研究紹介

      廣畑天満宮
                所在地 姫路市広畑区北野町2丁目3

                由緒 明治2年9月17日に廣畑村の氏宮「天満社」として創建されました。
                    祭神である菅原大神は、京都北野神社(現在は、北野天満宮に改称)
                    の分霊を迎えられて祭祀されています。
                    このため、神社が鎮座する土地の字を北野というようになりました。
                祭神 菅原大神と蛭子大神と春日大神(天児屋根命)が合祀されています。

                境内末社 大年神社、廣辻神社、琴平神社、八幡宮、厳島神社、太古神社、龍神社、

                  鎮座:静まりとっどまっていること                          
                  摂社:本社に所属し、祭神と縁故の深い神を祭った神社 ( 本社ー摂社ー末社 )


「天満社」から「天満神社」、現在は、「廣畑天満宮」と改称されてきました。
「宮」を名乗るためには、祭神が皇族で勅許が必要でした。
ところが、大2次世界大戦後、神道国家管理を脱したので、「宮」を用いられ
るようになりました。
本殿左右の石柱刻文は、亀山雲平の書かれたものかと思われます。

右側の石柱刻文
『神 徳』

しんとくと読みます。
神の功徳であり、神の人間に加える力のことです。

左側の石柱刻文
『無 窮』

むきゅう、むぐうと読みます。
永遠、無限で窮りないことです。




新日本製鐵廣畑製鐵所長の書かれた『廣畑天満宮』です。
気取らなく冷静沈着で、穏やかで気品のある書き振りです。

本殿正面にある鳥居に掲げられている欅額

『廣畑天満宮』
鋭利な刃物で切り込むような、研ぎ澄まされた起筆で書かれています。
文字構成も理知的な締まりがあります。
風雨に強い欅材で、今にも天に上りそうな龍が2尾彫り込まれています。
文字に劣らない立派な額縁です。
揮毫者は、落款から神宮大宮司 北白川 道久 氏であることが
解ります。

司馬遼太郎 氏 の文学碑
平成15年に建立されました

司馬遼太郎の祖父(福田惣八)が、廣畑村の出身であることが記述されています。