名 物
追 分 羊 羹 |
品名の「追分羊羹」がそのまま店の名前となっています。創業は元禄8年とのことですから300年以上の歴史で、今も昔も江尻名物の代表格です。「追分」の名の通り、この辺りは東海道を下る時、清水湊に至る「清水道」と「駿府方面」との分岐点になっておりました。「追分羊羹」は竹皮に包れた蒸し羊羹でその素朴な味は、昔から多くの人に愛され、清水の銘菓として全国的に有名です。
この羊羹は「三代将軍家光のころ府川のあるじ箱根の山中に旅に病める明の僧と出合い心あたたかく介抱、やがて病癒えたかの僧は感謝の涙とともに“あづき”のあつものづくりの秘法をねんごろに伝授して去った」のが始まりだそうです。
で っ こ ろ ぼ う |
いちろんさん(堀尾商店)の首人形「でっころぼう」は、駿州江尻宿に住んでいた人形師市郎右衛門が作りました。市郎右衛門は張子ものが上手で、その上似肖像を造るのが名人であったそうです。でっころぼうは竹串に指先位の人形の顔がついたもので、武者もの、奴等の外、天神、鬼、天狗、鳥天狗、お多福、狐、猫、猿、河童等実に多種で可愛くまとまっており優秀品です。大型はその顔に徳川時代の匂いが濃厚に残っており、鬼や狐、弁慶、牛若丸など種類も豊富にあります。現在も七代目になる御主人が手作りをしています。
このあたりの名物 | ||||
し ら す | 桜 海 老 | 折戸なす | 三保の枝豆 | |
シラスはかたくち鰯の 稚魚のことで、このあ たりのシラスは大変質 がよく釜揚げシラスと して、又ちりめんじゃ ことして全国に送られ ています。シラスは生 で食べるのが一番で、 生シラスはやはりワサ ビ醤油でいただくのが 最高。 |
桜海老は、駿河湾でしか とれません。乾した物が 有名ですが、最近は冷凍 技術も進歩し生で食べる のもいけます。地元では かき揚天ぷら、佃煮など にします。プリプリした 食感とトローリとした上 品な甘みが口いっぱいに ひろがります。鮮度の良 い桜えびは、やはり生が 一番。 |
清水区三保・折戸地区で 栽培される「折戸なす」 は徳川家康が愛したナス だといわれ、初夢に見る と縁起が良いとされるこ とわざに「一富士、二鷹 、三茄子」があります。 この「ナス」こそが、折 戸なすといわれ毎年将軍 家へ献上されたという記 録があります。 |
枝豆は静岡の特産物です。 本県のえだまめの約半分は 清水で生産されています。 なかでも、三保の枝豆は、 温室で作られ早春から出荷 が始まり、5月から6月に 出荷のピークを迎えます、 ほとんど東京や大阪に送ら れて高値で取り引きされて おり、残念ながら地元では ほとんど食べることができ ません。 |
清水の行列の出来る店 | |||
みのや栗田 清水区西久保一丁目 |
ザ・サンキュー 清水区袖師 |
シェ・ヒロ 清水区鶴舞町 |
熊吉丸のシラス 清水区本郷町 |
この店の大福餅はひと口 ほおばると、やわらかく 伸びる餅と上品な甘さの つぶしあんが絶妙にマッ チ。何の変哲もない大福 ですが毎朝早くから杵と 臼で餅をつき、あんを練 るという時間と労力を惜 しまない手づくりの味は 格別です。時々ちいちい 餠もあります。 |
清水の袖師公民館近くに |
木株のような、キノコの ような不思議なカタチを した建物が見えたら、そ こがシェ・ヒロです。シ ュークリームが有名です がケーキ・クッキー・プ リン等の創作フランス菓 子も素材と風味はもちろ んのこと、仕上げの細部 にまでこだわる店です。 |
早朝、船で漁ってくる 「シラス」を釜ゆでにす るのを皆さん並んで待ち ます。家族経営のしらす 屋さんで、生しらすは炊 き込みご飯に釜揚げシラ スは何もかけずそのまま が一番です。こんなにふ っくら優しい味のシラス は外には見られません。 |
清水の名物店 | |||
萩田そば店 清水区月見町 |
サンライス 清水区港町 |
あさひ屋 清水区銀座通り |
ジュメル甘楽堂 清水区富士見町 |
知られざる名店です。更 科系そばの味は静岡市内 でもトップクラスです。 自家製引の蕎麦粉はキメ が細かくスッキリとして おり、冷たい蕎麦は、サ クサクの天ぷらとの相性 抜群で油っぽさを全く感 じさせません。この店の 隠れ名物は天丼です。 |
大正時代から営業してい |
清水銀座の真ん中にある 甘味喫茶です。自家製に こだわった甘味は常連客 に人気。代々受け継がれ ている味を守るため材料 には特にこだわっていま す。かき氷にかけるシロ ップや寒天、ソフトクリ ームやあずきなど、すべ て自家製です。 |
昔駿河路の峠の茶屋で老 婆が此の餠を焼いて売っ ていた所、ある大名が参 勤交代の砌り通りがかり この餠を食し余りの美味 に驚き、形が刀のつばに 似ているから今後この餠 の名を金鍔と名づけろと 言われ、それ以来この餠 をきんつばと呼びます。 |
キャトルエピス静岡 清水区天神二丁目 |
金の字支店 清水区巴町 |
桐林もつ焼 清水区興津中町 |
木内もつ焼 清水区江尻東 |
ショーケースにずらりと 並ぶケーキは、おしゃれ なルックスとフルーツを ふんだんに使ったライン ナップが大好評です。カ フェスペースもあり居心 地のよい空間が広がって います。 |
新清水駅の裏にある焼鳥 専門店です。昭和61年 より支店として営業を続 けており、家族的な雰囲 気でリラックスして飲め ます。生ビールはキンキ ンに冷えていて表面が軽 く凍っていて最高です。 |
店内はまさに下町のも つ焼き屋です。鮮度の 良いお肉にこだわり50 年以上メニューはもつ 焼き・カレーもつ・お でん・テールスープな ど生ビールがおいしく なる物ばかりです。 |
旧東海道は鋳物師町の炭 火焼屋さんです。うるさ そうなご主人が焼くカシ ラ・タン他串に刺した肉 の焼かげんは絶品です。 沖縄の珍しい焼酎もあり ゴーヤサラダも美味く、 ホッピーもあります。 |
駿 府 の 逸 品 | |||
丁 子 屋 駿河区丸子 |
田 尻 屋 葵区新通一 |
石 部 屋 葵区弥勒二 |
桜蕎麦 河内庵 葵区宮ケ崎町 |
有名な芭蕉の句にある東海 道五十三次「丸子の宿」の 昔の浮世絵そのままの店。 「元祖とろろ汁の丁子屋」 創業慶長元年で静岡市郊外 の西に位置する丸子は、か つて東海道の宿場が置かれ たところです。街道名物の 「とろろ汁」は十返舎一九 の「東海道中膝栗毛」にも 著されております。 梅若葉丸子の宿のとろろ汁 |
静岡ではいろいろなお店 がわさび漬を作ってます が、ここ新通りにある田 尻屋さは八代目を数え創 業240年余の、日本で 始めてわさび漬を発案し て売り始めた「元祖わさ び漬屋」です。その日作 ったものをその場で詰め て売っていて、売りきれ たら閉店です。午前中に 予約で無くなります。 |
創業の1804年より「安 倍川餅」一筋、注文を受け てから餅を丸める姿勢は今 もかわらず14代目に受け 継がれています。つきたて の温かくやわらかい餅をそ の場で食べられまます。安 倍川のほとりと市内に何軒 か安倍川餅を売っている店 がありますが、元祖といっ てはばからないのは石部屋 だけです。 |
創業享保元年の老舗のそば 屋です。3代将軍家光が浅 間神社の再建を命じ諸国か ら建築の名工を駿府に招き ました。その一人が河内国 石川郡から呼ばれた河内屋 彦兵衛でした。その子孫が 284年前に門前で蕎麦屋を 開業したのが河内庵です。 「風流と心のこもったおも てなし」が店の家訓だそう です。 |
駿 府 の 名 物 店 | |||
親子丼の中村屋 葵区常盤町 |
あなごや本店 葵区新通一 |
浮 月 楼 葵区紺屋町 |
塩津小饅頭 葵区城東町 |
寶台院前のこのお店は長 い伝統を受け継いだ親子 丼の専門店です。老舗は 大通りからちょっと入っ た路地にひっそりとある のが似合いますが、まさ にこの店もそんなロケー ションにあります。中村 屋の親子丼は、日本を代 表する味と賞賛する食通 がいます。店で食べる方 も多いのですが、折詰を テイクアウトする方もた くさんいます。 |
創業文久2年(1862年)の |
静岡市葵区の紺屋町にあ |
和菓子といえばお饅頭。こ のお饅頭のルーツをたどる と鎌倉時代にさかのぼり、 静岡に生まれた留学僧、静 岡の茶祖としても有名な聖 一国師が中国からその製法 を伝えたものなのだそうで す。現在のように膨張剤な どいっさい使わずに、酵母 を使って発酵させることで ふっくらと蒸し上げるとい う昔ながらの製法を今もし っかりと受け継いでいるの が塩津の饅頭です。 |