いじめのアンケート
向山洋一氏は次のように言う

二 実際に調査を開始する。しかし、調査のレベルはさまざまある。少なくとも『三つのレベ
   ル』はあると心得ておかねばならない。
三 第1は医者が触診しての判断である。クラスの子どもたちにふれている担任が、見た
   こと感じたことから判断するわけである。(中略・・・松垣)
四 次に本人に問診することになる。表面には出ていないが、症状はどうかを聞くのであ
   る。「よく寝られるか」「食欲はあるか」『便通hどうか」「息切れはしないか」これらを聞
   くことによって、かなりのことが分かってくる。これは、触診の数十倍の信頼度はある
   だろう。
五 ここで大切なのは「何を聞くか」である。いじめの調査のとき、例えばアンケートとして
  何を聞いたらいいのか。「あなたは、いじめられましたか」では出てこないこともある.
  もっと具体化して聞く必要が生じている。では「何を聞くのか」このようなことさえ「研究」
  は進んでいない。少なくとも多くの教師の共通の認識になっていない。
                              (教室ツーウエイ95年2月号)
 私は、2000年度学校でいじめのアンケートを行った。(TOSS道徳トークライン11号森下人志氏のアンケートをもとに一部修正して作成した。森下氏は9、11、12,13,14、15の問いは向山氏のいじめ調査の中の問いであると述べている。)
 その後、五分程度一人ずつ子どもたちとアンケートをもとに話を聞いた。このアンケートと子どもとの対話により、さまざまな子どもの悩みを知る事ができた。この時の体験から、前述したアンケートに「仲間はずしの相談をしたことがあるか」という項目を入れるべきだと感じた。そして再度向山氏が作った「いじめ」調査のアンケートをみた。「八 「○○さん」「○○くん」と遊ぶのをやめようなどとなかまはずれのことを話し合ったことがありますか」と書いてあった。
 今年度は、是非、「遊ぶのをやめようなどとなかまはずれのことを話し合ったことがありますか」という項目をいれて実施したいと思う。