度の勾配をつけた屋根でもうまく雪が落ちなくて困っております。
アスファルトシングルに塗装でき、雪がつきにくく、遮熱できる塗料は、どのようなものでしょうか?

東日本塗料のシリコンクールがお勧めです。
他のメーカーにも遮熱塗料製品は出ているのはご存じの通りですが、アスファルトシングルシングルに塗れる塗料としましては、塗料に柔軟性が求められます。
そして下塗りには、アスファルトシングルに適したサフェーサーを塗布する必要があります。この二点をシリコンクールはクリアしています。

後日、東日本塗料に問い合わせをしたところ、次のような回答をいただきました。
シリコンクールでは、他の屋根用塗料に比べて雪が付着しにくいわけではございません。
また、傾斜45度のアスファルトシングルの屋根に雪が積もりますと、雪を落とすとき・自然に屋根から雪が落ちたときにアスファルトシングル屋根と雪との摩擦でシリコンクールの塗膜が剥れる可能性があるとのことです。




 13.屋内天井コンクリート面、水性塗料の塗装について
天井のスケルトンのコンクリート表面を自分達(素人、夫と妻)で塗装したいと思っています。塗料の選択や、下地の調整の点で気をつけたほうがよいことがあれば教えてください。
天井は普段さわらない場所なので、ホームセンターに売っている普通の水性ペンキでよいのかなと思っています。
天井の状態は見たところ、粉も吹いていなく普通のコンクリート表面でした。いきなり塗料を塗ってもかまわないでしょうか?

築後2年ほどでしたらエマルションペイントを、二回塗れば仕上がると思います。3年以上経過しているのでしたら、日本ペイントの「ニッペ水性EPシーラー」、エスケー化研「SK水性ホワイトシーラー」、スズカファイン「ラフトンEMシーラー」のいずれかを下塗りした方が良いと思います。
理由は、表面的にはシミやアクがないように見えても水性塗料で塗装しますと塗装面に浮いて出てくることがあります。一度出てくると水性塗料を何度塗っても不具合を解消できない場合があります。
上塗り材はホームセンターでOKです。ただし製造日から半年も過ぎているようでしたら避けた方が無難です。




 14.トタン屋根塗り替えに使用する塗料について
一般の個人住宅です。平成4年に新しい着色亜鉛鉄板を屋根に葺きました。当初は雨粒が表面を跳ねなが走り、トイに入らず地面にそのまま勢いよく落下する状態で、その撥水性に驚嘆したものです。しかし10年をすぎた今、よく観察してみると微細な錆が全面に浮き出して、愕然としてしまいました。家は南向きで、屋根のうち半分を占める南面向きの部分は、微細な錆が無数に盛り上がった状態です。錆の直径は1o以内が大半です。北面はまだ錆は浮いていません。屋根の総面積は180uです。

そこでご相談です。錆の処理がもっとも気になります。私案では、4種ケレンをかけたあと、効果の高い錆止塗料を下塗りし、その上にアクリルシリコン系塗料を2回上塗り使用を考えています。使用塗料は2社のものを考えています
(1)スズカファイン  さびストップ + ラフトンセラミック(2回)上塗り
(2)関西ペイント   ラスゴン100 または サビナイト + スーパーシリコンルーフペイント(2回)上塗り
ここでいくつか質問がありますので、お答え願えないでしょうか。
Q1.ケレンは手作業で実施するつもりですが、サンドペーパーで錆の浮いた部分を平滑にする程度、つまり表面塗料の浮いた部分を取り去るのみで、錆の本体までは取れない、といった状態でも、上記の錆止め剤なら効果がある程度期待できるでしょうか。完全は求めませんが、ある程度の期間押さえてくれたら、また同剤での塗り替えを繰り返すつもりです。
Q2.これらの剤は塗料店、または塗料卸店などで購入可能でしょうか。可能なら、1斗缶(14リットル)当たりの大体の価格を知りたいのですが。あまりに高価だと使えません。

結論を先に申し上げますと、SDシアナミドサビナイト+スーパーシリコンルーフペイントがお勧めです。さびストップは、サイト紹介に落ちがあり「二液タイプ系塗料」が記入漏れです。そしてラフトンセラミックは、主に外壁に使用され「屋根にも使用できますよ」と解釈した方が良さそうです。ラスゴン100は主に重量鉄骨などに使用され、屋根向きでないように思えます。
環境面から言いますと現状ではエポキシ変性さび止め塗料に変わりつつあります。と言いますのも、公園や、学校などの遊具に塗装される塗料については、ほんの少しでも毒性があってはいけないと言うような方向に進んでおります。サビナイトに比べると錆止め効果が劣ります。自宅の屋根でしたら子供たちが触るわけでもないので錆止め効果の高い、サビナイトを使用された方が良いと思います。

スーパーシリコンルーフペイントは、トタン屋根専用塗料ですのでお勧めです。当社でも使用実績があります。関西ペイントではスーパーシリコンルーフペイントの推奨のさび止めとして、スーパーザウルス(二液タイプ)を販売しております。
価格  
SDシアナビドサビナイト     20キログラム 一缶 13.800−
スーパーシリコンルーフペイント  14リットル  一缶 23.000−
塗料店にて購入できます、電話帳などで調べてください。
上記の値段より安く(5000円ぐらい)購入できるはずです。塗装の要点など
も教えてもらえるはずですのでお聞きください。

現在では(2015年)、さび止め塗料として「サビタイト」がお薦めです(2液塗料)


どうしても、さびストップ(スズカファイン)に魅力を感じてしまいますが、(4種ケレンで可という、時間も技術もない私の立場から)、さびストップとスーパーシリコンルーフペイントとの相性はいかがなものでしょうか?
ご教示をお願いいたします。

4種ケレンをし、さびストップ、SDシアナミドサビナイトを塗り比べますと、サビナイトの方が錆止め効果の高いことが分かります。サビナイトですとわざわざケレンしなくても大丈夫です。それにすごく塗り易いですよ。
さびストップは硬化剤を入れますので、可使時間に制限が出てきます。硬化剤を混ぜた塗料は4時間以内に使用しないと固まり始め塗りづらくなります。
やはりSDシアナミドサビナイトがお勧めです。
サビナイトがひとつの基準のようになっていて、各メーカーではシアナビドサビナイトを越える、環境にやさしい塗料の製品開発に全力を注いでいる最中です。




 
15.室内の塗り替え
白く塗った室内の天井、壁面を元の状態に戻したい天井、壁面の材質はコンクリートの打ちっぱなしです部屋の大きさは15坪ぐらいです大体で良いのでお願いします。

15坪の部屋ですと100平米位の面積かと思います?。NAD塗料の低臭タイプは下塗りを必要とせず二回塗りで仕上り、一日で塗装工事が終了できると思います。ただし、弱溶剤塗料ですので換気を十分行い、ペットなどは別の部屋に移動させるなどの対応が必要です。
製品名  ムッシュナッド、セラミタウンエコ、ビルデックグリーン他  平米当たり 1.100円〜1.600円
総工費、11万円から16万円で塗装可能です。(天井の高さ、2.5mを想定しております)尚、家具の配置、大きさなどにより若干費用が増す場合も考えられます。
お近くの塗装店にて詳細を確認してください。




 16.スカンジア瓦の塗装後の剥離
スカンジア瓦に塗装したら、塗装がわれたり・はくりした。どうしたものでしょうか。

困った事になりましたね!剥がれた原因は、スリラー層に適した下塗り材の塗布がされなかったか、もしくは洗浄不足かと思いますがどのような工事をされましたか?
文面からでは、工事を依頼された方か施工した方か判りません。いずれにしても再塗装をお考えでしたら、剥離剤を使用し全面剥離工事を行った方が良いと思います。
剥離剤  日本ペイント  ニッペリセットエコがあります。
ハケ・ローラー・エアレスで塗布できます、塗布後には高圧洗浄をすれば剥離できます。




 
17.木材保護塗料の塗布後のカビについて
早速のご相談ですが、6ヶ月前に和信のアクアと言うマイクロカプセルの入った塗料をログハウスに塗装したところ 南側のベランダ周りにカビが咲き丸太が徐々に黒くなってきましたのでどういう対応したらいいのですか?   宜しくお願い致します  

大変なことになりましたね! 
当サイト洗浄剤のページにある、大塚刷毛製造(株)の「アクトリン」という洗浄剤で洗浄してください。使用方法も書いてありますのでご覧ください。そして保護材には、「ノンロット205N」三井化学産資株式会社がお勧めです。




 18.垂木の木口塗装
神楽殿の設計をしております。社寺建築には化粧垂木の木口に白色塗装がしてありますがひび割れ防止、防水等の目的と思います。
現在ではどのような塗装をしたらよいのでしょうか。シーラー下地一液ウレタン樹脂塗料(微弾性タイプ)2回塗りと考えていますが、どうでしょうか?教えていただければ幸いです。

ウレタンの下塗りには、各メーカー木材用下塗り塗料を推奨しています。シーラーを塗布してから塗装するとは記してありません。
当社では、一液ワイドウレタン(スズカファイン)の下塗りに日本ペイント「hi−CR下塗り」塗料を使用しています。
尚、お勧め塗料は武田薬品工業の「コンゾラン」です。
塗装仕様
1. コンゾランプライマー  (防腐・防カビ)
2. ベースホワイト     (下地の色の隠ぺい)
3. コンゾラン   二回塗り




 
19.サイディング外壁塗り替え、コロニアル屋根塗り変え
築12年で30坪サイディング外壁、コロニアル屋根塗り替えを考えています。
いくつかの業者に見積り依頼したのですがかなり差があり自ら調べていてこのHPを見ました。貴社にお願いする訳ではないので参考として教えて頂ければと思います。
1.今回屋根と外壁ともにやりますが次回も同じタイミングになるものなのでしょうか?
2.余り高い費用かけられないのですが4~5年でまたと言うのも困ります。
  ウレタン系の外壁塗料とシリコン系とでは6万位の差でしょうか?
  耐久年数には違いがありますか?
3.サイディング壁は何系がいいのでしょうか?
4.屋根だけやる時期が早いと足場の費用が掛かりますよね。
  壁と同時期で塗替えがいいのでしょうか?

直接施工業者に依頼すれば、それほど高額にならず無駄なお金を使わなくてすむと思います。ちなみに当社では、営業から施工すべて私がやっております。
1.外壁にウレタン、屋根にシリコン塗料を塗装すれば同時期にできると思います。
2.約10年ほど大丈夫かと思います。屋根のシリコン塗料ですが気を付けないとグレードの低いただの「シリコンが少し入ってますよ!」程度の塗料を塗られるおそれがあるので御注意ください。
七十万円〜百万円ほどで屋根、壁、破風、軒天、雨戸、雨樋その他付帯する塗装を必要とするすべて物に工事ができます。もちろん足場、高圧洗浄も入ります。

当社でも差額は、六万円です。掛かる手間はさほど変わりませんので、材料代がほとんどです。
ウレタンは7・8年、シリコンは12年〜15年程とメーカーで言っております。建物が置かれる環境により程度の違いは多少あります。
3.ウレタンで良いと思います。余程の事がない限り10年持ちますよ。どんな塗料でもブルー系は色落ちが多少早いみたいです。(アクリル単層弾性は、やめてください、単層弾性でもシリコン入りなどと書かれていますので注意が必要です。)
4.上記したように、屋根の方が傷みが早いのでグレードの高い塗料がお勧めです。足場なしでも業者によっては施工していただけますよ。最近屋根の塗料がはがれている住宅が目に付きます、洗浄を入念に行うよう依頼してください。




 20.JISK5625 =シアナミド系の安全性
ホルムアルデヒド及びVOC対策についての錆止め塗装(JISK5625)はどうなんでしょうか?

塗装業界でも、公共工事の新設・改修工事に於いてはVOC削減と鉛フリー塗料の使用を厳命されるようになりました。管工事業の方も同じような立場とは、結構大変なんですね!。
シアナミド系には、有機溶剤中毒のおそれがあり、健康に有害な物質を含んでいます(鉛など)。
日本ペイントの「一液ハイポンファインデクロ」新商品です。
塗料価格    16s ¥20.160−     塗料シンナーで希釈できます。
環境配慮形で、鉛を含まない環境にやさしいさび止め塗料です。これまでは、一液変成エポキシ錆止め塗料といっても、従来の錆止め塗料と比較するとだいぶ性能が低く困る事が多かったのですが、これなら大丈夫かなという塗料です。




 
21.エフロレッセンスについて
ブロック塀がエフロレッセンス(一部分白華状態)で汚れ、落としたいのです。エフロ落し洗浄剤2リットルくらい扱っているところご存じありませんか?

エフロレッセンスを落とすには、ミヤキ産業のエフロンがあります。しかし4リットル入りなんです。塗料やさんで注文取り寄せとなります。
代用として、トイレ磨きに使用するサンポールでも落とせます。
代用としてサンポール使用しましたら、お陰様で効果がありました。




 
22.セメント瓦、コンクリート瓦の見分け方。瓦の小口

セメント瓦とコンクリート瓦の見分け方が良く分かりません。木口とはなんですか、教えてください。

セメント瓦の木口は、刃物で切断したかのようなツルッとした綺麗な肌をしています(多少小さな穴が見られます)。対してコンクリート瓦は、柚の肌のようにかなり凹凸があります。良く見ると判断できます。
木口=水垂部
瓦には、2センチほどの厚みがありますが、葺いてある状態に於いて雨水が流れ落ちる瓦の厚み部分です。




 
23.破風板のお勧め塗料

破風板のお勧め塗料に『一液ウレタン樹脂塗料』とありますが、シリコン塗料よりもウレタン塗料の方が良いのでしょうか?その場合の詳しい理由を教えて頂けないでしょうか?

シリコンは、耐候性・耐久性に於いてウレタンより優れております。破風板に木材を使用した場合に於いては、シリコン樹脂で構成された塗料は、塗膜が硬く木の収縮に追随しませんのでいずれ剥がれの現象が見られます。窯業系・スチール系の破風板を使用した場合は、この限りではありません。
破風板に木を使用した場合は、耐候性・耐久性よりもいかにいつまでも剥がれない塗膜を形成するかが、塗料の選択に於いて重要になります。
「一液ウレタン樹脂塗料」と言っても、一液ワイドウレタン(スズカファイン)・一液マイルドウレタン(エスケー化研)の製品は、微弾性がありますが、アレスエコレタン(関西ペイント)・一液ファインウレタンU100(日本ペイント)の製品は、多少微弾性性能が劣るようです。

よって木部・雨樋などに適した塗料は、「一液ワイドウレタン」or「一液マイルドウレタン」となります。当社は、「ワイド」を使用しています。
塗料の耐久性は、塗膜の厚みが大きく影響しますので上塗り塗料二回塗りをお勧めします。
…2003年暮れに、微弾性の一液ワイドシリコン(スズカファイン)が発売されました。

2015年現在
木製破風板には、洗浄後サンダーケレンを施し素地面を均一にしてから、ニューリリコン21を下塗りをしないで、2回塗りもしくは仕上がり状態に応じて3回塗りで仕上げております。




 24.不慮の事故による損害賠償

外壁塗装工事による隣家への損害賠償が発生した際の対応は?。

建設工事保険に加入しており、万が一事故(塗装工事中のすべて)が発生した場合には保険適用となります。なるだけその様なことが起こらないようしたいと思います。




 25.モニエル瓦塗装不具合

 突然のメールで失礼かと思いましたが、自宅の問題で困っています。
私の家は、築12年で外壁の汚れがひどく塗装を考え、建築会社に見積もりを出してもらったところかなり高額なのでどうしようか躊躇していました。そこへ飛び込みで来た塗装会社があり見積もりだしてもらうと建築会社よりかなり安い料金でした。普段この手の会社に依頼する事は全く無いですが、知り合いの家の外壁の塗装も行った事があると言うので、その家の家族に問い合わせてみると塗り替えて2年になるが特に問題ないとの返事で依頼する事にしました。
塗り替えて1年になりますが、外壁の方は問題無いようですが、最近屋根の瓦の塗装が剥がれているのに気付きました。何時頃から剥がれているのか解りません。業者に連絡し見に来てもらうと、モニエル瓦だからこうなったので、仕事は悪くないと言い張ります。まだ塗膜が残っているので今塗り替えてもまた剥がれる可能性があるので、このまま放置して2年後塗膜が剥がれる頃にやり直した方がいいと言い出しました。
本当にこれで良いのか疑問があります。どのように対処したら良いかアドバイスしていただけないでしょうか。

 塗装3年以内の塗膜の剥がれは、業社による施工ミスと考えられます。なぜならば、素材・素地に適した塗料の選択は当然のことですし、プロであれば当然知っていなければいけないことです。ただし、「基材・素地の痛みが激しく塗装しても保証は出来ませんよ!」等のお話しをされた場合は違ってきます。

   
なぜ剥がれたか?
築12年ですので、モニエル瓦のスラリー層の痛みが進み、脆弱なスラリー層を補強するプライマーの塗布がなされなかったように思います。
高圧洗浄工事を、雑に済ませた(痛んでもろくなったスラリー層を高圧水で除去します)。
築12年、100平米のモニエル瓦の洗浄には、5・6時間ほど掛かります。いくら近づけて(5センチ)洗浄しても落ちない事を確認し、以後一番綺麗になる状態を保ち洗浄すれば、塗装に最適な清浄な素地面になります。
   対処方法
リムーバー(剥離剤)により全面剥離後、最善の方法により再塗装をする。
屋根塗装代の返金要求。3年ほどは綺麗に剥がれないので、その期間の慰謝料請求。
3年間ほど我慢して、再度無料にて塗装工事をする。
以上のように考えられます。

弊社では塗装保証期間を設けたり、万が一の事故のために保険加入も致しております。間違いのない工事をするには、それなりの用意が必要です。直接施工する業社に依頼をする事は理にかなっておりますが 、業社によっては勉強不足・経験不足の方がいるのも現状です。
最良の方策で、良い解決が見られることを願っております。

 懇切ていねいな説明とアドバイスありがとうございます。建築の際もほとんど業者まかせで、瓦の事も説明を受けたのかもしれませんが再塗装の難しさ等は聞かされていませんでした。こういう問題があると言う事を理解していたらもう少し慎重に業者選びをしたのかもしれません。貴社のようにきちんと説明をして施工してくれるような業者に出会わなかったのが残念です。いろいろありがとうございました。
 
 先日モニエル瓦に関し相談にのって頂きありがとうございました。
昨日業者の方と話し合いをしました。その中でモニエル瓦の知識の不足と説明責任を果たしてない事を認め、先方から誠意を示す意味で20万円を返すと申し出てきました。この業者の方は、外壁の塗装が専門でこれまでコロニアル(?)の屋根はたくさん手掛けた事があり問題無かったそうですが、モニエル瓦は初めてだったそうです。
屋根の塗装をやっている他の業者にいろいろ聞いて難しさを理解したので今後はモニエル瓦の塗装は一切やらない事にしたそうです。見積もりの段階で屋根工事34万円とあり、外壁工事、足場その他合計105万円をどうしても仕事をさせて欲しいので83万円でやらせてくれと言う話しだったので仕事をお願いしたいきさつがあります。
今回の20万円と言う金額に関しては、改めて別の業者にお願いするには全然安いですがこの業者にしてみればかなり苦しい金額なのはわかっていますので、額に関する話しはいっさいしませんでした。これから紙のようにペラペラ剥がれた塗料が、ベランダにドンドン落ちて来るかと思うと憂鬱です。外壁塗装はしっかりしているようなので、屋根塗装はいつどのタイミングでどの業者にお願いするのがよいか悩まされそうです。
御礼方々御報告申し上げます。



 26.寒い冬に塗替えをやっても大丈夫なのですか?

 水性・弱溶剤塗料では、作業中の気温が5度以下にならい日に塗装します。弱溶剤であっても、あまり低い温度では硬化反応が遅れます。
5度以上の気温でしたら、問題なく塗装できます。塗料によっては、希釈剤が夏用・春秋用・冬用と用意され、外気温に適した塗料粘土で塗装できるように用意されております(屋根用塗料「パワーシリコンマイルドU」)。
現在メーカーの多くは製品を調整し、冬・夏に適合したものを出荷しています。
よって、日の中の気温が8度以上あがる地域では全く問題なく塗装できます。




 27.日本瓦の塗り替え(陶器瓦)
はじめまして、こんにちは。私は20才の女なのですが、実家の屋根瓦の色が小さい頃からどうも好きになれなくて(ものすごい青々とした色なんです)以前から塗りかえたいなぁ...と思っていました。日本瓦には塗料がのらないとのことだったので諦めていましたが、最近は日本瓦でも塗れる塗料が出ていることを知りました。経済的事情により自分で屋根に登って塗ってみようと思うのですが、高圧洗浄だけでも引き受けてくれる業者さんもいるのでしょうか?それとも嫌な顔されてしまうことなのでしょうか...?プロの目から見て女性が1人で作業するには無理があると思われますか?もし作業にあたって何かポイントやアドバイスを教えていただけるととても助かります!ずうずうしくて気が引けてしまいますがどうぞよろしくお願いします!

 ご訪問いただき、ありがとうございます。
高圧洗浄は、直接施工している業者に依頼すれば洗浄していただけると思います。
「ものすごい青々とした色なんです」という事から、陶器瓦が使用されているようです。
陶器瓦専用塗料「セラミトウキコート」オリエンタル塗料株式会社

セラミトウキコートの塗装には、吹付塗装が絶対条件となります。
セラミトウキコート下塗りは、15sセットを1〜4時間以内に完了してください。
セラミトウキコート上塗りは、15sセットを下塗り塗装後4時間以内に塗装してください。
(塗装間隔がずれた場合、チヂミ・付着不良等の問題が生じる事があるそうです)

設計単価 ¥3.300/u 足場・高圧洗浄工事・養生等は別途費用が必要です。
セラミトウキコート塗装は熟練した職人さんでなければ難しいと思います、ご近所の施工店にご相談してみてください。もしかしたら、お安くしていただけるかもしれません。

アドバイスありがとうございました。日本瓦ではなく陶器瓦だったのですね。吹きつけとなると確かに私にはできないですね(泣...)でも教えていただけてとても助かりました。今回は費用的に諦めるしかなさそうですが、もしいつか未来のだんな様がみつかれば...この夢をたくしたい!と思います。(まだまだ諦めないゾ.....!) 丁寧でわかりやすい説明をどうもありがとう。お仕事本当に熱心な職人さんなんですね!これからも頑張ってくださいね!応援しています。




 28.屋根の再塗装
(お若い同業者の方より)
コロニアルの塗り替えの時にかなり膨れて剥がれている屋根がありまして高圧洗浄でかなりの圧力で洗浄してできるかぎり旧塗膜を落とし、その後専用エポキシ系シーラー×2回、シリコン系上塗り×2回の工程なのですが、シーラーを塗るとどうしても前に残った塗膜が浮かされて剥がれてきてしまうのです・・前の塗膜を全て剥がすのは不可能でOTZ 油性塗料で何か良いシーラーや作業方法というのは何か無いものでしょうか?何とか少しでも綺麗で丈夫にお住まいを仕上げて差し上げたいのですが良い方法が思いつきません
屋根の塗装は、施工の善し悪しがはっきりと現れる部位であります。
屋根施工時の注意点
@ 築後7年未満の色替えや劣化が進んでいない屋根は、水性塗料で塗装。
A 築後7年以上経ち、劣化の進んでいる屋根は溶剤系塗料で塗装。
B 塗り替え後、10年未満の屋根は水性塗料で塗装(下塗り剤にも、必ず水性タイプを使用する)
C 築後12年以上経った、劣化の激しい屋根は強化プライマーの使用もしくはシーラーを二回塗りする。

現在では(2015年現在)、水性塗料下地や弱溶剤塗料下地に使用できる水性タイプの下塗り材があります。
この下塗り材(水系Eプライマー)を塗れば安心して弱溶剤系塗料を塗ることができます。


原因
溶剤系シーラーで活膜が侵され縮み・膨れが発生し、後に塗膜が剥がれる原因となります。
対処法
塗料の活膜が少しでも残っているようであれば、水性シーラーを塗装し、上塗りにも水性塗料の使用がベストです。上塗りに水性タイプを使用する仕様でも、良く調べてみると下塗りのシーラーが溶剤系という組み合わせがあるので注意してください。




 
29.樹脂塗料の分類について
壁の塗り替えを考えているものです。
御社のHPを見させていただき、不明な点がありますので教えてください。
「DANシリコンセラR(日本ペイント)」がアクリル塗料に分類されています。期待耐用年数も5〜7年になっています。
日本ペイントのHP(下記参照先)に「水性シリコンセラ」と
「DANシリコンセラR(日本ペイント)」が掲載されており、日本ペイントにも問い合わせを入れましたが、どちらもシリコン系であり、塗る量の違いはあるが、耐用年数は変わらず、10〜15年と言われました。
この点について御社の見解をお聞かせいただけませんか。
お手数をお掛けして申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

ご質問頂きました、「DANシリコンセラR]がアクリル塗料に分類してありますのは、塗料中にシリコン樹脂が少ないであろうと考えられるからです。
と言いますのは、アクリル樹脂をベースにシリコン樹脂をブレンドしたものをシリコン塗料と言っております。
アクリル樹脂に1%以上シリコンが入っていればシリコンと明記しても良いことになっているそうです。
アクリル樹脂ベースにブレンドされるシリコン樹脂の限度は15%と言われております。

現在では(2015年)、15%以上ののシリコン樹脂が入っている塗料もあります。

サイトには、塗料中にシリコン樹脂が15%近く含有してものをシリコン塗料に分類しております。
シリコン樹脂は価格も高く、塗料中に多く入っていれば塗料価格も高いであろうと思います。
塗料屋さんからの「DANシリコンセラR]購入価格は、「シリコンセラ」に比べると半分以下の価格で購入できます。
他のメーカーより販売されている、「単層弾性仕上げ材」と同じ価格帯となっております。


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