大荒行(だいあらぎょう)


玄松上人 帰山奉告式 (平成17年2月15日)

このほど、日蓮宗大荒行第参行を無事成満され、ご自坊の御宝前にて水行・帰山奉告式を厳修されました。

玄松上人は3回目の行ですが、前の再行の時からは12年を経ての大荒行は大変であったこととお察しいたします。

ご修行本当にご苦労様でした。おめでとうございます。

ここに帰山式の模様をお伝えいたします。



    
行僧行列


記念撮影


    
上総五十座の和讃・題目踊り奉納                     水行
    
          
    
若持法華経 其身心清浄 不染世間法 如蓮華在水


 

得聞此経 六根清浄 神通力故 増益寿命 

   
本堂・ご宝前


修法 



平成16年11月1日・入行 (正中山法華経寺・大荒行堂)

    
下総中山・法華経寺                            玄松上人


    




瑞門(ずいもん) 
来年2月10日の成満の日まで開かない




玄ちゃんなどと呼んではいけません。
このたび玄松上人が入行される「大荒行堂」についてご紹介させて頂きます。
お上人は今度3回目の入行です。
1回目が初行、2回目再行、3回目参行、4回目再々行、5回目五行、
それ以上は参篭と呼ばれます。
1日7回の水行と、2回のおかゆの食事、ひたすら唱題・読経三昧の修行です。
(TV・新聞もちろんパソコンは無し。)



<<日蓮宗事典より>>

大荒行とは「日蓮宗加行所」、即ち「日蓮宗大荒行堂」とも称する行堂に入り、
一〇〇日間の苦修錬行することで、この行に入ることを、「大荒行に入る」という。

加行所という言葉は公式の語となっているが、主として修法についての口伝を相承し、
祈祷法の伝授を受けるために修行する場所を古くから「行堂」「行屋」と称し、
この行堂に入り修行することを「加行」と言っていたことによる。
この荒行堂には誰でもが入れるというわけではない。

江戸時代にはその資格が非常に厳格であったが、現在では多少緩和されているようである。
「修法規程」第七条に、「入行志願者は下に掲げる資格を有する男教師に限る。
(一)年令満二十三歳以上。(二)法臈五年以上。(三)住職・担任一年以上。
(四)身体健全、品行方正」で初行は准講師以上の者が入行資格なのである。
先輩(再行以上の行僧を先輩行僧という)にも厳重な制限がある。


この大荒行の修行期間が「毎歳十一月一日ヲ以テ開堂トシ二月十日ヲ以テ閉堂トス」となったのは
明治九年(一八七六)五月からである。
即ち入行と出行の日を除いて、堂内にあること正味一〇〇日間の苦行なのである。
定められた行規に随って自己の心身を責め、鍛え、これに耐え抜くことが苦修錬行といわれ、荒行と称せられるのである。

昔、龍華日像が京都開教に当り、その大願成就を祈り、またいかなる法難に遭うとも堪え得る心身を養うため、
寒夜一〇〇日鎌倉の海に入って修行したことが一〇〇日間練行の最初であった。

この大荒行に入ることは、まず自己の三世に渉る罪障消滅を願い、
その練行に耐えることにより妙法広布に当っての忍難受苦の心を養い、
また苦行による宗教的な体験は信心を増益するのである。
このことはその行者の行域を深めると共に、この「信」は修法加持の原動力ともなるのである。



明年2月10日、大荒行成満の行僧さんたち
(於・下総中山法華経寺)


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