サッカーの試合で、主審が警告・退場を宣告するのに使用するのがイエローカード・レッドカードです。(いまさら説明不要ですね)
しかし、どんな場面でカードが出されるかは、意外に知られていないのではないでしょうか?
ここでは、カードがどういう場面に出されるか、ルール上決められていることから説明していきましょう。


イエローカード (1)反スポーツ的行為をしたとき
<解説>
いわゆるラフプレーなどの行為をしたときや、競技規則の裏をかくために意図的に策略を用いたと主審が判断するとき。
たとえば、相手選手に足などをかけられていないのに、足をかけられたかのように転ぶ(ダイビング)など。

(2)言葉または行動によって異議を示す
<解説>
野球などでは、監督・選手が審判に抗議する場面を良く見かけますが、サッカーではレフリーに異議を唱えること自体が認められていません。ですが、「レフリーに質問」することは認められます。ですからレフリーに「今のプレーはファウルだろ!!」と言えば異議とみなされイエローカードですが、「今のはなぜファウルじゃないのですか?」と質問すればイエローの対象にはなりません。ニホンゴムハズカシイデスネ(笑)

(3)繰り返し競技規則に違反する
<解説>
一度競技規則に違反して、主審から注意を受けた後、再び同じ違反を犯すとイエローカードの対象になります。

(4)プレーの再開を遅らせる
<解説>
いわゆる「遅延行為」ですね。プレーの再開を遅らせる行為の他、Jリーグでは、ゴールの後などにフィールドにある看板を乗り越えると「遅延行為」とみなされイエローが出されます。Vゴールの後に看板を乗り越えてもイエローが出なかったりすることがあるのは、試合自体がそのゴールで終了して、「看板を乗り越えること」が「試合の再開を遅らせる」ことには当らないためです。

(5)コーナーキック・フリーキックでプレーを再開する時、規定の距離を守らない
<解説>
主審がFKの前に試合を止め、壁の位置を指示した後で、この指示に従わないとイエローカードの対象になります。主審が壁の指示をする前にFKが蹴られる場合もありますが、その際は適用になりません。

(6)主審の承認を得ずにフィールドに入る、または復帰する
<解説>
怪我などで一度ピッチから離れた選手がフィールドに復帰する際、かならず主審の承諾を得てからフィールドに入るのはこのルールのためです。

(7)主審の承認を得ずに意図的にフィールドから離れる
<解説>
こういう場面に遭遇したことがないので、これについてはよく判りません(笑)
レッドカード (1)著しく不正なプレーを犯す
<解説>

ほんっっとにルールブックに書いてある言葉って抽象的なんだから(爆)。ま、いろんな場面に適応できるようにするにはそうするしかないんだけどね。著しいラフプレーとか、そういうことだと思います。

(2)乱暴な行為をする
<解説>
相手チームの選手などに暴力行為をするなど。去年赤黒いチームの7番が相手選手にヘッドバッドをかまして一発退場になったのは、このルールによるものです。あ、赤い埼玉チームの10番(当時)が相手選手にボールをぶつけて退場になったのもこのルールが適用されたものです。わかりやすい例えですね(笑)

(3)相手競技者あるいはその他の者につばを吐きかける
<解説>
これも「乱暴な行為」だと思うんですが、わざわざ別項になっているあたりはさすが欧米の紳士のスポーツですね。

(4)競技者が意図的に手でボールを扱って、相手チームの得点、あるいは決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティエリア内にいるゴールキーパーが行ったものには適用しない)
<解説>
ただ「手でボールを扱う」だけではレッドカードにはなりません。それにより得点を阻止(たとえば枠に行ってるボールを手ではじき出したり)したり、決定的な得点の機会(GKと1対1になりそうな選手へのスルーパスを手で止めるなど)をした場合に適用されます。

(5)フリーキックあるいはペナルティキックとなる違反(こちらを参照)で、ゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する
<解説>
ゴールに向かってドリブルしている選手を倒したりするとこの違反になります。GKがドリブルで自分を突破した選手を手で倒したりすると退場になるのはこのルールによるものです。ただし、ゴールに向かっていない選手(例えばゴールを背にして折り返しパスをしている選手)を倒しても、反則に取られることはあっても、退場にはなりません。

(6)攻撃的な、侮辱的な、あるいは口汚い発言をする
<解説>
「バカ」を十数回繰り返して主審に浴びせるとこのルールが適用になります(笑)〜昔いましたねぇ(爆)

(7)同じ試合で2つ目の警告(イエローカード)を受ける
<解説不要ですね^^;;;>
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