外壁は、窯業系サイディングボード・金属系サイディングボード・モルタル・コンクリート・ALC等色々な素地・素材があります。
外壁の塗り替えは、建物の経年・立地条件、使用された塗料等により素地・素材の痛み具合も個々に違い、外壁素地の状態に合わせた適切な下地処理が必要となります。素材に対する不適切な処理・未処理等の施工は、たとえ高価な良い上塗り塗料を塗装してもその機能を十分に発揮させることは困難になります。結果として、塗膜の剥がれ・膨れ・縮み・ブリードや錆の発生の原因となります。 |
外壁塗装に於いて特に注意すべき事は、「塗膜の膨れ現象」を起こさないよう塗装することです。素地・素材や使用される塗料により予め想定出来ることもあります。安易に指定されたからと、後に不具合の発生が予想される塗料の選択は避けなければなりません。 |
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窯業系サイディングボード………単層弾性の使用は避ける。
金属系サイディングボード、カラートタン………シリコンシーリング部の処理。
モルタル・コンクリート・ALC………クラック処理、塗装後の膨れ。 |
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シリコン塗料と明記してあれば、どの塗料も同程度の耐久性・耐候性を有し、塗料価格も同じと言う事ではありません。他のページにも書きましたがシリコンが1%以上入っていれば「シリコン塗料」と明記する事が出来ます。
アクリル樹脂に、1%〜3%程のシリコンが含まれている塗料であれば「アクリル樹脂」塗料に分類され、シリコンが15%程含有されている塗料は「シリコン樹脂」塗料に分けられます。そして、「アクリル樹脂」塗料よりも「シリコン樹脂」塗料の方が耐久性・耐候性が2倍ほど優れており、塗料価格も2倍以上高くなっています。
見積書や仕様書に「シリコン樹脂塗料を使用」と書かれてあっても、耐久性が5年程のアクリル樹脂塗料シリコン入りなのか、アクリル樹脂に15%程シリコンが含まれているシリコン樹脂塗料なのかの判断は難しく、困った問題であります。
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セラミックでも同じ事が言えて、セラミック1%以上・シリコン1%以上含まれている塗料は「セラミックシリコン」などと明記する事も出来ます。では、セラミック入り塗料はどのような機能が付与されるのかと言いますと、雨染みなどの汚れ防止機能があります。あたかも「セラミック入り」塗料ですと書かれますとすごく優れた塗料と思われますが、今では外壁塗料のほとんどにセラミックが含まれております。 |
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