フリーキックといえば、コーナーキック・ペナルティキックと並び、ボールを一度止めてリスタートするプレー(一般ににプレースキックと呼ばれます)として、よく見られます。相手ゴール近くで得ると得点チャンスが広がるプレーですが、大きく分けて、「直接フリーキック」と「間接フリーキック」の2種類あります。


適用されるプレー 競技者が次の項目の違反を不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックを相手チームに与える。
●相手を蹴る、または蹴ろうとする
●相手をつまづかせる、またはつまづかせようとする
●相手に飛び掛かる
●相手をチャージする
●相手を打つ、または打とうとする
●相手を押す
●ボールを奪うために相手にタックルをし、ボールへ触れる前に相手に接触する
●相手を抑える
●相手につばを吐きかける
●ボールを意図的に手で扱う(自分のペナルティエリア内のゴールキーパーを除く)
※上記の違反を自陣ペナルティエリアで犯した場合はペナルティキックになる


やり方 ●反則が起きた地点から行なう。
●相手競技者(FKを取られたチームの選手)はインプレー(ボールが蹴られた瞬間)になるまで、9.15m以上ボールから離れる
<ペナルティエリア内での守備側の間接フリーキックの場合>
●相手競技者はボールがインプレーになるまでペナルティエリアの外にいる
●ゴールエリア内で与えられた場合は、そのエリア内の任意の地点から行なう。
<ペナルティエリア内での攻撃側の間接フリーキックの場合>
●相手競技者はインプレーになるまで、ゴールポストの間のゴールラインに立つ場合を除いて、9.15m以上ボールから離れる
●ゴールエリア内で与えられた間接フリーキックは、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上から行なう


こんな場合は・・・? ●ボールが相手ゴールに直接入った場合
〜得点となる
●FKを行なう時、相手競技者が規定の距離(9.15m)より近くに居る場合
〜再度FKを行なう
●FKで蹴られたボールが、他の競技者に触れる前にキッカーが再び触れた場合
〜再度触れた地点から相手の間接FKになる(ただし、それが手であった場合は直接FK)
●FKで蹴られたボールが、他の競技者に触れる前に味方ゴールキーパーが手で触れた場合
〜(ペナルティエリア内)触れた地点から相手の間接FKになる
〜(ペナルティエリア外)触れた地点から相手の直接FKになる



適用されるプレー 競技者が次の項目の違反を犯したと主審が判断した場合、間接フリーキックを相手チームに与える。
●危険な方法でプレーする(ハイキックなど)
●相手の前進を妨げる
●ゴールキーパーがボールを手から離すのを妨げる
●競技者を警告あるいは退場させるためにプレーを停止する違反で、12条(注1)のこれまでに規定されていない違反を犯す

また、ゴールキーパーが自分のペナルティエリア内で、次の違反を犯した場合は間接フリーキックを相手チームに与える
●ボールを手から離すまでに、ボールを手でコントロールしている間に4歩を超えてステップする
●ボールを手から離して、そして他の競技者が触れる前に。そのボールに再び手で触れる
●味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールに手で触れる
●味方競技者によってスローインされたボールを直接受けて手で触れる
●時間を浪費する


やり方 ●反則が起きた地点から行なう。
●相手競技者(FKを取られたチームの選手)はインプレー(ボールが蹴られた瞬間)になるまで、9.15m以上ボールから離れる
※ただし、ペナルティエリア内での守備側の直接フリーキックは、さらに下記の手順で行なう。
●相手競技者はボールがインプレーになるまでペナルティエリアの外にいる
●ゴールエリア内で与えられた場合は、そのエリア内の任意の地点から行なう。


こんな場合は・・・? ●ボールが相手ゴールに直接入った場合
〜相手チームのゴールキックとなる
●ボールが自分のチームのゴールに直接入った場合
〜相手チームのコーナーキックとなる
●FKを行なう時、相手競技者が規定の距離(9.15m)より近くに居る場合
〜再度FKを行なう
●FKで蹴られたボールが、他の競技者に触れる前にキッカーが再び触れた場合
〜再度触れた地点から相手の間接FKになる(ただし、それが手であった場合、ペナルティエリア外ならは直接FK、ペナルティエリア内の場合はPK)
●FKで蹴られたボールが、他の競技者に触れる前に味方ゴールキーパーが手で触れた場合
〜(ペナルティエリア内)触れた地点から相手の間接FKになる
〜(ペナルティエリア外)触れた地点から相手の直接FKになる

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